売上原価とは売上高に応じて発生する仕入原価や製造原価の事です。このように書くとなんとなく簡単なように見えますが、直感的な感覚と売上原価は少し違うので注意が必要です。
例えば、当期に単価10円で100個商品を仕入れたとします。仕入れに使った金額は1,000円ですね。
そして、当期には単価20円で50個商品が売れたとします。売上高は1,000円です。
ではこの場合の、当期の売上総利益(売上-売上原価)はいくらでしょうか?いくらの粗利が出たかと言い換えてもいいです。
1,000円の仕入れを行って、1,000円売り上げたんだから売上総利益は0円と答えた方。残念ですが不正解です。
売上総利益は売上高1,000円(20円×50個)-売上原価(10円×50個)=500円です。では残りの500円分はどこに行ったかというと棚卸資産(在庫です)500円(10円×50ケ)となっています。
このように、売上原価とは売上高に応じて発生する費用になります。
極端な事を言うと当期に単価1円で100個仕入ようが、1,000,000個仕入れようが、単価20円で1個だけ販売した場合の売上原価は1円となるのです。(売れなかった分はすべて在庫(資産)になりますです。)
極端な事を言うと当期に単価1円で100個仕入ようが、1,000,000個仕入れようが、単価20円で1個だけ販売した場合の売上原価は1円となるのです。(売れなかった分はすべて在庫(資産)になりますです。)
小売業を例にすると通常は期首(その期の最初)にも在庫を持っていますので、売上原価は
【期首商品棚卸高+当期商品仕入高-期末商品棚卸高】
といった計算式で求めます。
簿記を勉強すると決算整理仕訳として「仕入繰商、繰商仕入」というおまじないを教えてもらえますが、このおまじないを唱えながら仕訳を切るとこのような計算が自動的に行われます。
このまんがでは、若手営業マンがこの売上高に対応する部分だけが売上原価となるという性質を使ってボーナスを倍増させました。
この営業マンは、商品の仕入れを行う権限も持っていたようです。そこで、大量に仕入れて商品一つあたりの単価を引き下げたようです。
そのうえで、単価を引き下げた商品を普通に販売すれば、あら不思議。粗利の額がすごく増加します。
(【売上総利益(粗利)=売上-売上原価】であるため売上原価が小さくなれば売上総利益(粗利)は増加します。)
営業マンの業績の査定を粗利だけで行うとした事と、彼に仕入れの権限を付与したことが社長の敗因ですね。もっとも、この営業マンは後ですごく怒られると思います。
この営業マンは、商品の仕入れを行う権限も持っていたようです。そこで、大量に仕入れて商品一つあたりの単価を引き下げたようです。
そのうえで、単価を引き下げた商品を普通に販売すれば、あら不思議。粗利の額がすごく増加します。
(【売上総利益(粗利)=売上-売上原価】であるため売上原価が小さくなれば売上総利益(粗利)は増加します。)
営業マンの業績の査定を粗利だけで行うとした事と、彼に仕入れの権限を付与したことが社長の敗因ですね。もっとも、この営業マンは後ですごく怒られると思います。
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