コーポレート・ガバナンス_001
コーポレート・ガバナンスとは日本語で企業統治と訳される言葉で、企業はいかにして統治(経営)されるべきかを示すものです。明確な定義がないのでなんだか漠然とした概念になっていますが、企業が不祥事などを起こさずに経営されるように、経営者等の不正を監視するという感じです。

企業は様々な利害関係者(ステークホルダー)に囲まれて存在しています。そして、このステークホルダ間の利害は対立しがちですが、経営者はこの利害を調整して、透明な経営を心掛ける必要があります。

しかし、経営者は自分の経営する企業に対して一般に株主やその他のステークホルダーよりも多い情報を持っています。そのため、経営者が自らの利益を最大化するような行動を採る可能性が常にあります。(エージェンシー問題

例えば、経営者が粉飾決算を行って多額の報酬を得たいとする動機があったとします。しかしその粉飾決算を実行し明るみに出た場合、その企業は市場から信用を無くし、非常に苦しい立場に追い込まれてしまいます。

その様なことが起こらないように、内部統制や監査をしっかりとやって不正を行いにくい仕組みを作っていくといった事が必要となるのです。

このまんがでは悪魔のささやきに負けずに、正直に赤字を報告しました。このまんがの先生は強い良心を持っているので不正は行わないのです。

しかし、一般的には経営者の良心に頼るのではなく、不正を行いにくい仕組みを作ることがコーポレート・ガバナンスとして、とても大切なことなのです。
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