資本コストとは企業の資金調達によって発生するコストの事を言います。貴重な資金を投資するという事は、それなりの見返りを得たいと考えて行う行為です。そして、その見返りは主に金銭的な見返りとなります。簡単に言うと、「お金には値段」があるというイメージです。
例えば、あなたが持っている貯金を投資してくださいと頼まれたとき、何の見返りもなくて投資をするでしょうか?通常はしないですよね。
あなたがしないという事は、みんなも普通はしないと思います。そのため、企業が資金を調達してくる際には、対価を支払う必要が出てきます。
そして、この資本コストは「負債コスト」と「株主資本コスト」に大別されます。
負債のコストは比較的簡単だと思います。これは借入に対する利息の支払いが当たります。但し、税金の額が少なくなる分の効果を考慮します。
では、株主資本のコストとはなんでしょうか?株式を発行して資金を調達したとしても、利息のように決まった額を配当する義務もありませんし、値上がりを保証する義務もありませんよね。
但し、義務がないからと言って株主の期待に応えられないのであれば、だれも投資などしてくれなくなります。
それでは株主資本のコストとは何でしょうか?これは「株主が要求する収益」が該当します。そして、この株主が要求する収益を求める方法としてCAPM、配当割引モデル等の方法があります。
そして、負債のコストと株主資本のコストを求めれば、それらを加重平均すれば加重平均資本コスト(WACC)を求めることができます。
このまんがでは、最終コマで、資本コストってご存知ですかと言っています。おそらくこの後、資本コストに関するお話が小一時間されるのだと思います。
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