直接金融_001
直接金融とは投資家から(市場から)直接お金を調達する事を言います。投資家は株式や社債を購入する、といった行動を採ることによって直接企業にお金を提供することができます。この直接金融は外部金融の一つの形となります。

例えばあなたが1万円を直接、どこかの会社に貸したならばそれは直接金融であるという事ができます。または、あなたが1万円をどこかの会社に出資した場合も直接金融ということができます。

なお、近年利用が広がっているクラウドファウンディングも、投資家や支援者が直接資金を提供することから直接金融の一例となります。(購入型の場合は予約販売に近いと考えられますが)

この場合、投資した会社が倒産した時には投資家の皆さんが損失を被ります。このように直接金融の場合、投資家のみなさんがリスクを負う事となります。しかし、間接金融のように投資家と企業の間に金融機関が入ることはないので、得られた収益は直接投資家の皆さんに帰属します。

このように、直接金融は、投資家にとっては一般にリスクも大きくなりますが、リターンも大きくなります。

このまんがでは出資している購買クラブからの配当金を楽器購入に充てようとしています。この出資という形式が直接金融にあたります。

■直接金融と間接金融の違い

お金の流れからみて、直接投資家などがお金を出す方法が『直接』金融となります。投資家が株式を買ったり社債で直接お金を貸したりするケースです。この場合、投資家は直接意思決定していますし投資先がうまくいかない場合のリスクも取ります。

これに対して、投資家などが銀行などの金融機関を仲介として間接的にお金を貸し出す場合が『間接』金融となります。金融機関が投資家との合意形成を行わずに金融機関の判断で融資するイメージです。

この場合、投資家はお金を出していますが、意思決定もリスクを取っているのも金融機関になります。(投資家は金融機関が貸した企業が潰れてもお金が返ってきます)


上記のようなリスク負担の観点から、投資家側の利回りは間接金融のほうが直接金融よりも低くなります。

なお、企業側の観点から見れば直接金融の場合は誰も適切な利回りを査定してくれません。そのため取引に応じてくれる人がいれば市場価格から多少離れた水準であっても資金調達は可能だったりします。

(もっとも、抜け目ない投資家を直接相手にする必要がありますので、基本的には市場の期待する水準(会社の持つリスクと市場の期待するリターンが合致する点)に収束します。