
静止作業式コンベア方式について本ページでは解説を行います。生産ラインの中でも「作業者が固定された位置で作業を行う」静止作業式コンベア方式と、同じ流れ作業であるセル生産方式やタクト方式との違いを理解しましょう。
<用語解説>
静止作業式コンベア方式とは、作業者が固定された位置に立ち、コンベアで運ばれてきた品物を一旦作業台に取り出し、静止させた状態で作業を行う方式です。
<用語解説>
静止作業式コンベア方式とは、作業者が固定された位置に立ち、コンベアで運ばれてきた品物を一旦作業台に取り出し、静止させた状態で作業を行う方式です。
作業者はその場を離れることなく、自分の持ち場で同じ作業を繰り返す点が特徴です。
この静止作業式コンベア方式では、各工程ごとに担当者が固定され、作業者はコンベアから品物を作業台に取り出し、静止した状態で加工や検査などの作業を行います。
作業が完了した品物は、次の工程に向けて再びコンベアに乗せられるか、手渡しされることもあります。(人は持ち場を離れません)
作業が完了した品物は、次の工程に向けて再びコンベアに乗せられるか、手渡しされることもあります。(人は持ち場を離れません)
いわゆる「ライン作業」の一種として位置づけられ、パン工場や家電の組立工場など、標準化された大量生産の現場で広く採用されています。
■静止作業式コンベア方式のイメージ
例としては、パン工場を思い浮かべていただけばと思います。このパン工場では各工程に担当者がいて、その工程に仕掛品が来た段階で一旦作業台に取り出して静止させ、決められた加工を行い、次の工程へ渡すイメージです。
例えば、粉を練ってパン生地にする人、パン生地をパンの大きさに加工する人など、それぞれ自分の持ち場で同じ作業を繰り返します。自分は動かずにモノが自分の前に来るイメージとなっています。
回転ずしの、レーンの上を商品が流れてくる景色が静止作業式コンベア方式のイメージに重なったのでしょう。
例えば、粉を練ってパン生地にする人、パン生地をパンの大きさに加工する人など、それぞれ自分の持ち場で同じ作業を繰り返します。自分は動かずにモノが自分の前に来るイメージとなっています。
そして、作業が終わった品物は、再びコンベアに乗せられるなどして、次の工程へと流れていきます。
■静止作業式コンベア方式のメリットとデメリット
ではなぜこのような静止作業式コンベア方式を採用するのでしょうか?工場といえばベルトコンベア的な思い込みでしょうか?
そんなことはもちろんなく、静止作業式コンベア方式には大きなメリットがあるためです。
とにかく、作業者が自分の担当工程に集中できるため、熟練度が向上しやすく、同じ作業を繰り返すことで作業スピードも上がります。
いわゆる大量生産方式の利点を突き詰めたようなイメージなのですね。
また、ラインの途中で不良品が発見された場合、その工程で問題を特定しやすいという利点もあります。
そんなことはもちろんなく、静止作業式コンベア方式には大きなメリットがあるためです。
■メリットは効率化
静止作業式コンベア方式は「作業の効率化」と「品質の安定化」がメリットです。とにかく、作業者が自分の担当工程に集中できるため、熟練度が向上しやすく、同じ作業を繰り返すことで作業スピードも上がります。
いわゆる大量生産方式の利点を突き詰めたようなイメージなのですね。
また、ラインの途中で不良品が発見された場合、その工程で問題を特定しやすいという利点もあります。
■デメリットは単調な仕事になることです
一方でデメリットも存在します。
単調な作業の繰り返しになるため、モチベーションの維持が難しいことや、工程ごとに作業が固定されるため、多能工化(複数の作業を覚えること)が進みにくいという課題があります。
ひたすらお刺身にたんぽぽを乗せる達人になっても(あれ、本当は食用菊なんですよ)、ほかの作業はやはり一から覚えないといけないといった課題です。
加えて、一つの工程でトラブルが起きると全体が止まってしまうという問題が発生しやすい点も挙げられます。
たんぽぽを乗せる工程の前に、お魚を切る工程があったとして、その工程が滞ったらたんぽぽ工程は仕事ができないですよね。
現在においては単調な作業からくる離職リスクが大きなリスクとなってきています。働いてくれる人をどう確保するかはどの企業でも極めて重要な課題ですので。
単調な作業の繰り返しになるため、モチベーションの維持が難しいことや、工程ごとに作業が固定されるため、多能工化(複数の作業を覚えること)が進みにくいという課題があります。
ひたすらお刺身にたんぽぽを乗せる達人になっても(あれ、本当は食用菊なんですよ)、ほかの作業はやはり一から覚えないといけないといった課題です。
加えて、一つの工程でトラブルが起きると全体が止まってしまうという問題が発生しやすい点も挙げられます。
たんぽぽを乗せる工程の前に、お魚を切る工程があったとして、その工程が滞ったらたんぽぽ工程は仕事ができないですよね。
現在においては単調な作業からくる離職リスクが大きなリスクとなってきています。働いてくれる人をどう確保するかはどの企業でも極めて重要な課題ですので。
■他の生産方式との比較
静止作業式コンベア方式は「流れ作業」とも呼ばれ、タクト方式やセル生産方式と比較されることがあります。
例えば、セル生産方式では1人または少人数のチームで一貫した作業を行うため、柔軟性は高いものの効率はやや落ちます。大量生産を前提とする静止作業式は、そういった方式よりもスピードとコストの面で優れています。
例えば、セル生産方式では1人または少人数のチームで一貫した作業を行うため、柔軟性は高いものの効率はやや落ちます。大量生産を前提とする静止作業式は、そういった方式よりもスピードとコストの面で優れています。
このように、どの方式が最適かは、製品の性質や工場の目的によって異なります。
■まんが解説(静止作業式コンベア方式)
このまんがでは回転ずし屋さんに行っいる場面を書いてています。回転ずしを見ていた時に以前やっていた工場のバイトを思い出したようです。回転ずしの、レーンの上を商品が流れてくる景色が静止作業式コンベア方式のイメージに重なったのでしょう。
工場ではレーンで運ばれてきた製品を一つひとつ自分の作業台で加工し、次の人に流す。回転寿司ではレーンで運ばれてきたお寿司にお醤油などをかけて加工しますからね。
■補足:類似の用語にご注意
なお、「コンベア上を移動中の品物に対して作業を行う」方式は移動作業式コンベア方式と呼ばれ、静止作業式とは異なります。
言葉は似ていますが、作業対象が「静止しているか」「移動しているか」によって分類されます。(出典:JIS Z 8142 コンベヤシステム)
言葉は似ていますが、作業対象が「静止しているか」「移動しているか」によって分類されます。(出典:JIS Z 8142 コンベヤシステム)












