管理的意思決定_001
管理的意思決定とはトップマネジメントが行った戦略的意思決定を受けて、実際の戦術に落とし込んでいくことを言います。

この管理的意思決定を行うのは主にミドルマネジメント層です。トップマネジメント層が決定した全社的な戦略を実現するために、自分の権限を持っている部署の実際の戦術に落とし込む意思決定です。

具体的には社長が決めた理念を実現するために、部長や課長が人の採用の計画であったり資材の購買計画であったり、販売の戦略などを考えて実際の業務に落とし込むようなイメージとなります。

そして、この意思決定をロワーマネジメントが実際の業務に落とし込んで仕事が動いていきます。そのため、管理的意思決定はトップマネジメントが行う戦略的意思決定とロワーマネジメントが行う業務的意思決定の中間に位置する意思決定となります。

このまんがではミドルマネジメントである料理人さんが、トップマネジメントである先生が言った学校で一番健康的な食堂を目指すという方針を受けて管理的意思決定を行ったようです。

なんとなく先生の意図とは違う気もしますが、きっと気のせいですね。

■管理的意思決定の活用場面

組織のトップが方針を出したとします。例えば、学校校長先生や私立学校だったら理事長さんが、「我が校を地域一番の人気校にしよう」と方針を出したとします。

ただ、この方針だけでは何も動きません。その地域一番の人気校にする具体的な方向性を、「音楽、とくに吹奏楽を強化しよう」と決めて具体策を考えていく。これが管理敵意思決定のイメージとなります。

そして具体的な練習方法を考えるのが業務的意思決定なのです。

このように戦略的意思決定(トップ層の意思決定)と業務的意思決定(ロワー層の意思決定)の間を繋いで具体策を決めるのが管理的意思決定なのです。