
本記事では、垂直統合を「水平統合との違い」「シナジーの実務的限界」と言った観点から整理し理解を深めていきます。
<用語解説>
垂直統合とは自社の生産・流通過程での川上や川下へ対して拡大を目指した統合の形態です。例えば、小売業が卸や製造に乗り出す場合や、製造業が直接小売り活動を行うようなイメージです。
垂直統合を行うことにより、自社で生産・流通の要素を内製化するため品質向上が見込める事や、製品・サービスの安定供給や中間段階でのコスト削減が見込めます。
また原材料の売り手や自社の製品の買い手に対して、自社の交渉力をアップさせることが可能となります。これは原材料の売り手に対しては、別にその会社から無理に買わなくてもよいという事ができるようになりますし、買い手に対しても別にそこの会社に無理に卸さなくてもよいという事ができるようになるためです。
■垂直統合の例とは
垂直統合の例として、小売業が川上の企業を統合し流通や生産を行うことなどが考えられます。アパレルでのSPA(生産から販売まで行う)などはこの垂直統合の例です。また、第六次産業なども垂直統合だったりします。
具体的にはユニクロ(ファーストリテイリング社)が製造から物流、販売まで一貫して行うSPA戦略を取っています。また、Amazonなども現在では物流網を自社で構築して、垂直統合してきています。(ネット販売だけではなく、物流まで手掛けています)
具体的にはユニクロ(ファーストリテイリング社)が製造から物流、販売まで一貫して行うSPA戦略を取っています。また、Amazonなども現在では物流網を自社で構築して、垂直統合してきています。(ネット販売だけではなく、物流まで手掛けています)
このような垂直統合はシナジー効果を期待しやすいと言われています。
このまんがでも男子生徒がシナジー効果が見込めると言っています。ただ、やはり慎重に考えるべきなので、先生はよーく考えてから決定しますと言っています。
であれば、どのような企業も実施すればよいのではないでしょうか?
しかし、良い話があれば悪い話もあって、垂直統合にはデメリットもあります。
具体的には、内製化しますので柔軟性が低下します。例えば、特定の製品を作って・届けて・お店で販売するといった業務プロセスを組んだとして、その特定の製品が売れなくなったらどうでしょうか?
通常の小売業であれば、お店で販売するといったプロセスだけですから、別の商品を取り扱えばそれでOKですが、内製化してしまった場合、構築した工場や物流網についても考える必要がでてくるのです。
この意味で固定費型ビジネスということもできるかもしれませんね。(用語説明はこちら:固定費型ビジネス)
また、現在営んでいる事業から周辺の関連事業に進出する企業あるあるですが、進出しようとしている分野で自社はうまくいくと思い込むケースがあります。
理屈から言えば、進出しようとしている分野には『必ず』先行している企業があり、業歴も深く、規模も大きい(つまり総コストが低い)企業がすでにあるのです。
そのため、よっぽど覚悟が無い限り既存の企業と素直に取引をする方が有利です。
あなたの会社は確かに今の分野のプロフェッショナルかもしれませんが、進出先の分野にもあなたの会社のようなプロフェッショナルが存在しているのです。
特に中小企業の最強の経営資源は経営者自身であるケースが多いのですが、社長であるあなたは1人しかいなく、あなたの時間は1日24時間しかないという事実は経営戦略を考える際に考慮するほうがいいと考えます。
関連用語
水平統合
垂直的競争
水平的競争
このまんがでも男子生徒がシナジー効果が見込めると言っています。ただ、やはり慎重に考えるべきなので、先生はよーく考えてから決定しますと言っています。
■だったらどの企業も垂直統合してしまえばいいのでは?
と、このような統合例ですから、生産時点の利益を確保し、物流の利益も確保し、卸売の利益も確保し、販売の利益も確保すると、利益率が大いに上がることは想像にがたくありません。であれば、どのような企業も実施すればよいのではないでしょうか?
しかし、良い話があれば悪い話もあって、垂直統合にはデメリットもあります。
具体的には、内製化しますので柔軟性が低下します。例えば、特定の製品を作って・届けて・お店で販売するといった業務プロセスを組んだとして、その特定の製品が売れなくなったらどうでしょうか?
通常の小売業であれば、お店で販売するといったプロセスだけですから、別の商品を取り扱えばそれでOKですが、内製化してしまった場合、構築した工場や物流網についても考える必要がでてくるのです。
この意味で固定費型ビジネスということもできるかもしれませんね。(用語説明はこちら:固定費型ビジネス)
また、現在営んでいる事業から周辺の関連事業に進出する企業あるあるですが、進出しようとしている分野で自社はうまくいくと思い込むケースがあります。
理屈から言えば、進出しようとしている分野には『必ず』先行している企業があり、業歴も深く、規模も大きい(つまり総コストが低い)企業がすでにあるのです。
そのため、よっぽど覚悟が無い限り既存の企業と素直に取引をする方が有利です。
あなたの会社は確かに今の分野のプロフェッショナルかもしれませんが、進出先の分野にもあなたの会社のようなプロフェッショナルが存在しているのです。
■違うビジネスをやるのはすごく大変
と、身も蓋もない実務的な観点になりますが、今のビジネスと異なる分野のビジネスをやるのはすごく大変なことなのです。特に中小企業の最強の経営資源は経営者自身であるケースが多いのですが、社長であるあなたは1人しかいなく、あなたの時間は1日24時間しかないという事実は経営戦略を考える際に考慮するほうがいいと考えます。
関連用語
水平統合
垂直的競争
水平的競争












