少品種多量生産_001
少品種多量生産とは、少品種を多量に生産する形式です。製造する製品は少品種であり、生産単位は多量となります。いわゆる大量生産という事ができます。

この生産形態をとればまさに規模の経済が効いてきますし、累積生産量が増加すれば経験曲線効果も狙えます。

また、この少品種多量生産を行う場合、段取り替えをなるべく少なくして、類似品の組み合わせを行い量産対応します。

見込生産形式を採る製造業ではこのように少品種多量生産になる傾向があります。

そして少品種多量生産を実現するためにはロット生産や、連続方式を採用している企業が多いとも言われています。そして、ロット生産の場合は最適なロット単位で生産を行います。

このまんがでは学食に対抗するために学生をアルバイトに使ってスイートポテトを作っています。どうやら相当な量を作ったらしく、少品種多量生産であるという事ができるようです。

■少品種大量生産の大きなメリットとデメリット

少品種大量生産は、同じものを大量に作るためコストの低減が強く効く方法です。「安く作る」ための一つの最適解になっています。

同じ形のお饅頭を大量に作るならば、段取り替えもあんまり発生しませんし、材料も大量に購入することで安く買えますし、作業の流れも覚えやすいため大量に作れるのです。

また、迅速に作ることができ、品質も安定してくるというのも見逃せません。いずれにしてもQCDのすべて側面で高い水準で両立する優れた方法なのです。

ただし、そのような大量生産体制まで持ち込むためには、大量の製品を確実に販売しきるだけの販売力や販路を持っていることが必須となります。また、消費者の嗜好が変わるなど、いわゆる「風向きが変わる」兆候を早めにつかんですぐに別のものを作れるような対応力が必要となってきます。

その意味で、中小・小規模事業者にとってはハードルが高く、市場の変化が激しい分野などではむしろ多品種少量生産などが有利だと言われています。

■小規模事業者における少品種大量生産の例

さて、小規模な事業者ではこれは難しいと述べましたが、風向きなどに注意してリスクをとって実行する場合もあります。

例えば、製菓工場(スイートポテトやカヌレ、ベーカリー)などで看板商品を大量生産するという方策が考えられます。

小規模事業者なので大量に作っても市場規模的には、割合として少量となるため、ニッチをつかむといったポジショニングとなれば成功する可能性もあるのです。