受注生産_001
受注生産とは、顧客の注文を受けてから製品を作る生産方式です。この記事では受注生産の特徴や見込生産との違いを解説します・

改めて、受注生産とは何でしょうか。

受注生産とは顧客の注文を受けて顧客の定めた仕様で生産を行う生産形態です。見込生産とは異なり注文のつど、設計・生産を行うため製品在庫は基本的には持ちません。

いわゆるBTO(Build To Order)が、注文を受けた後に製品の製造を行うといった生産方式となります。

■受注生産と見込生産との違い

受注生産は、受注を受けてから生産を行うという事から、見込生産と比較して次のような特徴があると言われています。

1.製品毎に異なる工程となる。
毎回作るものが異なるわけですので、製品毎に異なった工程になります。コレに対して見込生産は毎回同じ物をあらかじめ作っていくため、同じ工程で生産を行っていきます。

2.生産設備は汎用設備を用いる。
見込生産のように作るものが決まっていればそのものの生産に特化した専用的な設備の方が効率は良くなります。

いわゆる工場の製造ラインのイメージですね。あのイメージで製造していくとかなり効率よく作れると思います。

コレに対して、受注生産は作るものが決まっていないため、なんでもこなせる汎用的な設備を用います。

3.製品在庫量が少なくなる。
見込生産はあらかじめ作っておく必要があるのでどうしても製品在庫が多くなります。コレに対して、受注生産は顧客の要望で作っているため、過剰に作る危険性や余分に在庫を持つ必要が無くなります。

4.多品種少量生産となる。
顧客の要望で生産を行うため、生産する品種は多くなりますし、品種ひとつあたりの生産量は少なくなります。

■まんがについて

このまんがではグランプリはメニュー化されるという条件で新メニューを募集しました。そのメニュー化をどうする化を心配する生徒に、知り合いの食品工場に作ってもらうと言っています。

食品工場は受注生産で引き受けてくれるようですので、メニュー化して製造するには問題ないようです。 

■受注生産のメリット

さて、このような特徴から受注生産はどのようなメリットがあるといえるでしょうか?

まずは、顧客仕様に応じた柔軟な対応ができるという特徴があります。このことから付加価値を追求して単価を上げやすいといえます。

また、受注後に生産をするため、製品在庫を最小限にすることができます。

■在庫を持たないことから以下のデメリットを回避できる

在庫を持つことの何が問題かがわかりにくいかもしれませんが、以下のように考えてみたらどうでしょうか?
  • 在庫は現金を滞留させる
在庫を持つことは、在庫を作るのに投入した現金が滞留すること(例えば、100万円で製品を作ったなら、100万円の現金が在庫として眠っているのと同じです)になります。

このお金は売れるまで回収できませんから、在庫が多くなればなるほど資金繰りが辛くなってきます。
  • 在庫が売れる保障がない
また在庫があれば取引先からの要求に素早く答えることができますが、在庫が売れるとは限りません。そして売れなければ大幅に値下げして処分するか、最悪の場合は単純に廃棄することとなります。用語:廃棄ロス
  • 在庫を持つこと自体がコストになる
在庫を保存しておく場所はどうでしょうか?倉庫を借りたり、在庫の適切な管理に人件費がかかったりします。また、現金を滞留させるという事から滞留した分の現金にかかる金利も発生してきてしまいます。用語:在庫金利

■受注生産のデメリット

受注生産の場合、工程管理が複雑化したり、大量生産が難しいためどうしても生産効率は高くすることが難しくなります。

また、納期も長くなりがちですし、熟練した作業者への依存度が高くなるといた傾向もあります。

■どのようなものが受注生産されるの?

受注生産の例として、オーダーメイド家具やBTOパソコン、特注品の器具や機械などが上げられます。

どれも欲しい人にとっては自分の要求仕様を反映させることができそうですよね。

■まとめ

受注生産は注文を受けてから製品を作る生産方式です。そのため在庫を減らし顧客の要望に答えることができるという特徴を持っています。

その反面、生産効率や納期面に課題がある方式です。

受注生産や見込生産はどちらが優れているということはありませんので、製品や業界に応じて使い分けていくことが重要です。