アイドルコスト_001
アイドルコスト(idle cost)とは生産ラインが稼働していない際に発生する損失の事を言います。いわゆる設備が遊んでいる時間に生じる費用の事で、遊休費ともいいます。

生産ラインが動いていない時に生じる費用?なぜ何も作っていないのに、費用が発生するのでしょうか?モノを作っていないのだから費用など発生しないと考えたいですよね。

しかし、そんなに世の中は甘くありません。休んでいてもしっかりと費用は発生しています。

たとえば、工場の土地を借りていたら家賃が発生します。また、従業員の給与も払わなければなりません。ほかにも生産設備等の減価償却費も発生します。そのうえ、さらに設備が稼働していたら得られたであろう収益は機会損失となります。

休んでいていいことなど何もありませんね。ちなみに、生産ラインが休業や手待ち(手待ち時間の発生)などで正常に稼働していない時間をアイドルタイムと言います。

このまんがでは生徒たちがお店をお休みしたいと言っています。でも先生はお休みするとアイドルコストが発生するからお休みしないでほしいと言っています。

■アイドルコストを減らすためには

このアイドルコストは定義上、休んでいる(稼働していない)間にも発生するコストです。とすると、アイドルコストを減らすためには「休んでいる時間(稼働していない時間)を減らすこと」が重要となります。

例えば、和菓子屋さんでお客さんがこない時間があるならば、その時間にできることをやっておく(販促ツールを作ったり、アンコを仕込んでおくなど)工夫をするのです。

また、店舗の清掃や製造機械の点検なんかもできますよね。

さらに、明らかに暇になる時間がわかっているならば、その時間に稼働するスタッフの人数を調整した利することも可能です。

工場では、製造ラインが設備トラブルなどで停止したり、原材料が欠品すること、段取替え時間で仕事が止まることでアイドルコストが発生します。

そのため、事前メンテナンスの徹底(予防保全などの考え方)や外段取りにして設備を止めないで段取りを行うなどの工夫が考えられます。

さらに需要予測を精緻に行うことで柔軟な生産能力確保などもできたりします。このようにアイドルコストを減らすことは工夫次第で可能だったりするのですね。