機会ロスとは商品が品切れ等をおこしていたために、もし在庫があったなら売れていたであろうという販売機会を逃したことを指します。
例えば、アイスクリームを買いに来たお客様がいたのにもかかわらず、売り切れていた場合があります。この場合お客さまはないものは買えませんので他のお店に行ってしまうと考えられます。
この時のアイスクリームの売り上げ分の金額が機会ロスになります。
■機会ロスは目に見えにくいので意識して防ぐすることが大切です
■1. 得られたはずの売り上げが得られなかった
この機会ロスは目に見えにくい損失ということができます。お客様が買えなくて帰ってしまったとしても別に追加の費用が発生するわけではありません。
そのため機会ロスには気づかない可能性があります。 1日終わった後の売り上げが10万円だった時にその10万円がお客様が望むものが全て売れた10万円なのか、途中で諦めたお客様がたくさんいての10万円なのかは区別がつきません。
その意味で機会ロスには気をつける必要があるのです。
また、本来得られたはずの売上が得られなかったといった意味で損失と考えることができるのです。
■2.お客様からの信頼を失うことによる長期的なロス
また本来得られるはずの売り上げが得られないだけでなくお客様からの信頼を損なってしまいます。例えばお客様は〇〇が欲しいと思って来店したのにその〇〇がなかったらがっかりしてしまいますよね。
このような損失は目には見えませんが顧客ロイヤリティの低下といった形で、将来的にボディブローのように効いてきます。
そのため機会ロスは本来得られた売り上げが得られないというだけでなくて、しっかりと防いでいく必要があるのです。
■機会ロスを減らす方法
機会ロスを小さくできればできるほど望ましいのは上で挙げたような損失を防ぐことができるからです。
機会ロスを減らす、すごい方法見つけたよ。在庫をね、すごいたくさん確保するの。そうすれば誰が来ても欲しいものが必ず見つかるお店になれるの 。
でも在庫をそんなに置く場所はないし、そんなに資金繰りに余裕もないわよ。
じゃあお客さんが欲しがるものを完璧に予測してその日に確実にあるようにすればいいよ 。
それができたら苦労しないわよ 。
ま、とにかく在庫管理を徹底的にやることね。
それでは。機会ロスを減らすための方法にはどのような方法があるのでしょうか。
■1.在庫量をたくさん持つ
機会ロスはお客様が訪れた時に欲しい商品がなかったことによって発生するものですので、 たくさんの在庫を持つことによって防ぐことができます。
ただ、在庫をたくさん持つということは在庫費用が発生することになりますので、際限なく在庫を持つことは不可能です。
また必要以上に在庫を持ちすぎると、今度は廃棄ロスが発生します。
■2.仕入れの精度を上げること
お客様が本当に欲しがるものをしっかりと検討し、お客様が買いたい時に買いたいものが確実にあるような仕入行うことが重要です。
とはいえこれができれば誰も苦労しません。ただ難しいとはいえ、これを愚直にやっていくしかないのです。
■3.在庫管理を徹底する
仕入れの精度を上げることはなかなか難しいので、現実的には在庫管理を徹底することで対応していくことになります。
■機会費用との違い
この機会ロスの話をする時に似た考え方として、機会費用といった概念が出てきます。この機会費用という概念と機会ロスは似ていますが、 機会費用の場合はもっと広い意味で使われています。
機会費用とはある選択肢を選んだ時に他の選択肢から得られたはずの最大の利益を言います
例えばお客様が来た時にたまたま存在しないために1万円の商品が売れなかった場合、機会ロスとしては1万円です。
しかし機会費用としてはその1万円ぶんを使って何か他のことができその他のことが2万円ぶんの価値を持っていたのであれば機会費用は2万円になるのです。
しかし機会費用としてはその1万円ぶんを使って何か他のことができその他のことが2万円ぶんの価値を持っていたのであれば機会費用は2万円になるのです。
このまんがでは1コマ目でおにぎりが売り切れるほど大繁盛だと言っています。売り切れになるほど売れたので喜んでいいはずですが、2コマ目では先生は険しい顔で補充が来るのか確認しています。
結局補充は来ないとのことで、最終コマでは先生が品切れだとせっかく来てくれたお客さんが買えないと諭しています。お客さんが来ても買えないというのは目には見えにくいですが損失が出てしまっているのです。
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