技術革新の非連続性とは技術革新は非連続的に起こるということです(そのままですが)。技術の進歩自体はS字カーブを描きます。しかし、新しい技術は既存のS字カーブ上にはないのです。
これはどういう事かをいくつかの例を挙げてみます。
例えば船というものを考えてみます。船は筏や丸木舟のような形をとっていました。これは人のこぐ櫂(オール)を動力としておりました。次に風を利用するというイノベーションが生じ帆船が生まれました。その後、蒸気機関で動く蒸気船などと進歩していきました。
この例の技術革新は非連続的であることに注意してください。つまり人がこぐ櫂をどれだけ効率化しても、風を利用するという帆船にはつながらず、また風で動く帆船をどれだけ技術開発しても蒸気船という技術にはつながらないということです。
下の図をご覧ください。以下の図で旧技術を帆船とし、新技術は蒸気船とします。この図は旧技術である帆船にどれだけ資源を投入しても新技術である蒸気船にはたどり着けないことを示しています。
下の図をご覧ください。以下の図で旧技術を帆船とし、新技術は蒸気船とします。この図は旧技術である帆船にどれだけ資源を投入しても新技術である蒸気船にはたどり着けないことを示しています。
また、このまんがではピアノとチェンバロについて取り上げています。「まんがで学ぶ楽器の歴史」ではないため詳しくは書きませんが、チェンバロは16世紀にイタリアで作られた楽器です。
ピアノとの違いはピアノはハンマーで弦を叩く楽器でありますが、チェンバロ(ハープシコード)は弦をツメではじいて音を出します。
チェンバロ(ハープシコード)は構造上音の強弱が出しにくくこれを改良し、音の強弱をつけらるようにハンマーで弦をたたくようにした楽器がピアノです。このピアノは強い音(フォルテ)も弱い音(ピアノ)も出せるということでフォルテピアノと呼ばれていました。
そして、このチェンバロとピアノのように技術革新は非連続的であるという事です。
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