レイトマジョリティ_001
レイトマジョリティ(後期多数採用者)とはロジャース(Rogers)が採用者モデル理論(イノベーター理論)の中で新しいアイディアや製品・ライフスタイルの採用の早さで人々を分類したうちの一つです。最後から2番目、過半数が採用した後に採用するといった保守的な採用行動を行います。

この採用者モデルは新しい物事を採用する速さの順で、イノベーター(Innovators)、アーリーアダプター(Early Adopters)、アーリーマジョリティ(Early Majority)、
レイトマジョリティ(Late Majority)、ラガード(Laggards)の5つに人々を分類しています。

このレイトマジョリティといわれる人々は、自らの所属する集団でその集団の平均よりも後に新しい
アイディアや製品・ライフスタイルを採用します。保守的で猜疑心を持った人々ということができます。

このレイト
マジョリティの割合は市場全体の34%程度言われています。あるものが流行りだしたとき、みんなが採用しているからと言って採用する人がレイトマジョリティーのイメージとなります。

また、製品ライフサイクルの成熟期にはレイトマジョリティとラガードの一部が主な購入者であるといわれています。

今回のまんがでは、2コマ目以降に出てくる学生さん3人がレイトマジョリティのイメージです。この3人はみんなが買ったから購入したと言っています。

■レイトマジョリティが動き出すために

みんなが使っていると何となく安心しますよね?(みんなが使っているからこそ使いたくないと言った人もいますが)

このような自分が先に試すのは不安だけど、集団の半分以上が使ってれば採用するという慎重派だとレイトマジョリティを言うことができます。

このスタンスは割と合理的で、みんなが使っていれば大失敗は少ないですし、価格も下がってきますので、一定水準の普及度を超えれば一気に導入する感じになります。

■リスク回避型です

マジョリティとあるように、多数派の一角を占めているのがこのレイトマジョリティです。そのため、「もう買っても大丈夫」と思ってもらえるような、安心感を売りにする方向で狙っていくと良いでしょう。

製品ライフサイクルでいうと成熟期に相性がいい人達となり、このレイトマジョリティの人たちが購入する段階まで普及が進めば安定した売上を確保することにつながっていきます。

いわば普及とか市場拡大の仕上げ段階ということができるのですね。