専門品_001
専門品とは消費財を購入のされ方で最寄品買回品、専門品と分類したうちの一つです。

この専門品は消費者が特定の製品を指定して購入するものです。このような専門品は消費者は購入するために労を惜しまず、良いものがあると聞けばかなり離れた場所まで買い物に出かけます。

価格は、最寄品や買回品と比べてかなり高く、購買頻度は非常に低くなります。

具体的には、楽器や自動車や宝石、高級時計などが該当します。

専門品についてまとめると以下のようになります。

1.行動
遠方のお店を訪問するなど購入に当たり特別な努力を行う。

2.購買頻度
購買頻度はごく低い。

3.価格帯
一般に非常に高い価格帯。

4.商圏
極めて広域になります。そのため、場合によっては専門品が欲しいために上京してくるといった事すら起こります。

このまんがでは、フレンチホルンを素材に専門品の説明を行っています。フレンチホルンという楽器を買うためには場合によっては海外の工房を訪問することを考えるとも言っています。

最寄品である食品を買うために海外の生産者を訪問するなんて考えもしませんよね。それを考える余地があるほど、特別な努力をしてもよいと思わせるのが専門品なのです。
  • 専門品を取り扱う場合は
専門品は、消費者が極めて厳しく比較検討するものとなります。そのため、どれだけ商品知識をもって販売できるかが重要となります。そのため、人的販売が非常に重要になります。

また、お店も高級感を持つことが重要となります。場合によっては一生に一度のお買い物となるわけですから、間接照明なども組み合わせて商品を際立たせるような陳列が大切になります。

また、しっかりと接客できるスペースを設けることも必要です。場合によっては、商品の陳列数を犠牲にしてでも、接客用にソファーを置くなどの工夫も重要です。
  • 在庫管理について
在庫管理については、極めて厳格に管理する必要が出てきます。流行に左右されないものが多いとは考えられますが、技術の進歩による陳腐化などが発生してしまうと大きなロスが生じますので、必要十分な数量を確保することを心がけましょう。

  • 顧客管理について
専門品を販売する場合は、顧客管理が重要となります。顧客との関係性を構築し、顧客生涯価値(LTV)を最大化できるように適宜連絡を取る等工夫をしていくことが重要です。

事業を営むのに必要な情報
姉妹サイトとして開業や創業、事業経営に大切な情報をコンサル目線でまとめてみました。