競争地位の4類型とはコトラー(kotler)が企業の役割の違いで競争ポジションを類型化したものです。
1.リーダー
当該市場で最大の市場シェアを保持している企業です。いわゆる業界再王手の企業を指します。リーダーは最大の市場シェアを保持していいるため、最も多くの経営資源を保有しているとされます。
2.チャレンジャー
当該市場のリーダーの地位を狙っている企業です。業界では2番手、3番手に位置しており、市場自体が成長しているときは一緒に成長することが可能ですが、市場が低成長期に差し掛かると、リーダーや下位企業から市場シェアを侵食されるとされています。
3.フォロワー
リーダーやチャレンジャーの市場戦略を模倣し、低コストの製品を供給する事によって市場内で存続することを目指す企業です。(模倣戦略)
4.ニッチャー
市場内のニッチ(すきま)を探り出してその特殊市場内でリーダーになろうとする企業です。1.~3.のそれぞれの戦略に直接的には競合しません。
今回のまんがではパーカッションパートの人たちをそれぞれに例えています。4コマ目のギロが専門だといっている生徒は、その特殊市場内では圧倒的な地位を築いています。自分の得意な楽器に特化するとは、目の付け所がいいといえますね。
ちなみにギロは下のような楽器です。
中をくりぬいたヒョウタンの外側に刻みを入れ、棒でこすって音を出す打楽器。
ウィキペディアより引用
次回以降、それぞれの地位にある企業の戦略定石を解説します。
市場の中で一番大きなシェアを持っているのがリーダーなんだね。リーダーは経営資源も多いからある意味、横綱相撲をする事ができるんだよね。
市場が成長すれば、リーダーの地位を維持していれば自動的に規模が大きくなれるので、地位の維持を考えた行動をして行くのです。
そうよ、それに挑戦するのがチャレンジャーなのよ。経営資源面では劣勢のことが多いけど、市場シェアをひっくり返すために色々やっていくのよ。
ひっくり返せないと、市場の成長が頭打ちになった時に厳しい状況に追い込まれてしまうのよ。
- 自社がどこに位置しているかを把握する
競争地位によって、目指すべき方向が異なりますので、自社を知った上で何をするべきかを考えて行くように、自社を知ることがとても重要なのです。
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