ECRS_001
ECRSの原則とは業務改善を進める際に「排除、結合、交換、単純化」の順番で見直す考え方です。

本記事ではECRSの意味や具体例、業務効率化に活用するポイントをわかりやすく解説します。

■ECRSの堅い説明

ECRSは業務改善のためのフレームワークの一つです。

ECRSとは試すべき改善策の頭文字をそれぞれ取ったもので、
E(Eliminate)排除、なくせないか?
C(Combine)結合:一緒にできないか?
R(Rearrange)交換:順序は変更できないか?
S:(Simplify)単純化:簡単にできないか?
という意味です。

そしてこのECRSはこの順序で試すと効果が高いといわれています。以下、具体例を示していきたいと思います。

1.E:なくせないか?
そもそも不必要な仕事をなくすことができれば大きな効果を発揮することができます。たとえば、魚を捌くたびに、包丁を研ぐようなことは止めて、その日の仕事前に一度だけ研ぐようにするなどの改善があげられます。(魚屋さんではないため正確にはわかりませんが、素人考えでは切れ味に問題がなければそれでよいように思います。)

2.C:一緒にできないか?
業務をまとめて一緒にできれば改善の効果を発揮することができます。伝票を届けに事務所に行くのであれば、一緒にそのほかの作業票も届けてしまえばよいと考えれれます。

3.R:順序は変更できないか?
作業の順番を変更することによって改善をすることも可能です。A作業→B作業→A´作業みたいな順番の場合、A作業→A´作業→B作業といった順番にすれば段取り替えの手間が削減できると考えられます。

4.S:簡単にできないか?
わざわざ複雑にやっているようなところはないでしょうか?簡単にできることは簡単にやりましょう。

ただし、このまんがのように、肝心なこと(品質が落ちるような事や、それがないと用をなさなくなるような事)をなくしてしまったりしてはダメです。念のため。


キャプチャ

  • やめることが何よりも効果的

さてこのECRSですがやはりやめることが何と言っても効果的です。

なんといっても止めることは、すぐにできますし、コストもかかりません。

例えば始めた当初は意味があったことでも今となった意味がないといったことはありませんか。

前例踏襲で何となくやっているような業務、これはなくすればすごく大きな改善となります。

例えば朝礼の時に一人5分のスピーチをするということをやっていたとします。

そしてこの5分のスピーチのためにかなりの時間を費やして準備をしなければならないようなことが常態化していたとします。

もちろんスピーチをすることでプレゼン能力が鍛えられたりと意味はあるのですが、それを惰性で続けていたらどうでしょうか。

この業務をやらないことで非常に大きな時間が生み出されると考えられます。

■ECRSという考え方を使うメリット

このECRSを使うメリットを再度整理してみます。

■ムダな時間がへり、生産性向上につながる

例えば、学校で先生にプリントを提出する必要がある場合に、一枚づつ持っていくよりも、まとめて持っていった方が楽になります。もっといえば、プリントの提出をオンライン提出にしてしまえばもっと楽になりますよね。

このように、ムダな動きを減らすための考え方です。特に『プリントの提出自体をなくしてしまう』と書きましたがE:排除はとても効果が大きく、限られた人員で効率よく物事を進めるための生産性向上の切り札になりえます。

■失敗やミスを減らすなど品質向上にも役立つ

仕事が複雑になったり工程数が増えるほど人はミスをしやすくなります。例えば、S:単純化などの考え方で、作業をわかりやすくしてしまえばヒューマンエラーの発生を抑制することにつながりますし、属人的なやり方を減らすことで業務の標準化を進めることにもつながったりします。

■ECRSの注意点

とはいえECRSも万能薬ではありません。例えば、大切なことをやめてしまったら効率化も何もありません。

宿題を出すということは学生さん教育訓練の目的があってやっているので、なくしてしまっていいということにはなりませんよね。

また、安全のためにわざとムダに思える手順や、やり方をとり入れているケースも存在します。例えばプレス機など片手で操作すると手を挟んでしまう危険性があるため、加工したい材料をセットし、両手を材料から離して、両手でボタンを同時に押さないと動かないようになっていたりします。

コレは何よりも優先させる安全のためのやり方ですから、生産性だけをみて「片手でやったらどんどん材料を加工できるよね」などと考えてはいけないのです。

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