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コンティンジェンシープランとは起こりうる不測の事態に備え、その被害を最小限に抑えるために迅速な対応を採るための復旧計画の事を言います。

2020年代も中盤になって強く感じるのですが近年、自然災害やシステム障害、感染症の流行など、予期せぬリスクに備える必要性がますます高まっています。
そんな中で注目されているのが「コンティンジェンシープラン」です。(BCPについての話もちょっと出てきますよ。)


電力供給がストップした時に備え、予備の電源を用意する、担当者の急な不在に備え、組織として業務が止まらない様にバックアップ体制を構築するなど、不測の事態が生じても、被害を最小限に抑え復旧できるようにしておく事が大切です。

この例では、教頭先生が予め各教員のデータをバックアップしていたおかげで、成績がつけられないという事態は避けられるわけです。

  • コンティンジェンシープランを立てることによるメリット


コンティンジェンシープランを立てることによって、あらかじめ企業にとってのリスク要因を特定することができます。

そして特定したリスク要因に対してどのような対応をするかをあらかじめ決めておきますので、いざ災害が発生した時に迷わずに対応することができます。

この、迷わずに対応できるということが非常に重要です。

通常はリスクが顕在化した時には意思決定をするだけの組織的なリソースを取ることが難しくなってしまい、対応が右往左往してしまいがちです。

しかし、コンティンジェンシープランを決めていくことによって、予め余裕がある時に対応方針を決めておけるので、実際にリスクが顕在化した際にも言わずに対応することができます。

  • 検討項目は

さてこのように重要なコンティンジェンシープランですが具体的には何を検討すれば良いのでしょうか。

①まずはどのようなリスクがあるかこれを明確にする必要があります。

②そのリスクがどのように顕在化するかというシナリオを考えておき、

③それぞれのリスクシナリオに対してどのように対応するかをあらかじめ決めておくのです。(初動体制や役割分担を決めておく:誰が何をするかを決めておく)

④そして設定したコンティンジェンシープランは、実際にリスクが顕在化した時に利用できなければ意味がありませんので、関係者に周知する必要があります。

⑤また周知するだけではなく定期的にその内容を研修等で身につけてもらう必要があります。

⑥最後に定期的に見直すことも忘れては行けない重要な点です

  • BCPとの違いは

このコンティンジェンシープランを考える際に似たような言葉で BCP という考え方が出てきます。

BCP は事業継続計画と訳され、災害等が発生した際に事業を継続するための計画を立てるようなアプローチとなります。

そのためよく似てはいるのですが BCP の場合はコア事業に集中するためにあえて復旧しないという選択肢もとります。

例えば a という取引先と b という取引先があるとします。

BCPのアプローチでは、より重要な取引先を特定しそちらだけ納品することも厭いません。

なぜならば、災害発生時に利用できる経営資源には限界があるため、自社が事業を継続するために重要な方と取引を続けるために、比較的重要性の低い取引先との取引を犠牲にするという判断も行う必要があるからです。

(この意味で、BCP計画は社外秘となりますし、関係部署にも秘密となるケースがあります(自分の部署が災害時に、優先順位が低いと知ってしまうとモチベーションが下がってしまいますので。))



実務家から一言:
あなたの組織では、いざというとき、誰が、何を、どのように対応するか決まっていますか?
コンティンジェンシープランを作ってお金をかけずに備えましょう。

関連用語
BCP

地政学リスク
カントリーリスク
ソブリンリスク