Comic_IFRS_001
IFRSとは国際財務報告基準の事をです。なぜこんなものが必要かというと、今までは各国それぞれの会計基準で財務諸表をつくっていたため、単純に比較できないなど多くの不便がありました。

いわば、違う物差しや秤をつかって、同じものを測って報告書を書いているようなもので、読む側も作る側も不便ででした。

その不便を克服するため、会計のルールを統一して行こうという流れが生まれました。

例えば、馬という生き物の大きさを比べるときを考えてみます。

一人は○メートル○センチといい、もう一人は○尺○寸と言っています。しかも、一人は頭から尻尾の先までの大きさを測っていて、もう一人は頭からおしりまでの大きさを測っているような状況です。

さらに、報告書形式で報告されているので現物を見ることができない状態です。これでは大きさを比べる事は非常に困難です。

ここで、馬の大きさを測る際の単位の統一や計測方法の統一がIFRSに当たります。

このまんがでは男の生徒が円がドルになるのですかと言っています。ちょっと違いますが、通貨や会計基準などを統一して同じ形で表示するという文脈ではそれほど外れたことを言っているわけではありません。

※本記事は2011年2月27日に公開された、当ブログの記念すべき第一号記事です。2025年時点での最新情報をもとに、解説と事例を追記・更新しています。

以下追記:

■IFRSの目的とメリット


IFRS(国際財務報告基準)は、グローバルな資本市場の中で企業の財務状況を国際的に比較可能にするために生まれたルールです。これにより、投資家や金融機関は、どの国の企業の財務情報でも同じ物差しで判断できるようになります。

上の例のように、違う単位や計測方法を使っていたら判断しにくいですからね。

日本基準(JGAAP)や米国基準(US GAAP)といった各国の会計基準は、それぞれに固有のルールを持っており、同じ企業の業績であっても基準によって利益が変わってしまうこともあります。

(とはいえ、これらの基準は、別の基準を用いていたからと言って何かが間違っているというわけではなく、『相対的にはすべて真実』という点には注意が必要です。)

IFRSはこのようなギャップを埋め、投資判断の正確性向上や企業の資金調達の効率化にもつながっています。

■IFRS導入企業の一例と個人投資家


日本企業の中でも、トヨタ、ソニー、武田薬品などのグローバル展開企業はすでにIFRSを導入しています。

特に海外投資家との取引が多い企業にとっては、国際基準で報告することが資金調達コストの削減につながるというメリットがあります。

とこのような説明から、「IFRSは企業の話でしょ?」と思われがちですが、個人投資家にとっても重要です。上場企業のIR資料や有価証券報告書でIFRS採用かどうかを確認しておくと、国際的な比較・分析がしやすくなるのです。

初出:2011/02/27
更新:2025/07/20