まんがで気軽に経済用語

「知らないから動けない」をなくしたい。 中小企業診断士が、現場視点で経営用語をまんがでわかりやすく解説しています。 読むことで、生産性が上がり、心に余裕が生まれ、社会全体がちょっと良くなる。そんな循環を目指しています。

2015年07月

生産管理
2015年7月28日

IE | インダストリアルエンジニアリング、伝統的と言っても良い手法かもしれません

IE
IEとはIndustrial Engineeringの頭文字を取った言葉で、インダストリアルエンジニアリングとカタカナで書かれることもある言葉です。コンピュータ屋さんの業界ではインターネットエクスプローラの略ですが、製造業ではインダストリアルエンジニアリングです。
 
さて、このIEですがカタカナから日本語に訳すと生産工学といったかなり硬めの言葉になります。そのまま訳した感じですが、日本語の響きとしてはかなり硬い感じですよね。

というのも、ごく最近になって導入された概念ではなくかなり前に導入された考え方だからです。昔は外来語の概念が入ってきたとしてもちゃんと日本語訳を付けて紹介していたのですね。(最近では、横着をしているのか、日本語に訳しても正確な意味が伝わらないといった事を恐れてか、外来語のまま使われるケースが多いですが…)

さて、このIEは日本語訳すると、工学と付いています。しかし何も製造現場のみを対象とした考え方ではなく、人、モノ、カネ、情報を効率的に活用し、品質納期コストのいわゆるQCDを高いレベルに持っていこうというものです。

そしてその為に、作業者の動作を分析したり、工程自体が最適であるかについて分析したり、ラインの編成効率について考えてみたりします。

そして、このような実際に現場で発生している事を調査していくことにより、ムリやムダ、ムラを省いて効率化していこうと考えるのです。

■IEの具体的な手法

ただ効率をよくしましょう、生産性を上げましょうと叫ぶだけでは単なる精神論になってしまいます。エンジニアリングと言っているぐらいですから工学的に考えていく必要があります。

例えば、時間研究として時間をストップウォッチで計測して無駄がないかを見つけるような事が考えられます。

また、動作研究として動きを図に示してみたりし、無駄な動きがないかを調べることもできます。

更に、ワークサンプリングなど様々な手法を通じて作業を標準化したり、生産性向上を図っていくのです。

スポーツに例えると、フォームを動画で分析するなど見えるようにして改善ポイントを探っていくのですね。

経済学
2015年7月17日

信用財 | 判断ができないモノについては、信用するか否かが問われます

信用財
信用財とは、製品やサービスを利用した後であっても、その製品やサービスの品質が良いものであるか判断できない。ある意味、供給側を信用するしかないような財のことを言います。英語ではcredence goodsなどと表記されます。

例えばお医者さんの診療を考えてみたいと思います。前回皆様が利用したお医者さんの医療サービスはどうだったでしょうか?

「まあ、風邪がちゃんと治ったから良かったんじゃないの?」といったくらいにあやふやな判断しかできないと思われるのですがいかがでしょうか?本当に自信を持って判断することができるでしょうか?

また、いわゆる士業が提供するような法律や税務、企業コンサルサービスについても信用財となります。あなたの会社があるコンサルにお願いして業績を伸ばしたとして、果たしてそれが本当にそのコンサルの手腕によるものか、偶然なのか。それとも、コンサルのアドバイスは単なるきっかけに過ぎなかったのかは誰にもわからないですから。

このように、財を購入・利用したとしてもその本質を消費者が判別できない。根本的に提供者を信用するしかないといった財が世の中には存在するのです。

■口コミや第三者の保証で信用財の信用を担保する?

買い物をするときに口コミやレビューを見る方は多いと思います。これは信用財に対して、あらかじめ使ったことがある人の意見を参考にして不安を和らげるための方法になります。

また、安心マークとか、認証マークがついていればそれらのマークが付いていない場合より安心できると思います。

このように、第三者の評価や認証などは、利用したあとに「もっと良いアドバイスを受けられた可能性があったのでは?」と考えられるような分野については、こういった外部評価指標が参考になります。

完全な保証にはならないものの、比較する際の一つの要素として一定の機能をこういった認証や評価制度が持っています。

本来は、士業は一定の能力を持っているという国からの認証になりますので、経営相談はお近くの中小企業診断士へお願いしますね。(こういうのをポジショントークといいます。)

関連用語
探索財
経験財
経済学
2015年7月15日

経験財 | 利用して見なければ分からない。経験がモノを言うといったモノも存在するのです

経験財
経験財とは、その製品やサービスを購入する場合、事前にはその財の品質を判断することが困難で、実際に経験した後でないとなかなか判断できないようなモノを言います。英語ではexperience goodsなどと表記されます。

例えば、レストランでの食事や理容サービスなど。実際に食べてみたり利用したりして経験しないと判断することが難しいようなモノが該当します。

また、化粧品や香水などのように、どんなに見た目が良くとも、自分に合うかどうかは実際に利用してみるまで分からない。といった商品も存在します。

このように、事前の探索があまり効果を発揮せず、実際に使ってみるまで価値を判断することが難しい財を経験財と呼ぶのです。

このような財を提供する側では、品質に自信を持っていたとしても、一度利用してもらわなければはじまりません。

また、経験財の場合、口コミや評判といった事前情報が消費者が購入するか否かの大きな要素となる為、良い評判を作る事を意識していく必要があります。

■経験財の売り方の工夫

経験財は「使って経験してみないとよくわからない商品やサービス」になります。そのため、売るためにはお試しなど、利用前の不安感(変な商品やサービスを買って損したら嫌だな)を軽減する仕組みがポイントになります。

例えば無料サンプルを配ったり、トライアル利用、初回割引など、最初の一回の利用のお客さんのリスクを低減する方法を考えるのが重要になります。

また、使ってみないとよくわからないということですから、口コミなどで不安を低減することも重要となります。

そして、利用してくれた人からの好意的な口コミを引き出すことも重要です。会員紹介制度などを用意して、最初の一回のハードルを下げるお手伝いをお客様にしてもらうのも良い方法だったりします。


関連用語
探索財
信用財 
経済学
2015年7月14日

探索財 | 調べれば比較することができ判断できます

探索財
探索財とはその製品やサービスを購入する際に色々比較検討することが容易にできるような財のことを言います。英語ではsearch goodsなどと表記されます。

カタログが流通しており、事前に調べる気さえあれば調べることができるような製品やサービスがこれに該当します。

例えば、家電製品などはどのようなスペックであり、別のメーカーの製品と比較して優れた点や劣った点を比較的簡単に把握することができます。この場合、実際に購入して使ってみなくても、ある程度の品質や性能を把握することができるのです。

このように、財を購入するに当たって、事前に探索を行う事ができるようなモノを探索財と呼ぶのです。

このような切り口は、消費者が財の品質などの比較がどの程度容易であるかといったモノとなります。

この切り口ではほかに、『経験財』『信用財』といったモノが挙げられます。

■探索財と価格競争

探索剤は色々調べて比べられていく商品となります。洗濯機を買うときには、洗濯できる容量・重量、電気代、水道代、サイズ、デザインをネットやカタログ、場合によっては雑誌で調べますよね。

その結果、「どっちが良いかな?」と多くの人が比べる対象となります。

■比較は競争そのものです

情報がたくさんあって、比べられるならばスペックや価格で消費者は比較してより良い意思決定をしようとします。

そのことが、メーカーや小売店に価格競争を強いる事となってきます。そしてその結果、いわゆる利幅が縮小しやすい財であるということができます。(比べるならより良いものをみんなが選びますからね)

■価格以外の競争軸を打ち出せるか

このように探索財は素朴に製造・販売すると価格競争の圧力にさらされます。そのため、競争の軸をずらして品質基準で言うならば二次品質三次品質での競争に持ち込むなどの方策が使われます。

また、アフターサービスを徹底する等といった考え方も良いかも知れませんね。
店舗管理
2015年7月2日

タンス在庫 | お客さまのタンスの中に入っている商品も競争相手です

タンス在庫
タンス在庫とはお客様が既に持っている商品の事を言います。そして、このタンス在庫は新しいものを販売したいというお店側にとっては潜在的な競争相手となります。

というのは、一般にお客様の家のタンスには(別にクローゼットでも物置でもよいのですが)過去に購入した大量の商品が存在しています。

そして、タンスに既にある商品と同じような商品を提案しても、「そういえばアレってタンスにあったから、そっちを使えばいいや。」となりがちです。

そのため、小売店は競合店との競争のみならず、お客様が過去に購入した者とも競争しなければならないのです。
  • 流行色という現象
さて、流行色という現象があります。「今年はビビッドな色がトレンドだから…」といった風に毎年目先を変えて提案することができるのです。

すると、「今年は鮮やかな色が流行っていますよ。デザインは似ていますが色展開が違うので、一着どうですか?」といった風に提案することにつながっていきます。

世界的な流行色はインターカラーが数年前に提案(決定?)します。なんだか計画的陳腐化に近いイメージですが気のせいでしょうか?

■衣料品以外のタンス在庫(タンスに入りませんけどね)

例えば、冷蔵庫に入っている牛乳やヨーグルトもタンス在庫の一種です。考え方を拡張すれば、自宅にある在庫が新しい需要を減らすという意味ですので。

この意味で、プリンタで使う紙が大量に余っていれば紙を買わないですし、余っているのがインクだったら在庫を使い果たすまで通常はプリンターの買い替えを検討しないはずです。

そのため、在庫を消化したあとにどうやって購買を促していくかが重要になってくるのです。

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