
元利均等とは、借入金の返済の方法の一つで、支払期間の最初から最後まで均等額で返済し続けるという方法です。
多くの方は住宅ローンでこの元利均等方式を利用すると思いますが、借り手側としては、最初から最後まで返済額が一緒なので、わかりやすいといった長所があります。そのため、返済の見通しが立てやすく、家計の見通しも立てやすいのです。
■元利均等方式では最初は利息の支払いが多い
でも、「あれ?最初は借りた全額に対して利息がかかるけど、元本が少なくなった最後の方はほとんど利息がかからないよね?」って思われる人もいるかもしれませんね。
確かにその通りで、同じ金額を支払うと言ってもその内訳が異なってきます。
例えば、1,000万円の住宅ローンを組んだ人がいたとします。そして、このローンは年2.4%の金利がかかるとします。そして、毎月の支払金額は5万円だったとします。
この場合、最初の一回目では支払総額の2万円分が利息になります。(つまり、元本は3万円しか減らないのです)
そして年数がたち、元本が経るにつれて利息の割合が減っていき、最後の一年などは事実上ほぼ元金を返すようになります。
そして年数がたち、元本が経るにつれて利息の割合が減っていき、最後の一年などは事実上ほぼ元金を返すようになります。
このことが、借り手側のデメリットになります。つまり最初のうちは、元金均等方式に比べ元本の減り方が遅くなるので、返済総額が多くなってしまうのです。
2000万円の借入ー残っている元金=今回真水で調達できるお金
例えば、1400万円まで元金返済が進んでいれば、
2000万円ー1400万円=600万円
と600万円の事業資金を調達できます。
ここでのポイントは返済額はほとんど変わらないで追加の事業資金が得られるということです。このような借入を繰り返すことで、負債額は減りませんが、事実上の資本として借入を利用する(疑似資本)となって来るのです。
※資本性劣後ローンとは別の話です。
ただし、返済総額では不利になる場合もあるため、借入時には「元金均等方式」としっかり比較した上で判断しましょう。
金融機関によってはこれではない元金均等返済方式がデフォルト(金融の記事でこの用語を初期値の意味で使うのは不適切かもしれませんね)になっています。
引き落とせませんでした
↓
期限の利益喪失(一括して返してください)
となるよりも、事前相談が断然有利です。
なお、「税金や社会保険料を払わなければ金融機関にお金を返せる」というのはお金を返せなくなっている状況ですからソレがわかった段階で必ず金融機関に相談してください。
※税金や社会保険料は破産しても逃げられない負債になりますから、破産すれば免責される金融機関の借金より優先して返すのが重要なんですよ。
関連用語:
元金均等
■元利均等方式のメリットとデメリット
■メリット
- 毎月の支払い額が一定で、家計・事業の支払い管理がしやすい
借り入れをした際に、月10万円の返済と決まっていれば、そのお金を用意すると最初に決まるので計画が立てやすくなります。
- 初期の支払負担が軽いため、借入額が大きくても返済しやすい
住宅ローンなど年収の数倍を借りる場合に有効です。
事業で年商の数倍を借りたいですって?それは、もう一度よく一緒に考えてみましょう。
事業で年商の数倍を借りたいですって?それは、もう一度よく一緒に考えてみましょう。
■デメリット
- 元金の減少が遅いため、支払総額は多くなる
- 長期間の借り入れでは利息負担が大きくなる
返済表を金融機関がくれるはずですので、よく確認してください。最初の数年はほとんど元金が減らないです。その結果、返済期間を通じて見れば借り入れした金額よりかなり多くの金額を払うなんてザラにあります。
- 借り換えをする時に、元金の返済があんまり進んでいないことが問題となりがち
- 経理上の仕訳がめんどくさい
仕訳は、減った元金と利息分をわけて行う必要がありますので、返済表を見ながら行う必要があります。地味に面倒ですがちゃんとやらないと、決算書ができませんよ。
■元利均等と元金均等の比較
似た用語に元金均等方式といったものがあります。両者の違いを簡単にまとめてみました。| 項目 | 元利均等 | 元金均等 |
|---|---|---|
| 毎月の返済額 | 一定 | 徐々に減る(均等分した元金+利息なので) |
| 利息総額 | 多くなりやすい | 少なくなりやすい |
| 元金の減り方 | 最初は少しずつ | 一定額ずつ減る |
| 初期負担 | 軽い | 重い |
| 家計管理 | しやすい | やや不安定 |
| 向いている人 | 毎月の支出を安定させたい人 | 総返済額を少しでも抑えたい人 |
■借換について詳しく
中小企業においては、借り入れを起こしたとしても元金をすべて返し終える前に「借換」を行うケースが多くあります。その際に、金融機関が事業の価値から想定しているであろう与信枠が2000万円だった場合、以下のような感じになります。2000万円の借入ー残っている元金=今回真水で調達できるお金
例えば、1400万円まで元金返済が進んでいれば、
2000万円ー1400万円=600万円
と600万円の事業資金を調達できます。
ここでのポイントは返済額はほとんど変わらないで追加の事業資金が得られるということです。このような借入を繰り返すことで、負債額は減りませんが、事実上の資本として借入を利用する(疑似資本)となって来るのです。
※資本性劣後ローンとは別の話です。
■元利均等のまとめ
元利均等は、毎月の返済額が一定で管理しやすいため、キャッシュアウトの予測を立てたい人にとって非常に便利な方法です。ただし、返済総額では不利になる場合もあるため、借入時には「元金均等方式」としっかり比較した上で判断しましょう。
金融機関によってはこれではない元金均等返済方式がデフォルト(金融の記事でこの用語を初期値の意味で使うのは不適切かもしれませんね)になっています。
■余談
お金を返せ無くなりそうだったら、すぐに金融機関に相談してみてください。あなたにとっては特別なことかもしれませんが、金融機関からすれば特別なことではありませんので、引き落とせませんでした
↓
期限の利益喪失(一括して返してください)
となるよりも、事前相談が断然有利です。
なお、「税金や社会保険料を払わなければ金融機関にお金を返せる」というのはお金を返せなくなっている状況ですからソレがわかった段階で必ず金融機関に相談してください。
※税金や社会保険料は破産しても逃げられない負債になりますから、破産すれば免責される金融機関の借金より優先して返すのが重要なんですよ。
関連用語:
元金均等












