まんがで気軽に経済用語

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operating

生産管理
2014年2月13日

SOP | 厳密に作業手順を定めて行動すれば一定の品質を確保できます

sop
SOPとは標準作業手順書を意味するstandard operating proceduresという言葉の頭文字をとって略した名称です。

このSOPは標準的な作業手順を定め、それに従って行動することによって高い品質を目指そうとするものです。高い品質のモノを組織として作ろうと考えた場合、厳密な手順を定めてその通りに動く必要があると言われていますからね。
  • 適当にやると…
例えば、パン工場で「今日はアンパンに隠し味で味噌を入れたい気分…」といった感じで従業員が勝手に行動をしたら、『いつもおいしい○○社のアンパン』といった製品のイメージを守ることは困難となってしまいますよね?

また、レシピを勝手に変えなくとも、各自が自己流の仕事のやり方でカレーパンを製造していたら、やはり均質な製品を作ることは難しくなりそうですよね?

このように、何かを組織として行おうと考えた際にはしっかりとしたやり方を決めておき、それを順守することが必要なのです。
  • レシピとかマニュアルの事?
と、なんとなくレシピとか作業マニュアルといったイメージで説明してきましたが、このSOPはそれらのモノよりも厳密なものになります。

具体的に作業の手順などを順序立てて細かく説明したものになり、働く人はこのSOPを守ってその通りに動くといったイメージのモノになります。

レシピとかマニュアルが、自分の感性を元にして表現を付け加える余地のある演劇の台本や楽譜のようなイメージに対して、SOPは厳密にその通りに動く必要があるコンピュータのプログラムとかマーチングバンドの動きのようなイメージになります。
財務・会計
2012年12月3日

正常営業循環基準

正常営業循環基準_001
正常営業循環基準とは、資産や負債が流動○○に分類されるか否かを判定するための基準の一つを指します。これは、正常な営業循環内で生ずる資産や負債を流動○○にしましょうという考え方です。英語ではnormal operating cycle ruleと表記されます。

さて、正常な営業循環ってどのような事でしょうか?一般的な営業の流れを下で考えてみたいと思います。

1.現金
先ずは現金から始まります。

2.仕入
売上を上げて利益を獲得するためには、その元となる商品を仕入れる必要がありますよね?この時にお金を現金で支払ったり様々な仕入債務が生じたりします。

3.商品(棚卸資産)
仕入を行った結果、商品が手元に届きます。この商品の状態のままで決算日を迎えた場合、商品として貸借対照表に記載されます。

4.売上
売上があがりましたが、ここで終わりとは限りません。それは、現金で販売するとは限らないためです。手形をもらったり、掛け売りを行ったりするかもしれません。

5.現金の回収
売上で生じた様々な債権を現金化するという事が必要です。例えば、売掛金を回収しなければいつまでたっても現金になりませんよね?

簡単に考えると、営業の循環とは上のような流れになります。そして、正常営業循環基準とは「この循環の中で生じるようなものは流動○○としましょう」というものです。

例えば、1.の現金は言うまでもありませんが、2.の仕入れで生じる買掛金などの仕入債務、3.の棚卸資産、4.の売上で生じる売掛金や受取手形などの売上債権などがこの基準に当てはまります。

そのため、現金や、売掛金、受取手形、棚卸資産、は貸借対照表を作成する際には流動資産へ、買掛金などの仕入債務は流動負債に該当するのです。

さて、このまんがでは、現金化するまで数年かかる棚卸資産も流動資産にあたると言っています。

これは、正常営業循環基準には、別に一年以内に現金化しなければならないとは言っていないので、この基準で判断するならばこの資産も流動資産になるのです。

流動○○の判断にはワンイヤールール(一年基準)という判断基準もありますが、この判断基準は、正常営業循環基準で判断した後の基準なので、正常営業循環基準で流動資産と判断された棚卸資産はその判断で流動資産となるのです。

関連用語
流動比率
生産管理
2012年8月23日

OC曲線

OC曲線_001
OC曲線(Operating Characteristic Curve)とは、抜き取り検査の際にロット毎の品質と、そのロットが合格する確率の関係性を示す曲線の事です。検査特性曲線とも言います。
 
抜き取り検査を行う場合、その検査を行う元となる母集団の実際の状況は抜き取ったモノの状態から推定するしかありません。

この抜き取ったモノから推定するという意味は次の通りです。

例えば、ある製品を1000個作ったとします。そのうち、10個が不良品であったとします。(不良率1%ですね)この時、10個を抜き出して検査したら、不良品はいくつ混ざるでしょうか?

可能性としては0個から10個全てのパターンが考えられます。

つまり、タマタマ不良品は0個かもしれないし、タマタマ10個全てが不良品である場合もあるという事です。ただ、それでも不良率が1%なので10個全てが不良品である可能性は非常に低くなります。

このケースでは、不良品が0個の可能性は90.39%、不良品が1個の可能性は9.21%、不良品が10個全てである可能性は0.00000000000000000000038%となります。(直感的に全部不良品にはならないと感じたとおりの確率ですね。)

それでも、この母集団から10個を抜き出して検査を行った際、2個以上の不良品が混入する可能性は0.39%ほどあります。(不良品が0個、1個でない確率ですね。)

このことから、抜き取り検査の場合、合格とすべきロットを不合格にする可能性(生産者危険)もあるし、不合格とすべきロットを合格としてしまう可能性(消費者危険)もある事がわかります。

そして、この関係性を図で表したのがOC曲線です。

このOC曲線は、縦軸には検査に合格する確率を、横軸には母集団の不良率を取って曲線を描きます。
OC曲線例
この図は1000個の母集団から10個を抜き出し、不良品が1つ以下であったら合格(不良率10%以下なら合格)する試験を行う場合を想定して作成しています。

この図から読み取れることは、1000個の母集団から10個を抜き出す場合、不良率が1%のロットがこの検査に合格する可能性は99.61%、不良率5%のロットがこの検査に合格する可能性は91.47%、不良率10%のロットがこの検査に合格する可能性は73.63%あるという事です。不良率30%のロットになると合格率はさらに下がり、14.79%となります。

どうでしょうか?不良率30%のロットであっても、14.79%の確率で検査を合格するとは非常に恐ろしい感じがしますよね?

これは検査する個数が10個だけなのでこのような結果が出ています。検査する個数を増やせばもっと、検査の精度は上がってきます。

例えば、検査数を20個に増やせば不良率30%のロットがこの検査に検査を合格する可能性は3.41%に下がります。

このまんがでは抜き取り検査を行っていたロットの製品に不良があり、メーカーに対して問い合わせを行っているようです。

このように、抜き取り検査の場合には不合格としなければならないロットが合格として市場に出回ってしまう事があるのです。
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