デッドストックとは、仕入れすぎたり消費者の嗜好が急に変わったりしたため、売れ残ってしまったモノのことを言います。そして、こういったモノはいわゆる死筋といった風に、ほとんど売れなくなってしまいます。英語ではdead stockと表記します。
さて、どうして売れ残った商品がデッドストックになるのでしょうか?
「別に腐るモノじゃなかったら廃棄する必要もないから売れるまで待ってればいいんじゃないの?」と考える人もいるかもしれませんね。
しかし、デッドストックがいつまでも売り場やバックヤードを占拠していると非常に厄介なことになります。
まずは、そして、小売業の売り場という資源は有限という問題です。
売れない商品が売り場を占拠しているわけですから、売れるはずの商品を置くことができませんよね?そのため、機会ロスが発生すると考えられます。(この種のロスは目に見えにくいので気が付きにくいのですが大きな問題です。)
また、商品が売れないといつまでたっても商品に投下した現金が回収できません。回収サイトとか以前の問題でいつまでたっても現金化できません。
そのため、資金繰りの悪化を招いてしまいます。
更に、在庫を持っていることによって発生する費用もあります。一般的に在庫費用と言われるこの種の費用が発生し続けます。
どうでしょうか、デッドストックをずっと抱えている事にはマイナス面が多すぎると考えられますよね?
そのため、小売業などでは明らかに安すぎる価格で、売れてなさそうな商品を処分したり、アウトレットストアに商品を流したりするのです。