EOQとは経済的発注量(Economic Order Quantity)の略称で、発注作業にかかる経費(発注にかかる事務費や輸送費などです)と在庫の維持管理にかかる費用(在庫費用:倉庫代や、金利、保険料などです)の合計が最小となる点のことを言います。
例えば、在庫を沢山持てば発注の回数は少なくて済みます。その結果、発注業務でかかる費用は小さくなります。しかし逆に、在庫を持つことによってかかる費用は大きくなります。
それでは、逆に在庫量を減らして発注回数を増やしたらどうなるでしょうか?そうすると在庫を持つことによってかかる費用は減りますが、発注費用は多くかかるようになります。
この二つの費用の関係を図にしたものが下の図です。数学的なお話は止めておきますが、この二つの費用線が交わった点が費用が最小になる点です。
そして、この点をEOQ:経済的発注量と言います。そしてこの経済的発注量は以下の式で求めることができます。
それでは実際の例を考えてみたいと思います。
例えば、年間6,250個必要、発注費用=40円、単価20円、在庫維持費用比率0.1(在庫1個あたりの保管料=2円)とすると次のようになります。
①で上の公式にそれぞれの値を代入して、計算をしてみます。④で計算結果がでます。今回の例では500個がEOQ:経済的発注量となります。つまり、上記前提の下では500個ずつ発注するのが一番総費用が小さくなるという事です。
このまんがでは2コマ目3コマ目で一番かかっている費用は在庫関係の費用であるか、発注関係の費用であるかを議論しています。
このまま議論しても、らちがあかないと思った先生が4コマ目で計算してみようと言っています。 というかこの先生数学の先生だったんですね。
このまま議論しても、らちがあかないと思った先生が4コマ目で計算してみようと言っています。 というかこの先生数学の先生だったんですね。