予算線(budget constraint line)とは、家計がその所得を使う際に予算の制約を示す線のことを言います。
例えば、あなたが「今川焼」と「たい焼き」を組み合わせて買おうと思ったとします。この時、あなたの財布に入っているお金は1,000円だったとします。
そして、「今川焼」は一個100円、「たい焼き」は一個200円だったとします。
この時に、あなたが購入することができる組み合わせは次のような図で示すことができます。
この図で斜線になっている部分があなたが購入できる組み合わせです。今川焼だけ10個買うのも、今川焼を4個とたい焼きを3個買うのも、もちろん今川焼だけ1個買う事も可能であるという事ですね。
そして、この組み合わせの一番大きい部分をつなげた線を予算線というのです。
◆所得の変化
あなたは財布の奥に折りたたまれた1,000円札を見つけたとします。この場合、あなたの予算は1000円から2000円に増えました。(所得が増えたとします。)
あなたは財布の奥に折りたたまれた1,000円札を見つけたとします。この場合、あなたの予算は1000円から2000円に増えました。(所得が増えたとします。)
この場合にあなたが購入することができる組み合わせは次の図のようになります。予算線が動き、オレンジ色に塗りつぶされた部分が増えるのです。
予算が増えれば、購入可能な組み合わせも増えますよね。(今度は今川焼を20個買う事ができるようになったという事です。)
予算が増えれば、購入可能な組み合わせも増えますよね。(今度は今川焼を20個買う事ができるようになったという事です。)
◆価格比の変化
次に、たい焼きが200円ではなく、100円で売るお店が出店したとします。予算は最初と同じで1,000円とします。この場合のあなたが購入することができる組み合わせは次の図のようになります。
次に、たい焼きが200円ではなく、100円で売るお店が出店したとします。予算は最初と同じで1,000円とします。この場合のあなたが購入することができる組み合わせは次の図のようになります。
今回は予算線の傾きが緩やかになっています。そしてオレンジ色に塗りつぶされた部分だけ、選択できる組み合わせが増えています。
このまんがでは500円という予算で、ジュースとパンを組み合わせて買おうとしています。お買い物をするときには特に意識はしないと思いますが、購入可能な組み合わせは予算と二つの財の価格によって制約を受けています。
そして、この制約をグラフに書いた時の線を予算線と言います。
そして、この制約をグラフに書いた時の線を予算線と言います。