発言と退出とは、何らかの問題があったときに、投資家などの利害関係者(ステークホルダー)が採りうる選択肢の事を言います。英語ではVoice or Exitと表記されます。
投資家の行動
そして、企業価値向上を目指すために、経営陣の経営方法に不満がある場合には積極的に提言を行っていくといった投資のスタイルが考えられます。(参照:アクティビスト)
- その他のステークホルダーの行動
その他のステークホルダーについても同様に、消費者からの苦情や、従業員の提案といった形で発言をすることができます。
そして、発言をしたにもかかわらず事態が改善しなかった場合には、退出する(消費者は「二度と買わない」、従業員は「退職する」)といった選択肢を検討することができるのです。
企業側にとっては、発言を無視した場合には、投資家が株式を売却することによる株価の下落や、顧客の離脱、授業員の退職といった不都合を甘受する必要が出てきます。
逆に言うと、退出するという選択肢で企業を脅す事が、自らの発言力の源泉となっているのです。
(もっとも、発言することなく退出する場合も非常に多いのですが。)