金庫株とは、企業が持っている自社の株式の事を言います。手許にある株式なので、「金庫にしまっているんでしょ?」という連想で金庫株と呼ばれています。
そして、自分で議決権を行使することはできないため、通常の株式と異なりどれだけ保有していてもあまり意味をなしません。
そのため、単純に金庫にしまっておくぐらいしか使い道がないといった意味でも『金庫株』と呼ばれています。
- どうして金庫株を持つの?
さて、意味のない資産です。と書きましたが、それならどうしてワザワザ企業は自社の株式を取得するのでしょうか?
この金庫株の保有(自社株の取得)には、自社株の株価の上昇といった効果があります。株式を発行する場合、調達した資金を効率的に運用できなければ、一株当たりの利益は薄まります。(これを希薄化と言います)
そして、自社の株式を余剰資金で購入する場合、希薄化の逆の現象が発生するわけですね。
その場合、一株当たりの価値が高まり、その結果、株価が上昇するといった効果が得られるのです。