まんがで気軽に経済用語

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品質

2015年11月8日

ZD運動 | 無欠陥運動とか言うと精神論になりがちですが欠陥を生み出さない仕組みが大切です

ZD運動
ZD運動とは欠陥(ディフェクト)をゼロにするという運動の事でZero Defects Movememtと表記されるものです。日本では無欠陥運動などと訳されて実施されています。

このZD運動は仕事上の欠陥(連絡ミスとか、納期遅れ、不良品の発生、不誠実なサービスの提供)をゼロにする事によって、製品やサービスの品質向上を図り、企業全体の生産性を向上させ、その事によって顧客満足の向上をめざしていくといた運動です。
運動なので、そういった計数的な管理手法があるというよりはむしろ、従業員一人一人が自発的に製品やサービスの品質向上に努めていく。そのためにできることを皆が考えるといった形のモノになります。

もちろんこういった運動は、単なる精神論ではなく、ミスなどによって生じる仕事上の問題は管理の問題であり、そのミスをなくすような仕組みを作り上げることを目的としているのです。

無欠陥運動などと言うと、「ミスをした人間が悪い。ミスなど無いように集中力を持って仕事をしろ」などと言った精神論に走る組織がありそうですが、ミスの原因を残したまま、組織の構成員の資質に頼るような仕事をしていると、組織全体としての品質向上は望めません。

そうではなく、仕組みとして欠陥をゼロにするといったアプローチをとる必要があるのです。

なお、このZD運動が日本に伝えられた同時期、QCサークルという品質向上の運動が実施されていたため、あまりこのZD運動自体は盛んではなかったといった歴史的な背景があります。


 
マーケティング
2013年5月16日

三次品質

三次品質_001
三次品質とは、ある物品持っている社会的な評価のことを言います。

一次品質(物品の機能面)を満たしていて、更に二次品質(物品のもつ趣味嗜好へのフィット感)を満たしているならば、更にその物品が社会的な評価を得ているかどうかに関心が移ります。

この一次品質と二次品質を満たしていれば…という事は、どれだけ環境に配慮した素晴らしい冷蔵庫であっても、食品を冷やすという一次品質を満たしていなければ無価値ですし、自分の趣味嗜好にあっていないデザインの冷蔵庫だったとしたらあまり満足を感じないという事です。

さて、具体的に三次品質とはどのような品質でしょうか?具体例を挙げていきます。

例えば、物品が流行しているという価値を持っていれば、消費者は「流行の商品を保有している」といった満足を感じます。

また、商品が環境に配慮して生産されているならば、消費者は「環境に配慮している商品を選んで購入した」という事に対して満足を感じます。

このように、物品が持つ社会的な評価に関する満足感が三次品質となるのです。
マーケティング
2013年5月16日

二次品質

二次品質_001
二次品質とは、ある物品が消費者の感性や趣味嗜好にどれだけあっているかという質的な有用性の事を言います。

一次品質を満たしているのならば(物品の機能面に有用性があれば)、消費者は二次品質がフィットした商品からより多くの満足を感じます。

例えば、食材を冷やすという一次品質を満たしている冷蔵庫ならば、自分の趣味嗜好にあっているデザインの冷蔵庫の方が良いですよね?

このように、消費者の感性にフィットする要素を二次品質と言います。

なんだか、下位の欲求を満たしていることが上位の欲求の前提となるという考え方はマズローの欲求段階説みたいですね。 

関連用語
三次品質
マーケティング
2013年5月15日

一次品質

一次品質_001
一次品質とは、ある物品の機能面や性能面の有用性の事を言います。

商品はまずこの一次品質という要素を満たしていないければなりません。というのは、人が商品を購入する目的は、まず第一にその機能を期待しているからと考えられるからです。

例えば、毛布を購入する人は、暖かさを求めているわけですし、車を買う人は移動できる(動く)という機能、テレビを買う人は、テレビに何らかの画像が映る事を期待しているわけです。

逆にいうと、暖かくない毛布には価値はありませんし、移動することができないクルマや、何も映らないテレビモニターにも価値はないと考えられます。(こういった場合、商品に期待される基本的な機能を備えていないわけですからね。)

このように、商品の有用性、機能面から消費者に満足をもたらすような要素を一次品質というのです。

関連用語
二次品質
三次品質 
マーケティング
2011年9月15日

製品志向

製品志向_001
製品志向とは生産志向製品志向販売指向マーケティング志向社会志向といったマーケティング・コンセプトの一つで、「いいものを作れば売れる!」という考え方です、。このコンセプトでは、品質こそが価値の源泉となっています。

需要の水準に供給が追いついてきた場合、前述した生産志向では支持を得ることが難しくなります。顧客は製品間の比較をしますので、このまんがの2コマ目のように製品を改良し品質を向上させることが競争力につながります。

生産志向より一歩進んだ考え方といえますが、「こんな良いものが売れないなんて、お客が分かっていないんだ!」などといった、ひとりよがりな考え方に陥る可能性があります。

例えば、業界で一番耐久性が高いといった点を協調しても、顧客は価格とのバランスが取れていないとその製品に魅力を感じないといった例が考えられます。それにもかかわらず、まだまだ耐久性が不足しているのが売上が伸びない原因であると誤った判断をし、さらに耐久性を追求するなどといった意思決定がなされる場合があります。

ただし、その品質の高さから確固たるブランドを確立した製品である場合などには、今なおこの製品志向コンセプトが有効となるケースがあります。

このまんがでは4コマ目にあるように、またいきづまってしまったようです。


生産管理
2011年7月20日

QCD(品質・コスト・納期) | 現状のまま全てを両立させよという命令は単なる精神論です

QCD_001
QCDとはQuality(品質)Cost(コスト) Delovery(納期)の頭文字をとったもので、生産の3条件とも言われます。つまりモノづくりには、もっと言うと仕事には、品質・コスト・納期が大切ですよという当たり前のことを言っている用語です。

これらのQCD3つとも大切ですが、これらすべてを同時に追求することは難しいことが現実です。たとえば、

1.品質を高めようとした場合
より精度の高い部品を用いることによって余分なコストがかかったり、慎重な作業を行うために完成まで時間がかかり納期長くなったりします。

2.コストを下げようとした場合
精度が若干劣るが許容範囲内の部品を用い、品質を許容範囲内で落とす。もしくは、工場の操業に余裕があるときに製造し納期は長くなります。

3.納期を早めようとした場合
こちらも許容範囲内で精度の低い機械を用いる、もしくは、コストをかけ時間外労働を行ってもらえば納期を早めることは可能です。

ただし、現実的には品質を下げるということは行われません。これは、QCDがこの順序で記述されることにも関係しています。ではなぜアルファベット順でCDQではいけないのでしょうか?

これはQすなわち品質が一番重要であるからです。これは、品質が低いものをいくら低コスト・短納期で作ったとしても、そのようなものは市場には受け入れられないからです。

また、仮に受け入れられる範囲の低品質のものを製造したとしても、

1.低品質であるが故のコストがかかる
歩留りが悪いため作り直しのコストがかかる、不良品に備え在庫を余分に抱えておく必要がある、検査工程に余分な資源を割く必要がある。

2.低品質であるが故の納期へ余裕を持つ必要がある
各工程の品質が不安定であると、必要数量を確実にそろえるために余裕を持った納期の設定が必要となる。

といったことが考えられます。

キャプチャ
  •  工夫の余地はあります
ただしこのトレードオフは『既存の経営資源・ノウハウ』で到達可能な範囲で生じています。経済学でいうところのフロンティアに近いような考え方です。

現在のまま品質やコスト納期などの要素のどれかを向上させようと思うと、トレードオフが発生します。

しかし新たな経営資源を導入し他場合(例えば非常に生産性の良い機械を導入するような場合)このQCD全てが改善するということもあり得ます


また経営支援を導入するのではなく、新たなノウハウに基づいて工程を簡略化するといったことが行われれば、コストや納期面で有利になります。

そしてコストや納期面で有利になった為生じた余剰経営資源を品質にふり向ければ、やはりQCD全てが改善するということもあり得ます。

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