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中小企業診断士

資格ガイダンス
2016年3月2日

中小企業診断士は学生でも取得できますし、合格後はとても面白い世界が待っています

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面白いもので、質問が来ていますよといった記事をいくつか書いたところ、さらに質問をいただきました。こちらも質問内容と回答内容を掲載する許可をいただいたので、

■質問:中小企業診断士は学生でも取得できますか?

都内の中堅大学に通う大学1年生です。就職活動に備え、資格を取ろうと考えて、どのような資格がいいのか検討中です。

検討中にビジネスマンが新たに取得したい資格の第一位に中小企業診断士という資格が選ばれたという記事が年明けの日経新聞に乗っていました。

ちょっと勉強内容を見てみたのですが、試験科目も多く、合格率も5%と大変難しい資格です。合格者も30代、40代のビジネスマンが多いようなのですが、実務経験のない自分のような大学生の自分でも合格できるでしょうか?

また、自分は将来コンサルティング会社に入って、コンサルタントになりたいのですが、中小企業診断士に合格したらコンサルティング会社への就職に有利になるでしょうか?

■回答 

■一見難しそうに見えますが

確かに、合格率を単純に見てみると、とても難しそうに見えます。5%の合格率などといわれると、ほとんどの人が受験勉強を開始することに二の足を踏むのではないでしょうか?

しかし、表面的な合格率ほど難しくはなかったというのが実際に合格してみた感想です。

具体的な試験対策は下の記事でまとめているのでご参照ください。

働きながら(月80時間超の残業をこなしながら)中小企業診断士に一発合格する方法 一次試験編

■実務経験があると有利か

さて、時間がなくても戦略次第で合格できますよといったお話が上で紹介ている記事では書いてあるのですが、実務経験がどの程度必要かについても考えていきたいと思います。

確かに、私が受験したときは実際に働いていた業務分野に関連した問題について、得意科目であったと記憶しています。

一次試験では7科目あるのですが、働いていれば、1科目ぐらいは働いている分野に合致してきます。(システム屋さんなら経営情報システムが、企業法務を担当していれば、経営法務がといった風にどこかしらの分野は仕事で使っているはずです。)

そのため、実務経験は有利に働くことは間違いありません。しかし、実務経験が必須かと問われれば、決してそんなことはないと思います。ほかの分野については特に有利も不利もありませんので、多少有利にはなるけど、必須ではないというのが答えになると思います。

■学生さんは

これに対して、学生さんならば、通常の中小企業診断士の受験対策に加えて、学校で中小企業診断士試験に関連する講義を集中的に受講するといった手が使えますので、単位を獲得しながら試験勉強もできるといった非常に時間効率の良い学習方法が使えます。

中小企業診断士試験の試験分野は特に学問的な区切りがあるわけではないと思われますので、ピッタリ合致する講義はないかもしれません。

しかし、うまく講義を組み合わせれば、必要な知識を学ぶことができると考えられます。(どの分野が該当するのかがわからなければ、学校の事務室で聞いて見ると丁寧に教えてくれると思います。)

なお、あまり専門的な講義を受ける必要はないと思われますので、○○概論といった講義があれば積極的に受講するとよいでしょう。

また、やはり学習に投入できる時間の絶対量が多いというのは極めて有利に働きます。精神論に近いですが、1000時間勉強してだめでも、1500時間勉強したら合格するといった事は普通に起こりえますから。

その点では、ビジネスパーソンが仕事の合間を縫って学習するのに比較して、学習に持っている時間的資源の大部分を投入できるわけですから有利なのです。

■就職活動としては

さて、中小企業診断士試験の合格は学生さんでも十分に可能であるし、場合によっては社会人の受験生よりも有利になり得る事をお話してきました。

では、就職活動としてはどうかという視点ですが、志望する業界もよりますが、一般的にはある程度、有利になるでしょう。

しかし、一般的に有利になるというだけであって、この資格を持っているから採用するといった、決め手にはならないと考えられます。

では、ご質問のコンサル会社ですが、コンサル会社と一口で言っても様々な会社があります。様々な会社がありますが、一般的にはある一定の極めて専門的な切り口から、顧客へのサービスを提供するといった形が想定されます。

中小企業診断士の学習範囲は企業の活動全般にわたりますが、何かの分野について、極めて高度な専門性を持つといった形の資格ではないといったところに注意が必要です。

もちろん、企業の全般的なことを知っておくことは非常に有効なことです。しかし、採用試験を受けようとしているコンサル会社の得意分野への素養があるかどうかの方が、採用の決めてとなると考えられます。

■診断士を取得すると

以上が、いただいた質問への回答ですが、あまり言われていない診断士資格を取得するメリットについて少し補足しておきます。

診断士の資格を取得すると、診断士のコミュニティーに属することができます。どのような資格でもある程度のコミュニティーがあるのですが、診断士のコミュニティーは学生さんにとっては極めて有益だと思われます。

学生さんだと色々な世代の人と話す機会はそれほど多くないと考えられますが、診断士になった後は、色々な世代の人、いろいろな背景を持った人と交流することができます。

また、合格年度が同じ人は年上であっても同期ですから(もちろん、最低限の礼節は必要ですが)、非常に打ち解けた関係を構築することができます。

また、中小企業診断士は『企業内診断士』といって、勤め人のまま診断士活動をしている人がとても多い資格です。そのため、あなたが診断士試験に合格して診断士のコミュニティーに属すると、誰もが名前を聞いたことがある企業の上級管理職の人や、そこそこの大きさの企業の役員さんなどと一緒に活動する機会も出てきます。

また、もちろん独立開業している先生や、中小企業の社長さんなどとも話す機会があります。場合によっては、あなたが研究会で講師を務めることもあるかもしれません。(若い人のほうが新しい分野に詳しいですからね。)

そのような機会を多く持つことは、特に学生さんにとっては刺激を受ける経験になると思います。もちろん、それがそのまま就職活動を有利にするというわけではありませんが、そのような経験があれば、就職活動をするにしても、相当差別化した話を面接時にすることができるはずです。

■もちろんコミュニティーは

もちろん、この種のコミュニティーは様々な資格ごとに存在します。行政書士さんであっても、社会保険労務士さんであっても、税理士さんであってもです。

そのため、学生さんのうちに何らかの士業の資格を取得するというのは非常に有効だと思います。

行政書士の学習方法はコチラ

ただ、やはり勤め人の比率がとても高いにもかかわらず活発なコミュニティーがある中小企業診断士は学生さんにお勧めです。

また、診断士は、合格して登録するまでの間に実務補修があり、実務補修の後には研究会を選択するための歓迎会があったりと、特に拒否をせずに流れに身を任せていればどこかしらのコミュニティーに属することができるといった、初心者に優しい世界が広がっています。

実務経験がない学生さんでも合格することは可能ですので、この機会にぜひ学習をスタートしてみてください。
 
中小企業診断士の合格戦略はコチラ


 
資格ガイダンス
2016年2月24日

行政書士と中小企業診断士に両方受かった筆者が徹底比較。どっちの資格が難しかったか

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行政書士や中小企業診断士といった資格を持っていると、どちらが難しい資格であるか、どちらが就職や転職、独立に有利であるかといったことを言われることがあります。

今回は、両方の資格を持っている筆者がどちらの試験のほうが難しかったかについて述べていきます。

なお、本記事はあくまで筆者の主観です。また、筆者は、行政書士は独学で取得しましたが、中小企業診断士は資格専門学校の力を借りました。その辺の事情も難易度の判定に影響するかもしれません。

■まずは合格率という客観的な事実を見ます

難易度比較として、まずは客観的な事実から述べていきます。


行政書士の合格率推移
年度受験者数合格者数合格率
平成27年44,3665,82013.1%
平成26年48,8694,0438.2%
平成25年55,4365,59710.1%


中小企業診断士(1次試験)の合格率推移
年度受験者数合格者数合格率
平成27年13,1863,42626%
平成26年16,2243,20723.2%
平成25年16,6273,09423.5%


中小企業診断士(2次試験)の合格率推移
年度受験者数合格者数合格率
平成27年4,94194419.1%
平成26年4,9071,19024.3%
平成25年4,90791518.5%

直近3年間の合格率の推移は上の通りとなっています。このことから、中小企業診断士のストレート合格率(一次試験二次試験ともに一気に合格)は双方の試験を一気に通る必要があるため、例えば平成27年度では

26%×19.1%なので4.96%ほどとなります。

このように書くと「合格率は中小企業診断士のほうが行政書士よりも低いから難易度は中小企業診断士のほうが高いはずだ」と考える方もいると思います。

しかし、診断士試験の場合、一次試験には科目合格制度があったり、一次試験の合格者は2年間二次試験を受けられるなど、必ずしもストレート合格を前提としていない試験制度となっています。そのため、合格率だけで判断するのには無理があると考えられます。

■学習量は

では学習量ではどうでしょうか?

■中小企業診断士の学習範囲

中小企業診断士試験では一次試験で「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・中小企業政策」の7科目が問われます。

また、二次試験では4つの分野からなる論述式の事例問題が出ます。そして、その論述試験に合格したのちに、口述試験も課されます。

このように書くと非常に膨大な分量であるように思われますね。しかし、一次試験の一つ一つの科目の難易度は、筆者は大学一二年で学ぶ一般科目レベルであるように感じました。

とにかく範囲が多岐にわたっていることを除けば、難易度自体は決して歯が立たないレベルではないと思われます。また、二次試験は一次試験で学んだ内容の知識を使って、事例に対して回答するといった試験ですので、極めて高度な内容であるといった印象は受けませんでした。

■行政書士の学習範囲

これに対して行政書士試験では「憲法」「行政法」「民法」「商法・会社法」「基礎法学」「文章理解」「政治・経済・社会」「情報通信・個人情報保護」といった内容が問われます。

また、「行政法」と「民法」は一部が記述式の問題となっています。

このような試験科目の構成から行政書士試験は法律分野を広く学ぶ試験であるということができると思います。

■テキストで比較すると

さて、このような試験分野ですが、分野が違いすぎて判断がむつかしいですよね。そこで一つの指標としてテキストの分厚さで比較してみます。

まず、中小企業診断士ですが手元に残っている資格受験校のテキストを見ると、一次試験は約300ページぐらいの冊子が7科目分、二次試験用で1冊の計8冊。

単純に計算すると

300×8なので2,400ページほどになります。

軽く絶望感を覚える分量ですね。

これに対して、行政書士試験のテキストは独学時に使ったLECのテキストで750ページほどでした。行政書士試験のテキストにはそれほど絶望感を覚えなくても済みそうです。

■中小企業診断士は

と、これだけ書くと、中小企業診断士試験のほうが難易度が高いと判断されそうですが、中小企業診断士試験には難易度を引き下げる要素があります。

というのは、診断士試験の内容については働いている人ならば、かなり馴染みのある内容が多いということです。

そのため、まったく新規に取り掛からなければならない内容はテキストの分量ほどではないと考えられます。また、学習した内容を日々の仕事に生かすことを心がけていけば、仕事自体が学習となるので、純粋な学習時間は圧縮することができるでしょう。

つまり、学習してみるとテキストの分量ほどには体感的な難易度は高くないと感じると思います。

■行政書士は

これに対して行政書士は、一般的な仕事をしている方にとってはほとんど新規分野の学習となります。例えば、一般のビジネスパーソンは憲法についてそこまで意識しませんし、有名な判例で「TBSビデオテープ押収事件」とか「苫米地事件」などと言われても、何のことかわからない人がほとんどだと思います。

民法や商法・会社法の分野ならば若干は知っているかもしれませんが、その知っている内容もほんの一部のはずなので非常に苦戦するはずです。

そもそも、法律の言葉遣いになれるところから始めないといけないと思うので、慣れるまでの体感的な難易度は非常に高いと思われます。

■主観的には

ここからは筆者の主観的な難易度について述べていきます。私は中小企業診断士を先に合格し、そのあと行政書士試験を合格しました。

中小企業診断士は資格予備校を利用して、一発で一時二次試験ともに合格。行政書士試験は独学で二回受験した(つまり一回落ちた)といった感じです。

■行政書士試験は苦労しました

上で述べた通り、中小企業診断士試験にも経営法務といった科目があるので、法律については学んだことがあるといった状態で行政書士の学習をスタートしました。

また、テキストの分厚さからしても、半分以下なので正直最初は行政書士試験なんて独学で楽勝でしょうと思っていました。

しかし、この考えが大間違いでした。まず、法律の言葉遣いへのアレルギーは少ないほうだったのですが、テキストを読んでも読んでも全然頭に入って来ません。

長く読んでいると意識が遠のき、読んでいるところが分からなくなるといった経験も何度もしました。

これは完全に学習者の特性の問題ですが、とことん苦労した覚えがあります。

■筆者の主観では

筆者の主観では、中小企業診断士試験も行政書士試験も難易度的にはそれほど変わらないと感じています。

なんといっても行政書士試験は一度不合格の憂き目にあっていますので、どうしても難しかったと判断せざる負えません。(これで難しくなかったというとただの強がりになってしまいますから。)

そのため、どちらの資格試験を受けるかについて検討している方には、「どちらも難易度的にはそれほど変わらないよ」というアドバイスを贈ります。

難易度がそれほど変わらないので、後はどちらを受けるか考えている方が独立開業を目指すのか、キャリア戦略上資格を活かしていくのかといった個別の要件になってくると思います。

ただ、どちらもそれほど難易度的には変わらないのですが、士業の資格を持っているからこそ言えることがあります。

というのは、士業の資格を持つと単に雇われて働いているときとは、見える景色が変わってきます。あなたが望みさえすれば、士業の資格を持っている人と交流を持つのは比較的簡単になりますし、組織にやとわれているだけでは中々知り合うことがむつかしい、様々な分野の人と知り合うこともできます。

特に、学生さんや若いビジネスパーソンの方には時間に余裕がないかもしれませんが、一つでもそういった資格を取っておくことをお勧めします。

本記事を読んで資格に興味を持たれた方は、筆者の経験を基に書いた学習方法についての記事がありますのでご参考にしてください。

  • 中小企業診断士の学習方法
  • 行政書士の学習方法

  • また、「資格を取ったそのあと」を考えている方は、
    開業ナビというサイトも運営していますのでご参考にしてくださいませ。


    中小企業診断士_概要
    2015年8月30日

    働きながら(月80時間超の残業をこなしながら)中小企業診断士に一発合格する方法 合格を最短で実現する学習方法編

    neko3
    第四回目は『働きながら(月80時間超の残業をこなしながら)中小企業診断士に一発合格する方法 効果的な学習方法編』という記事になります。

    さて、読者の皆様は勉強するプロセス自体が目的ですか?勉強のプロセス自体が目的であれば、本記事のような『効果的な学習方法』といった事はあまり考える必要はないと思います。

    確かに新しい事を学ぶことそれ自体は大きな喜びであり、人が本質的に持っている欲求の一つであるとも考えられます。

    年齢がいくつであっても新しい事を学びたいという人はたくさんいて、新しい事を積極的に学ぶことはそれ自体が喜びでもあり、学んだ新しい事を活用することもできるので、人生の質を大きく改善することができる行動だと思います。

    この事を踏まえて、中小企業診断士の試験範囲の内容を学ぶこと自体が目的なのか、それとも、中小企業診断士試験に合格することが目的なのかをもう一度自分の心に訊いてみてください。

    そして仮に、中小企業診断士試験に合格することが目的であるならば、学習の効果に徹底してこだわる必要があると考えられます。
    • 素早く合格することが一番です
    さて、筆者は中小企業診断士試験は、資格予備校に通って1回でストレート合格しました。また、行政書士試験も合格しているのですが、こちらは独学で2回試験を受けて合格でした。(1回目は確か12点(つまり3問)の不足で不合格でした。)

    先に経営法務といった試験科目がある中小企業診断士試験に合格していたため、行政書士試験の出題範囲である会社法について、ある程度知っていました。さらに、法律の学習にそれほどアレルギーを持っておらず、一般的な学習のやり方についてもある程度は身に着けていたため、行政書士試験については独学を選択したのです。

    その結果、2回の受験で合格することができたのですが、個人的には失敗したと考えています。というのは、おそらく通信講座や通学講座といった『誰かに教えてもらう』選択肢を採れば一回で合格できたと考えられるからです。

    資格試験は一般的に言って一回で受かるのが一番効率が良いと考えられます。というのは、法律系の資格などでは、法律が変わったら、覚え直さないといけませんし、あやふやな理解だと改正前の法律の知識のせいで、誤った答えを導き出してしまう可能性もあります。

    さらに、人は物事を忘れる動物ですから、長く試験勉強をしていると、せっかく覚えた内容を忘れてしまい、覚えなおすといった時間のロスも発生します。筆者も、行政書士試験の2回目では、かなりの時間を覚えなおしに費やしました。

    このように、長く学習することは、資格試験の合格といった目的から逆算するのならば非効率なのです。(もちろん、長い時間学習すれば試験範囲を深く理解できるといったメリットはありますが。)
    • 独学は不利?
    さて、長く勉強すると非効率に陥ると書きましたが、どうしてそのような非効率に陥ったのでしょうか?ちょっと整理してみました。

    ◆教材選びに時間がかかる
    独学の場合、教材選びに苦慮します。というのは、メジャーな資格試験の場合、様々な出版社から様々な教材が出版されているからです。

    そして、どの教材も工夫が凝らされており、その中から一つを選択することは大変であるからです。

    (もし、診断士試験を独学で対応しようとしている方がいらっしゃっても、教材は必ず一つに絞り込んでください。複数の教材を利用するというのは、一般的に悪手であると言われていますし、個人的にも強くそう感じます。)

    と、教材選びが大変と書きましたが、教材選びにかけている時間は有効に使えていると考えられるでしょうか?少なくとも、実際に勉強をしないと、試験の点数は伸びないですよね?

    そのため、教材選びなどは『この教材に巡り合ったのも何かの縁だ』ぐらいの気持ちで、素早く決めていく必要があるのです。

    ◆テキストを読んでも頭に入らない
    さて、独学の場合基本的には、テキストを読むことが学習方法になります。しかし、ここにも落とし穴があります。というか、学生時代などを振り返ってみて、教科書を読んだだけで頭に入った事ってありましたか?

    仮に学生時代、学校での授業を聴かずに、教科書を読むだけで勉強していたとしたらどうでしょうか?おそらく、二倍の時間勉強に費やしたとしても、授業を聴いていた時の理解度には及ばないと思います。

    特に、診断士試験は似たような用語も多いですし、おそらく初めて聞くような概念が沢山出てくるのでテキストを読むだけだと相当厳しいハズです。

    相性が合ういわゆる得意科目であれば、ある程度テキストを読むだけでも対応はできなくはないと思いますが、『経済学・経済政策』や『財務・会計』など理解が重要な科目に苦手意識を持つようでしたら、独学は全く賢明でない可能性が高いです。

    例えるなら、数学を教科書だけで学ぶようなモノなので、苦手意識を感じている人にとっては苦行でしかないと考えられます。

    ◆試験対策上のポイントはテキストではうまく示せない
    また、仮にテキストを読んだだけで理解できたとしても、試験対策上必要な内容はあまりテキストでは示すことができません。

    例えば、運営管理といった科目では統計についての知識も問われます。そして、統計の知識が問われるので、テキスト上もそれなりの分量を割いて統計について書かれています。また、素材についての知識も問われるので、プラスチックの種類までテキストに載っています。

    しかし、この辺は統計とか、化学に対しての素養がないのなら捨てても良い分野(つまり別のところで点数をとればそれでいいよ)と資格予備校では教わった分野でした。

    「ある程度体系的な知識を積み上げても出題されたとしても1問、4点程度の分野なので、苦手意識があるのなら最初から捨ててしまってください」といった実践的なアドバイスは学習の効率を高めるためには極めて重要でした。

    そして、こういった情報はテキストから読み取るのは難しいと考えられます。出題の可能性があれば全ての分野をカバーしてくるでしょうし、「ここは分からなかったら無視して進むこと」なんて書いているテキストってあまり見ませんからね。

    ◆文章と図だけではメリハリがあまり付かない
    どのような資格試験であっても、初めて学習する人がつまづいてしまう所があります。もちろんテキストはそこに多くの紙面を割いて説明をするでしょうけれども、やはり文書と図表だけでは限界があります。

    仕事などで他者に物事を説明した経験がある人は同意してもらえると思いますが、文書や図表だけで説明しようと思って資料を作るよりも、口頭ベースで、切り口を変えながら、たとえ話を交えながら説明した方が理解してもらいやすいといった事があります。

    このような説明は、不特定多数の人が読むようなテキストに盛り込むと、冗長になりますし、紙面の制限があるため、事実上不可能です。

    そのため、試験対策上重要な分野であっても、記述量を数倍にするくらいの事が精いっぱいであると考えられます。
    • 通学講座、もしくは通信講座を強くお勧めします
    と、上で見てきたような理由がある為、筆者は独学ではなく、通学講座や通信講座を強くお勧めします。(行政書士試験も何らかの講座を受講していれば効率が良かったのになぁと本心から感じます。)

    テキストは初めから提供されますし、講義で説明されればテキストを読むだけよりも強い印象で記憶に定着していきます。また、受験テクニックについてもメリハリをつけて教えてくれます。そして、どうにも理解できないところは質問ができるといった非常に大きな利点もあります。(質問した内容は非常に強く記憶に定着しますよね。)

    また、コスト面でも結果として通学講座・通信講座の方が優位であると考えられます。例えば、上記のようなデメリットがあるため、合格までの学習時間が300時間ほど余計にかかったとします。(個人差がありますからあくまで一例ですが)

    そして、あなたの時給を1,000円とした場合(一般的には中小企業診断士試験を受験しようとする層の人は時給換算するとこれよりも、もっと高くなるはずです)、300,000万円分余計にかかるわけです。

    この300,000万円という水準は、診断士講座でも最高額の講座をフルセットで受講する水準になります。また、時間の使い方は人生の生き方ですから、300時間分の無駄を省けるといった見方もできます。
    • どちらかと言えば通信講座
    そして、通学講座と通信講座を比較するのならば、通信講座の利用の方をお勧めします。

    というのは、(勉強する・合格するといった意志が強いのが前提ですが)通信講座なら、資格予備校への通学時間をカットできますし、いつでも何度でも繰り返し講義を聞き直せるというメリットは、非常に大きいからです。

    筆者は通学講座で中小企業診断士に合格しましたが、講義後にその講義の範囲に該当する音源を入手し(資格予備校でMP3として配っていました)それを倍速再生で繰り返し聞いていました。

    ただ、この方法だと、教えてもらった先生と違う人の講義を繰り返し聴く可能性が出てくるため、少しだけ非効率でした。

    その点、通信講座であれば最初に受けた講義を繰り返し聴くこと・見ることができますので極めて効率的・効果的な学習が可能です。

    どんな内容であっても、繰り返し繰り返し見たり聞いたりすれば頭に入ってくると考えられます。
    • 通信講座で使える最強の学習方法
    通信講座でのみ可能となる最強の学習方法といったショッキングな小見出しを付けましたが、タネを明かせば非常に簡単・単純なことです。

    これは倍速再生で授業を見る・聴くという方法です。慣れるまで少し辛いですが、慣れてしまえば、非常に効果的な学習方法です。

    倍速再生で仮に授業の理解が7割程度に落ちるとしても(さすがに半分という事はないと思います)、同じ時間で二回講義を受けることができるので、時間当たりの理解度は通常の学習よりも良くなります。

    この手法は、通学講座では復習時にしか使う事ができない方法(先生が二倍の速度で話してくれるわけはないですからね)ですが、通信講座の場合当初から使う事が可能です。

    過激な言葉を使うのならば、頭に流し込むイメージで繰り返し講義を見ると効率が非常に高いと考えられます。(筆者は通学講座だったので、講座の復習でやりました。4回5回と見たり聞いたりしている内に、本当に頭に流し込まれてきますよ。)

    音楽プレーヤー、スマートフォンで学べる!【中小企業診断士 通勤講座】
    • おススメ講座
    と色々書いていく中で、最近の診断士試験講座についてちょっと調べてみました。すると、大手ではかなり受講料が高騰しているように感じました。

    上で言っているメリットデメリットは、正直なところ、独学とその他通信講座等の比較です。そして、通信講座業界内での比較についてはそこまで意味は無いと感じています。

    というのは、上記メリットはどのような講座を選択したとしても得られるからです。

    また、診断士の試験勉強をしていくと企業の原価構造についても見えてきます。あまり財務・会計の領域に詳しくない人は、この財務・会計を学ぶと、驚くほど商品そのモノの原価が低い事がみえてくると思います。

    企業を運営する人たちに支払う人件費、建物などの設備投資に伴う減価償却費、広告宣伝費、教室等のスペースを利用するための賃借料。

    これらの項目は、決算書上、販売費および一般管理費といった所に出てくるのですが、この費用がほとんど粗利を食いつぶしている事に驚くはずです。

    通信講座専業でやっている企業については、販売費および一般管理費の発生が少ないと考えられるので、一般的に受講料は安く抑えられています。(上記の事から講義・教材の質は値段とは、それ程、相関関係がないと考えることができます。)

    そのため、手ごろな受講料を実現しているレボ社の講座は検討に値すると考えられます。
    • まとめ
    と、色々書きましたが、本記事としては、総合的にみた費用対効果を考えて独学はお勧めしませんと結論させていただきます。

    費用対効果については、診断士の内容を学習していると出てくる論点ですが機会費用といった考え方が出てきます。

    独学で余分に費やした時間は、何らかの講座を利用してサクッと受かっていれば、他の事ができた時間になります。そして、そのことで得られるはずの最大の収益を機会費用と呼ぶのです。

    機会費用>独学で削減できたコスト

    ならば、独学といった方法論が正当化されるのですが、個人的には機会費用の方がどう考えても大きくなると考えられます。

    ▼詳しい内容はコチラ 


    音楽プレーヤー、スマートフォンで学べる!【中小企業診断士 通勤講座】

    いずれにしても、中小企業診断士試験は一次試験でも7科目もの内容を学習する必要が、二次試験では4つの領域について論文記述式で問われる試験です。独学は極めて非効率ですので、受験予備校等のご利用をお勧めします。

    連載記事
    第一回 一次試験編
    第二回 二次試験編

    中小企業診断士_概要
    2014年10月5日

    働きながら(月80時間超の残業をこなしながら)中小企業診断士に一発合格する方法 学習の順番編

    学習順番
    第三回目は『働きながら(月80時間超の残業をこなしながら)中小企業診断士に一発合格する方法 学習の順番編』という記事になります。

    さて、中小企業診断士試験は一次試験で7科目もの内容を学習する必要が出てきます。一つ一つの科目はそれほど難しくないものの(おそらく大学の学部で学ぶレベルだと思います)とにかく範囲が広く、やみくもに学習すると非効率になりそうです。

    そこで、効率的(であろう)学習の順番を考えてみたいと思います。
    • 何はともあれ財務・会計
    初めて中小企業診断士試験を学ぶ方は何は無くとも『財務・会計』について学んでいくことを強くお勧めします。(試験範囲は『財務会計』ではなく『財務と会計』です。簡単な管理会計についても問われます)とくに、その中でも先に会計(簿記)については最優先で一番最初に学んでください。

    何故そんな事を言うかというと、会計は学習ではなく訓練だからです。簿記を勉強したことがある方は同意していただけると思いますが、会計は『自転車に乗る事』と同じ技術であるように思われます。

    まずは、理屈はともかくルールを体に叩き込む必要があるのです。『自転車の乗り方』といった本を読んでも決して自転車に乗れるようにならないのと同じで、会計も教科書を読むだけでは決してできるようにはなりません。

    そこで、とにかく訓練です。可能であれば、日商簿記3級ぐらいを実際に取得できる程度の訓練は必要となります。(別に簿記検定を取得しなくてもいいですが、過去問を解いて時間内に合格点を取れるくらいの訓練をしてください。)

    「そこまでやるの?」と思われる方がいるかもしれませんが、財務・会計については、そこまでやってください。他の科目は40%を狙うのも手ですが、財務・会計だけは、二次試験でも問われますので、二次試験の勉強も一緒にやってると思って下さい。

    そして、一定のルールを体に叩き込んだら、はじめて財務分野についての学習が可能となります。逆に言うと会計のルールを体に叩き込むまでは他の学習をしてもムダになるくらいの気持ちで挑んでください。

    但し、簿記3級レベルの学習をして「自分は会計は苦手だな…」と感じるようであれば簿記2級の範囲に挑むなどの深入りは避けてください。

    2級の範囲まで行くと、診断士試験と重ならない部分も大きいため無駄が増えます。また、中小企業診断士に求められる能力は財務諸表を『読む』事であって、簿記のように財務諸表を『作る』事に主眼を置いた資格へ深入りは避けた方が良いと考えられます。
    • 主要科目(企業経営理論、運営管理)
    次に、企業経営理論、運営管理について学んでいきます。これらの科目は、二次試験でも問われますし、日々のお仕事にある程度活かせる分野なのでやっていて楽しいと思います。

    また、企業経営理論は財務・会計の内容と一部重なるので(科目ごとに学ぶ内容は結構重なります)復習を兼ねながらやっていくと良いと思います。

    さて、企業経営理論や運営管理は、学習にメリハリを持たせることが非常に大切です。教科書に出ていても試験で問われない分野と問われる分野ははっきりとしています。そのため、過去問は学習と並行してどんどん解いていくとよいと思います。

    (企業経営理論とか運営管理を学ぶと仕事で実際に使ってみたくなると思いますが、いきなり所属組織の方針を批判などはせぬ様にしてくださいね。組織は色んな制約条件の折り合いをつけて運営している訳ですから、理屈通りにはいかないのです。「生兵法は大怪我のもと」ですよ。)
    • 理解が重要な科目
    次に、経営情報システム、経済学といった理解が重要な科目をやっていきます。上手くはまれば高得点を取れる科目になりますので、最初はじっくりと学んでみてください。

    相性さえよければ強力な得点源になります。筆者は経済学で9割以上の得点を確保できたので、試験全体がだいぶ楽になった覚えがあります。

    また逆に、相性が悪かった場合には頻出論点のみを繰り返し学んでしっかりと押さえ、40%の得点確保に努めてください。足きりにならなければどこかで挽回できますから。
    • 暗記科目
    そして最後に経営法務と中小企業政策をひたすら暗記します。個人的には経営法務が暗記科目であるという位置づけはどうかと思いますが、覚えることが重要であることには変わりありません。

    但し、単純に暗記をするとつまらないですし、記憶の定着に不利ですので、例えば、経営法務は知的財産権や会社法について「自分が知財を活用した会社を経営するなら…」、中小企業政策は、「こんな補助金があるなら、自分が起業するときには…」といったふうに妄想をしながらやっていくと理解が深まると思います。
    • 過去問にはじまり過去問に終わる
    筆者は行政書士の試験にも合格した事があるので、一般的な資格試験のコツをお話します。それは、過去問で問われた事は繰り返し問われるという事です。

    確かに全く同じ内容を同じ形式では問われません。しかし、過去問を解いていくとわかると思いますが、資格試験では同じ内容(論点)が繰り返し繰り返し問われています。(おそらく問題を作る側からすると、同じ論点を問うた方が作りやすいのでしょう。)

    そのため、過去問は試験直前の力試しで使用するのではなく、最初からテキストと並行して学んだ分野からどんどん解いていくべきです。そして、過去問はすべての選択肢について何故それが誤っているのか、正しいのかを説明できるレベルまでやりこむことをお勧めします。

    過去問とその解説も重要なテキストだと思ってください。
    • 標準的な学習時間など関係ない
    よく資格試験の難易度を語る際、標準的な学習時間といった指標が挙げられることがあります。しかし、学習を開始した後はこれは無視してしまって構いません。

    あなたのバックグラウンドや学習能力など重要な個別の要素を無視した指標なのであなたに当てはまるとは限りませんし、標準学習時間は受験予備校が合格者にアンケートを取って算出している数値であると考えられますので、平均値はかなり多めに出てくるはずです。

    というのは、平均値ですから大きな数値の人がいればその人に引っ張られて数値は大きくなります。(例えば、9人が年収0円の村に一人だけ年収1億円の人がいれば、平均は年収1千万になりますからね。)
    • 本稿の最後に
    本稿の最後に、繰り返しになりますが、中小企業診断士試験の学習には収穫逓減の法則が強く働きます。ほとんど出題されないようなマニアックな論点を追いかけていくと、どれだけ時間があっても足りません!

    そのため、得意科目であっても「80%の正解率が満点だ」くらいの気持ちで、繰り返し問われる論点を集中して学ぶことを強くお勧めします。

    一次試験は総合得点で60%を確保すればよい試験ですから、80%の得点を取れる科目で90%までの上積みを狙うより、40%の得点しか取れない科目を50%にした方が戦略としては望ましいです。(同じ10%ですが得点の上積みに必要な時間が大違いになるはずですし、足きりのリスクも下げられます。)

    下のように、安めの合格講座を利用するのも手だと思います。



    連載記事
    第一回 一次試験編
    第二回 二次試験編
    第三回 効果的な学習順
    第四回 合格を最短で実現する学習方法
    中小企業診断士_概要
    2014年10月4日

    働きながら(月80時間超の残業をこなしながら)中小企業診断士に一発合格する方法 二次試験編

    ノウハウ
    第二回目は『働きながら(月80時間超の残業をこなしながら)中小企業診断士に一発合格する方法 二次試験編』という記事になります。

    さて、一次試験を突破したとしても、中小企業診断士試験には真打とも呼べる二次試験が控えております。そして、その二次試験は論述式で4分野にわたる試験となります。

    論述というと一気に難易度が跳ね上がる気がしますが、それはあくまで気のせいです。二次試験の合格率も平成25年度で18.5%と、一次試験と同じで5人に一人は受かる試験ですから。

    とはいえ「中小企業診断士試験の一次二次を両方合格しようとすると、約2割×約2割の試験だから大体4%の合格率になるのでは?」と言う人がいるのも聞きます。

    しかし実質的にはそこまで競争率は高くないと感じています。一次試験は最初から当該年度の合格を狙っていない層(科目合格を狙う人たち)もいますし、お試し受験組もそれなりの数になると思われます。

    また、二次試験にもお試し受験組はいます。というのは、一次試験の合格発表が例年9月初旬で、試験が10月下旬になるからです。そして、一次試験に合格すれば、2年間は二次試験を受験する権利を得られます。という事は、一次試験を合格して、次の年に腰を据えて勉強の成果を活かすと考える人たちも一定人数いるという事です。

    どんな試験でもそうですが、表面上の倍率と実際の倍率は異なるので、必要以上に恐れてはいけないと考えられますね。
    • 二次試験突破のために(経験談)
    さて、あまり試験についての一般論ばかり書いても仕方ないので二次試験について書きたいと思います。但し、二次試験は正解がない試験なので色々な合格のための手法が謳われています。それなので、これはあくまで筆者の経験談と捉えてください。

    まず、筆者は二次試験は先方社長へのプレゼンと捉えました。また、与件文はヒアリングして来た結果であると捉えました。

    そのように考えるのならば、試験の解答は様々な知識を盛り込んだ網羅的なモノではなく、盛り込む知識は少なくなったとしても理路整然としたモノであるべきです。クライアントの社長のところに行って、様々なキーワードを盛り込んでいるけれども支離滅裂なプレゼンをするなんて、正気の沙汰ではないですよね?

    また、ヒアリングして来た内容を元にプレゼンを実施すべきです。クライアントが言っていない事を勝手に決めつけて「一般論ではこうだから、御社もこんな問題があるはずだ。だからこうすべきだ」なんて事を言うのも失礼な話ですよね?

    (もちろん、お仕事では一般論をお話しする機会はあると思いますが、解答用紙だけでプレゼンするのであればそのような事を書く紙面の余裕はないのです。)

    とすると、解答作成の方針は「与件文に書いてある事を元に、理路整然と」といった感じになると思います。

    また、問題文に忠実に、問われたことに回答することも心がける必要があると思います。先方社長が「○○なんだけど課題は何かな?」と訊いて来ているのならば、課題について回答するのが必要ですよね?

    どうしてこれらの事が大切になるかというと、あなたが社長だとして経営を良くするためにコンサルを雇った事を考えてみたらわかると思います。

    例えば、「なんか言ってることが支離滅裂だぞ…」とか「説明した事(与件文)と関係ない事を言い出したぞ…」「尋ねた事(問題文)と違う事を言ってるぞ…」みたいなコンサルが来たら、かなりイヤーな感じですよね?そして、そんな嫌な奴に資格を与えると業界全体の信用問題になってきますよね?

    その意味では、二次試験にはそのような常識知らずの嫌なコンサルを排除するため試験と言えなくもないのです。
    • テクニック面
    と、以上の事が筆者の持っている主要なノウハウなのですが、解答作成のためのちょっとしたテクニックもご紹介したいと思います。筆者はイメージはお客さんのところに行ってヒアリングをしてきて、提案書をまとめるといった流れでやっていました。

    まずはヒアリングです。何はともあれお客様がどんなことで困っていて、どんな環境で経営しているかを知らなければはじまりませんよね?このヒアリングは与件を読むことが該当するのです。

    そして、ヒアリングする際にはメモを取りますよね?実際に仕事でやるように、与件を読みながらメモを取っていきます。とはいえ、時間が無いので、色や線の引き方を決めておいて、SWOT分析など基本的な分析は読みながらやってしまいます。

    また、問題文も与件のうちですから(社長が知りたいことを聞いてきたわけですから)これも予めすべて読んでおきます。

    その後、全体の流れをメモを見ながら組み立てます。何と言ってもプレゼンなので理路整然としていないといけませんからね。多品種少量生産方式を勧めておきながら、後の方で単一品種ライン生産方式を採用して特定の製品を多量に見込み生産しましょうなどと言い出したら「おいおい、言っていることが滅茶苦茶だぞ…」とお客様に思われてしまいますからね。

    そして、ここまでやってから、書き出したメモ(キーワード)を活用して、問題分に合致する解答を作っていきます。解答欄には厳格な文字制限があるため、下書きは必須となります。

    そして、最後は誤字脱字に気を付けながら下書きを清書するのです。
    • 意外な盲点
    と、上の方法で上手くいったとしても、意外なところに盲点があります。それは口述試験です。多分、論述試験を受ける時には口述試験のことまで考えていないと思います。

    しかし、論述試験に合格すると口述試験があるので、自分が書いた解答を残しておくことが大切なのです。

    また、論述試験に合格した後口述試験に落ちると非常に残念な思いをすることになるので、最低限のビジネスマナーはおさらいをしておくとよいと思います。
    • よく言われている受験テクニックについて
    中小企業診断士試験の二次試験は、正解がない(正解が発表されない)という関係上、様々な方法論が提唱されています。そして、筆者が採った方法はリスクの大きな方法であると言われています。

    というのは、首尾一貫して書くという事は、最初の方向性に誤りがあった場合にその後の提案すべてが誤理になる可能性があると言われているのです。

    しかし、筆者は一発合格を狙うためにはリスクを取る必要があると考えていました。

    それは、色々な論点をしっかりと盛り込むといった書き方では、受験経験者にはかなわないと考えたからです。そのような受験に最適化された解答作成能力を一次試験終了後から二次試験までの間のわずかな時間で培う事は難しいと判断があり、普段の仕事で培ってきた首尾一貫した文章を作成するという方法論を採ったのです。

    また、「最初の方向性に誤り云々」という意見についても「経営に正解は無い。したがって、大企業とコスト競争をするといった経営資源的に無理な事を考えない限り、方向性の誤りといったモノは基本的には存在しない」と割り切りました。

    というか、利用可能な経営資源については与件文から判明するので、可能かつ無理のない戦略を提案すればそれでよいと考えたのです。
    • とはいえ
    と、「基本は仕事でお客様へプレゼンするように」と考えて筆者は一回の受験で合格したのですが、やはり二次試験はある程度の訓練が必要になります。

    与件文から企業の状況を的確につかみ、また設問に問われた形式で、その問題点や課題を文字数制限内で的確にまとめる訓練です。

    これは仮に普段のお仕事でヒアリングを実施し、提案資料を作成することが多くとも、解答作成の訓練をしておく必要があります。というのは、出版関係のお仕事でもない限り文字数制限内で解答するという事には慣れていないはずだからです。

    また、解答用紙のみでプレゼンをするという形式になりますから、言いたいことは簡潔にもれなく、解答用紙内に表現する必要があります。これもやってみると意外に難しく、普段どれだけ口頭での補足説明というか追加説明に頼っているかが痛感されるはずです。

    そして、このような訓練を実施するためにも、少なくとも一度は受験指導校での模擬試験は受けてみてください。時間制限のある独特の雰囲気の中での訓練は非常にためになると思われます。

    読者の皆様が中小企業診断士の合格を勝ち取ることをお祈りいたします。

    次回は、一次試験の学習順番について書いてみたいと思います。

    連載記事
    第一回 一次試験編
    第二回 二次試験編
    第三回 効果的な学習順
    第四回 合格を最短で実現する学習方法
    中小企業診断士_概要
    2014年10月3日

    働きながら(月80時間超の残業をこなしながら)中小企業診断士に一発合格する方法 一次試験編

    ノウハウ
    こんにちは。まんがで気軽に経営用語の中の人です。このたび診断士の資格更新を迎えるのですが(診断士は5年に一度資格の更新をする必要があるのです)、診断士業界では割と一次試験二次試験を一発合格した人間は珍しいらしく、そのことについて話題になることがあります。

    そこでせっかくですので、一次試験・二次試験を一発合格した勉強法や中小企業診断士の世界について、ちょっと連載記事にしてみたいと思います。

    別の資格試験を狙っている人にとっても参考になることがあるかもしれませんので、お付き合いいただければと存じます。

    第一回目は『働きながら(月80時間超の残業をこなしながら)中小企業診断士に一発合格する方法 一次試験編』という記事になります。

    今回は、総論になりますが、戦略の重要性について書いていきます。(診断士を受験している読者の方なら戦略の大切さって理解できますよね?)
    • 敵(試験)を過大評価しない事
    いきなりですが中小企業診断士試験に一発合格することは可能です。それも、平均毎月80時間超の残業をこなしながら、育児をしながらであってでもです。(現に筆者がそうでした)

    ただ、受験に真剣に取り組んでいる人たちの声を聴くと「数年計画で取り組む」とか「科目合格を狙う」、「関連する資格を取っていく」といった『難関』に挑むために慎重に取り組んでいくといったお話が多く聞こえてきます。

    筆者は逆に、診断士の受験業界の事がよく分からないので(一年しか勉強していませんから)、そういった計画は『お化け』退治の計画のように思われます。(ここでいう『お化け』とは、実態が無いけど怖いモノのたとえです。)

    すなわち、相手を過大に評価してしまい、そのために、必要以上のリソースを割いてしまうといった事が行われているように思われるのです。

    人が持っているリソースは有限です。特に時間という資源は一日24時間という、努力ではどうにもならない強い制約が課せられています。

    そのため、資源を有効活用するという視点に立つと、敵を過大評価して必要以上のリソースを割くことは避けなければならないのです。

    また、敵(試験)を良く知り、己を知ることも大切です。己の強みを活かして、敵の弱点を攻めればやみくもに戦うよりも勝率は上がるはずです。
    • 1次試験の科目合格は救済措置
    さて、そうはいっても科目合格といった制度があるように「一回じゃ受かりにくいから、計画を立てて取り組んでね」といったメッセージを試験運営側が発信しているように思われるかもしれません。しかし、この科目合格は単なる救済措置であると割り切った方が良い結果が生まれると考えられます。

    というのは、科目合格を一次試験の7科目分の合格を積み上げるのはどう考えても非効率だからです。この科目合格戦略の問題点は敵(試験)の弱点をなくして、自分の強みを活かさない戦略なのです。
    • 一発合格狙いの場合
    例えば、一次試験を一発で突破しようとした場合「総得点の60%を確保して、1科目でも40%未満の得点がない事」が条件となります。という事は、得意科目で大きく得点を伸ばして、苦手科目は何とか40%を下回らないように頑張るといった作戦を立てることが出来るのです。

    この時、得意科目で60%以上の得点を獲得できれば、それが貯金になるので苦手科目はあやふやなところがあっても合格する可能性が高まります。

    得意科目というぐらいですから60%以上は確保できるでしょうし(できなければ、それは客観的には得意科目ではないと思います)苦手科目であっても40%を確保する勉強量はそれほどのモノではありません。

    一次試験には特にパレートの法則収穫逓減の法則が強く働くように思われるので、苦手科目であっても重要事項から順番に頭に叩き込めば40%の得点を確保する事はそれほど難しくないはずです。

    すなわち過去問で繰り返し問われる論点だけでも押さえておけば、それなりの点数は取れるという事です。

    これは、自分の強み(得意科目)を活かして、敵(試験)の弱点(総得点が60%以上なら40%の科目があっても合格にする)を突く戦略ですよね。
    • 科目合格戦略の場合
    これを一次試験を科目合格戦略で突破しようと考えた場合は違う世界が目の前に現れます。こちらの場合、得意科目は貯金にはなりません。

    というのは、既に合格した科目を免除科目にしていくのがこの戦略だからです。すると、基本的にはすべての科目で60%の基準点を確保する必要が出てきます。

    とすると、苦手科目であっても60%の基準点をクリアーしないとダメとなります。

    苦手科目で40%を確保し、他の科目でその分を穴埋めする方法と、苦手科目でも真っ向から挑んで60%を確保する方法。どちらが大変かは言うまでもないと思います。

    もちろん、苦手科目だけを先に合格を狙うといった方法であれば、この戦略の効果は高いと思われますが、最初から狙うには遠回りな気がします。
    • 独学は(できれば)避ける事
    また、独学は正直に言うと効率が悪いです。勉強している内容の重要度(試験対策上)がわかりませんし、テキストを単に読むという行為では、意外なほど頭に入ってきません。

    少なくとも、DVDなどの教材を入手できる通信講座、できれば通学講座をお勧めします。この方法には、市販のテキストにはない大きなメリットがあるからです。

    というのは、講義の音声情報を入手できるという事です。そして、入手した音声情報を倍速にして聞けばどこでも講義を再現できるというわけです。

    レボ 中小企業診断士講座 59,800円~
    通勤や通学の際にテキストをただ読むだけでなく、音声を(倍速で)聴きながら講義を受けなおすといったイメージです。



    この方法は非常にお勧めです。同じ講義を数回聞けば理解は飛躍的に深まりますし、40%を目標とする一発合格戦略ならなおさら合格が手に届くところに近づいてきます。

    (一応、音声や音楽を早く再生できる機器のリンクを張っておきます。筆者はオリンパスのICレコーダーに入手した音源を入れて使っていました。)
    • それでも独学を選ぶなら
    さて、独学は(なるべく)避けたほうがいいとは言いつつも、独学といった方法が人気の学習方法であるのは否定できない事実です。

    ただ、診断士の学習をしていく中で、コストには、目に見えるコスト(お金を払うとか、普通の人が考えるコスト)の他に、目に見えないコスト(機会原価とも呼ばれます)といったモノがある事を学びます。

    そして、独学の場合、通学講座や通信講座を利用するのに比べ、学習に費やす時間はどうしても多くなります。

    つまり目に見えないコスト(機会原価)は多くかかってしまうのです。

    そのため、独学という手段を選ぶのならば、効率的、効果的な学習をして学習時間の総量を抑える必要があります。時間を節約できれば、発生する目に見えないコストも抑えられるという訳です。
    • テキストと過去問は同じ出版社のを
    と学習時間を抑えるためには、学習に関係のない事柄で時間を費やさないようにすることが大切です。

    例えば、過去問とか問題集には、「テキストでは○ページ」と同じ出版社のテキストであれば参照に便利なページ数が振ってある場合があります。

    これを「テキストはTACのを使って、問題集はTBCを」などとやると、問題集からテキストに戻る際に余計な手間が増えますし、場合によっては問題集の解説とテキストの解説の切り口が違って混乱をもたらすかもしれません。

    そのため、テキストも問題集も過去問集も一体のものであると考えて、どこの出版社の本を利用するにしても、TACならTACに、TBCならTBCに統一するようにしましょう。

    そして、独学の場合は利用者が多い標準のテキストを利用するのが間違いのない選択だと思います。

    そういった意味では、独学で学習する場合、下のTACのテキスト、問題集、過去問集などを使うとよいでしょう。

    テキストを読んで、読んだ分野はからどんどん問題集を解いて、間違った所をテキストに戻って確認するといった一連の流れを繰り返せば、独学であっても十分に合格ラインに達することができます。

    また、過去問も力試しなんて考えずに、学習したところからどんどん解いて行ってください。独学の場合、テキストを読むのが無味乾燥的になりがちですが、過去問を解いていくと、「今学習している内容はこういった切り口で問われるんだ」というのがわかりますので、モチベーションアップにもつながります。




    少し長くなりましたので、次回は二次試験について書いていきますね。

    連載記事
    第一回 一次試験編
    第二回 二次試験編
    第三回 効果的な学習順
    第四回 合格を最短で実現する学習方法

     
    資格ガイダンス
    2013年4月7日

    中小企業診断士-企業経営理論(経営戦略分野)

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    画像は士業娘さんご提供です。

    中小企業診断士-企業経営理論(経営戦略分野) 頻出用語集
    • 企業とはなにか
    まず、企業とは誰がどのように運営していくものか、会社とは誰のものか?という事を押さえましょう
    1. コーポレート・ガバナンス
    2. ゴーイングコンサーン
    3. 経営理念
    4. 情報の非対称性
    5. 所有と経営の分離
    6. エージェンシー問題 
    • マネジメント
    マネジメントとはどういう事なのでしょうか?素晴らしい施策を行えばそれで素晴らしい経営ができるのでしょうか?それを明らかにしていきます。
    1. PDCAサイクル
    2. 経営計画
    3. 短期経営計画
    4. 中期経営計画
    5. 長期経営計画
    6. コンティンジェンシープラン
    7. ローリングプラン
    8. BCP(事業継続計画)
    9. 意思決定の階層構造
    10. 業務的意思決定
    11. 管理的意思決定
    12. 戦略的意思決定
    • 企業はどこで戦うのか
    限りある経営資源を有効に活用するためには、戦う土俵は選ばなければなりません。それではどのようにして戦う土俵を選べばよいのでしょうか?
    1. 事業ドメイン
    2. コアコンピタンス
    • どのように成長するのか?
    企業が永続するためには、成長することが大切です。でも、がむしゃらに成長を目指すのではなく、どのように成長したいのかを考えていく必要もあります。
    1. アンゾフの成長ベクトル
    2. 製品ライフサイクル
    3. 多角化戦略
    4. 範囲の経済
    5. シナジー
    6. TOB(株式公開買い付け)
    7. 経験曲線
    8. 規模の経済
    9. PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)
    10. 収穫逓減の法則
    11. 収穫逓増の法則
    12. ネットワーク外部性
    13. デジュールスタンダード
    14. デファクトスタンダード
    15. 先発優位
    16. 後発優位
    • 競争に打ち勝つためには
    競争などない方が望ましいのですが(競争のないところで事業をやるというのが経営学とかマーケティングの結論の一つだと思うのですが)、現実問題として企業が成長するためや生き残っていくためには競争がつきものです。それでは、競争に打ち勝つためにはどうする必要があるのでしょうか?

    1. 参入障壁
    2. ファイブフォース分析
    3. 垂直的競争
    4. 水平的競争
    5. 競争戦略(コストリーダーシップ)
    6. 競争戦略(差別化戦略)
    7. 競争戦略(フォーカス戦略)
    8. 競争地位の4類型
    9. 競争地位別戦略
    10. リーダーの戦略定石
    •  提供できる価値を磨く
    競争に気を配ることは大切ですが、そもそも、自社が提供できる価値を磨き上げていくことも大切です。
    1. イノベーションのジレンマ
    2. 製品アーキテクチャ論
    3. コモディティ化
    4. キーデバイス
    5. オープン戦略
    6. クローズド戦略
    企業経営論は、中所企業診断士試験の中核科目の一つです。そのうち、経営戦略についての内容は中核中の中核といってもよい内容です。

    上にあげたような論点を押さえておく事は必ず試験やあなたの職業人としてのキャリアに役立つと思います。


    執筆者
    中小企業診断士:4416
    30代の中小企業診断士。激務の中、中小企業診断士試験を1次2次試験とも一発合格を果たす。
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