まんがで気軽に経済用語

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店舗管理
2013年5月18日

LSP

LSP_001
LSPとは、効率的な経営を行う為に、人員計画や作業の標準化などを支援する、作業要員管理の事を言います。英語ではLabor Scheduling Programと表記されそれでLSPと略されます。

お店が売り上げを上げていくためには、しっかりと労働力を投入してサービスの水準の向上や在庫管理の強化を図っていく必要がありますよね。

ただ、発生する仕事の量に対して労働力を投入しすぎても上手くはいきません。

このように適正な人員配置を考えていくことが大切なのです。
  • 適正でない人員配置の問題点
少なすぎる人員で業務を行う問題点は、お客さんがたくさん来ているのに、動いているレジの台数が少なくてお客さんをすごく待たせているとか、商品の補充が間に合っていなくて、欠品が多発して機会ロスが発生している状態を考えてみればご理解いただけると思います。

人件費をケチって人を減らし、売り場が荒れ放題になったり、顧客サービスがないがしろにされたら本末転倒ですよね?

しかし、逆に人が多すぎる事も問題です。商品が適切に補充陳列されているにもかかわらず、追加で商品の補充人員を投入しても仕方ないですし、レジが4台で、お客様が並んでいない状態にもかかわらず、レジを追加で開けても意味はあまりないですよね?

というか、意味があまりないどころか、人が働くという事は人件費が発生するという事なので、あまり多すぎる人員が働いていては適正な利益を得ることができません。
  • どうやって適正な人員配置を実現するか
このLSP考え方は、「必要な総工数を見積もり、それを満たす必要十分な人員を配置する」という発想がもととなっています。

例えば、時間帯ごとの売上水準や客数といった情報を予測してみれば、どの程度の仕事がいつ発生するか見積もることができます。

簡単な例では、夕方は顧客が多数来店するのでレジの台数を増やすといった意思決定が行えますよね?

このように、「いつどのような仕事が発生するか」という情報と、どの仕事にどれだけの作業量(工数)が発生するかが分かれば、いつ、だれが(どの職種の人が)、何人必要か?を見積もることができるのです。
経営
2012年11月13日

LBO(レバレッジドバイアウト) | 買収先企業の資産やCFを担保として買収します

LBO(レバレッジドバイアウト)_001

LBOとは企業を買収する際に、外部からの負債で資金を調達して、企業買収を実施することを言います。しばしば、自己資金と比較して非常に巨額の資金を借り入れることが可能となります。英語表記ではLeveraged Buyoutとなります。

飽き入れ金をレバレッジ(てこの原理)として用いる買収(バイアウト)なのでレバレッジバイアウトなんですね。

■どうしてそんな事ができるの?

それでは、どうして巨額の資金を用意することができるのでしょうか?貸す側にとっては、小さい企業に巨額の資金を貸し付けるわけですから非常にリスクが高くなりますよね?
 
例えば、100万円しか持っていない人に、1億円の果樹園を買う為の資金を貸し付けるようなイメージです。あなたなら貸しますか?何の保証もない状況では、ちょっと躊躇しますよね。

では、果樹園や果樹園から上がる将来の収益を担保にするといったらどうでしょうか?これなら可能性はありますよね。

このように、買収される側の企業の資産や将来のキャッシュフローを担保にするという方法で資金調達を行うのです。

イメージ的にはあまり良くない手法ですが、この手法自体が良いとか悪いとかの善悪の区別はありません。

うまく使えば、ステークホルダー(利害関係者)すべてが幸せになりますし、悪く使えばいわゆる乗っ取りと言われるような手法になります。

■レバレッジドバイアウトの対象となる企業

これは買収先の企業のキャッシュフローを担保にするわけですから買収先については安定したキャッシュフローを生み出すような企業であることが必要です。

買収先がイチカバチカの商売やってるような場合はなかなか該当しません 。貸し出す方も取りっぱぐれる危険性がありますから 。

■LBO具体的な進め方

一般的な進め方を解説します。

■1.受け皿となる会社を設立します。

受け皿となる会社を使って多額の資金を調達するような形になります。この受け皿の会社は資本金が極めて少なくても問題はありません。
LBO


■2.受け皿の会社を使って金融機関等から多額の買収資金を調達します 

受け皿の会社は多額の買収資金を借りてきます。その結果、この図のように貸借対照表がほぼほぼ負債になります 。

企業としての安定性はほぼゼロですがレバレッジドバイアウトを目的としているのでこれでいいのです。
LBOの仕組み2

■3.受け皿の企業が対象会社を買収します

借入で調達した資金を使って対象会社を買収します。その結果貸借対照表の資産の部は買収会社の株式で、負債の部はほぼ全部全額借入金になります。

LBOの仕組み3


■4.買収した会社と受け皿企業を合併します 

この結果買収資金は受け皿企業の負債となるため、場所資金の貸付側は取りっぱぐれの危険性がなくなるわけです。

資金の出し手にとってはレバレッジドバイアウトが成功しさえすれば取りっぱぐれる危険性が少ない比較的リスクの低い方式となります。

LBOの仕組み4


onnanoko_bustup_2
ふふふのふ。気に食わないあの会社、あの会社の資産を担保にして買収してあげようかしら。

neko_akire
うわぁ、黒いこと考えていますね。

onnanoko_bustup_2
そうよー。で、買収にかかった費用もあっちの会社に払わせれば完璧よ。LBOって考えた人天才よね。

hiyoko
だめですわ。あそこの企業は株式を公開していないから、どうやっても買収対象になりませんわ。

■LBOのデメリット 

この lbo は買収の対象となった企業が自分の企業を買収するための負債を払う必要が出てきます。

通常その負債は非常に巨額になりますので、その後の企業の安定運営が難しくなる可能性があります。

従業員等そこで働く人たちにとってはこんなふざけたお話はありません。そのため従業員とのモチベーションは著しく損なわれる危険性がありますのでここは手当しておく必要があります 。

■レバレッジドバイアウトの目的

レバレッジバイアウトについては短期間の転売を目的とした方法と、長期的に経営権を握ることを目的としたものに区分されます。

短期間の転売を目的した場合には、買収後企業価値を上げるための方策がとられその後転売されます。

買収したファンド等は多額の利益をあげますが、買収された側の企業は深刻なダメージを負います。

また企業価値を短期的に上げるためには、不採算部門の切り離し等の方法が非常に効果的に力を発揮しますので、そのようなことが行われるケースがあります。

この場合働いてる人にとっては非常に大変なことになります。

いわゆる乗っ取り屋とかそんなイメージのやり方ですね。企業価値に比べて株価が著しく低いなどの場合にこのようなレバレッジドバイアウトで狙われる企業となります。 

いわゆる旨みのある企業なのですね。

またMBO等で長期的に経営権を握る目的でレバレッジドバイアウトが行われる場合にもLBO(レバレッジドバイアウト)の手法が使われることがあります。

マンガに出てきた用語
MBO
ステークホルダー
シナジー
法務・支援施策
2012年10月6日

layoff(レイオフ) | 不景気だから一時的に解雇するという企業にとって都合のいい制度です

レイオフ_001
レイオフ(lay off)とは、企業の業績が悪化した際に、将来再雇用することを前提として一時的に解雇する事を言います。

ココで大切なことは、将来再雇用する事を前提としていることです。この意味で単なる解雇とは異なります。

そして、将来の再雇用は勤続年数の長い人が優先されます。この勤続年数の長い人から優先して再雇用するという事で不況期の人件費の抑制を効果的に行い、かつ、勤続年数の長い人の持つ経験やノウハウを失わないようにしているのです。

アメリカでは良く行われていますが、日本ではあまり行われておりません。日本でこれに類似した事を行う場合、一時帰休制度を利用する事となることが多いのです。

なお、日本での一時帰休制度の場合はあくまで休業ですので、雇用は維持しています。レイオフは完全に雇用関係を断ち切ると言った点が異なります。


onnanoko_bustup
なんだか景気が悪くなってきたから、レイオフを検討しているんだけど、どうしようかしら。

kuma_2
僕たち、急に解雇って言われても困りますよ。

onnanoko_bustup
でも、景気が回復したらまた雇用するから安心でしょ?君たちのノウハウは失いたくないのよね。あ、生活はなんとかしてね、なんと言っても解雇だから。

hiyoko_2
ちょっと、オーナーさんそれは虫がいいんじゃないのかしら?

onnanoko_bustup
そうよねぇ。労働法制の関係もあるから、ここまではやりにくいわね。

hiyoko
そうですわ。みんなでこの苦境を乗り越えましょう。

■近年ではあまり行われない

レイオフはとても企業側にとって都合の良い制度です。というか、企業側の論理が前面に出ています。

業績が悪い→人件費を払えないので解雇したいけどいいよね。

ノウハウの流出が嫌だ→将来再雇用ということにするから、戻ってきてくださいね。

レイオフ中の生活費は→会社は面倒を見ません、だって解雇したのだから。

必ず再雇用されるの→約束はできませんね。


かなり自分勝手な論理ですが、これがレイオフの要素をまとめた内容です。

日本ではここまで企業が身勝手に振る舞うことが社会通念上難しかったことと、労働者を保護するといった観点で労働基準法が制定されていますのでほとんど行われていません。


解説で出てきた用語・関連用語

キャンペーン記事:経営マンガマラソン 
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