まんがで気軽に経済用語

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経営
2014年9月18日

OBM(オープンブックマネジメント) | 財務情報を従業員に公開して士気を高めるのです

OBM
OBM(オープンブックマネジメント)とは、企業のブック(帳簿や財務諸表)をオープン(開示)して従業員の経営への参加意識を高めようという経営手法のことを言います。

例えば、あなたがとある中小企業に勤務していたとします。今年は様々な要因が重なり売上高が前年度よりも多くなったとします。

しかし、売り上げ高が伸びているにもかかわらず、上長からは「今年は業績が悪いからボーナスは出せません」と言われたらどうでしょうか?「去年よりも売上が増えたのに…」といった風に不信感が募りますよね。

これに対し、企業内の数字が従業員に開示されており「売上は増えているけれども、原材料費の高騰でそれ以上に売上原価が増えて利益は減少しているんだな…」と分かれば不信感は軽減されるはずです。

また、従業員が「企業の業績を良くして自分たちの報酬を増やそう」という風に考えてくれれば、企業業績の改善にも役立つはずです。
  • と言うけれども…
と、ここまでの説明で「そうはいっても、自分の責任ではない原材料価格の高騰という原因にで処遇を決められたらたまらないよね…」といった風に思われた方もいるかもしれません。

自分が管理できない『管理不能費』に基づいて業績評価をされても無力感が募るだけですからね。

そうではなく、従業員の人たちに必要な権限を与え、自分たちの頑張りで改善できることを成果指標にしていく必要があります。

また、適切な会計に対する教育訓練がなされていないと「原材料価格が上がると、どうして利益が減るの?」と言った風になってしまいます。これでは、会社の数字を開示しても意味がありませんよね。

そのため、適切な会計に対する教育訓練を実施するという事が大切であるとされています。

生産管理
2013年6月6日

OEM生産

OEM生産_001
OEM生産とは、製造業が自社以外の(発注してきた先の)ブランド名を付けて販売されるような商品を製造することを言います。

OEM生産を行う側にとっては、工場の操業度の向上が狙えますし、発注して来た側のブランド力を使って販売することができますので販売数量も大きくなると考えられます。

また、OEM生産を依頼する側にとっても、自社で生産設備に投資しなくても済むため固定費の発生が抑えられます。(売れ行きが悪くなったときに過剰な生産設備を抱えているというリスクを回避できるという事です。)

一般的には、OEM生産を行う側は生産力に強みがあり、OEM生産を発注する側は販売力やブランド力に強みを持っているという事ができます。

生産に強い企業が生産活動を行い、販売に強い企業が販売活動を行うといった風に、タッグを組んで事業を行うといったイメージですね。(シナジーが狙えるという事です。)

さて、このOEM生産をどんどん推進していけば、自社は生産設備を一切持たない製造業といった形態の企業も生まれてきます(このような形態をファブレスと言います)。
生産管理
2012年8月23日

OC曲線

OC曲線_001
OC曲線(Operating Characteristic Curve)とは、抜き取り検査の際にロット毎の品質と、そのロットが合格する確率の関係性を示す曲線の事です。検査特性曲線とも言います。
 
抜き取り検査を行う場合、その検査を行う元となる母集団の実際の状況は抜き取ったモノの状態から推定するしかありません。

この抜き取ったモノから推定するという意味は次の通りです。

例えば、ある製品を1000個作ったとします。そのうち、10個が不良品であったとします。(不良率1%ですね)この時、10個を抜き出して検査したら、不良品はいくつ混ざるでしょうか?

可能性としては0個から10個全てのパターンが考えられます。

つまり、タマタマ不良品は0個かもしれないし、タマタマ10個全てが不良品である場合もあるという事です。ただ、それでも不良率が1%なので10個全てが不良品である可能性は非常に低くなります。

このケースでは、不良品が0個の可能性は90.39%、不良品が1個の可能性は9.21%、不良品が10個全てである可能性は0.00000000000000000000038%となります。(直感的に全部不良品にはならないと感じたとおりの確率ですね。)

それでも、この母集団から10個を抜き出して検査を行った際、2個以上の不良品が混入する可能性は0.39%ほどあります。(不良品が0個、1個でない確率ですね。)

このことから、抜き取り検査の場合、合格とすべきロットを不合格にする可能性(生産者危険)もあるし、不合格とすべきロットを合格としてしまう可能性(消費者危険)もある事がわかります。

そして、この関係性を図で表したのがOC曲線です。

このOC曲線は、縦軸には検査に合格する確率を、横軸には母集団の不良率を取って曲線を描きます。
OC曲線例
この図は1000個の母集団から10個を抜き出し、不良品が1つ以下であったら合格(不良率10%以下なら合格)する試験を行う場合を想定して作成しています。

この図から読み取れることは、1000個の母集団から10個を抜き出す場合、不良率が1%のロットがこの検査に合格する可能性は99.61%、不良率5%のロットがこの検査に合格する可能性は91.47%、不良率10%のロットがこの検査に合格する可能性は73.63%あるという事です。不良率30%のロットになると合格率はさらに下がり、14.79%となります。

どうでしょうか?不良率30%のロットであっても、14.79%の確率で検査を合格するとは非常に恐ろしい感じがしますよね?

これは検査する個数が10個だけなのでこのような結果が出ています。検査する個数を増やせばもっと、検査の精度は上がってきます。

例えば、検査数を20個に増やせば不良率30%のロットがこの検査に検査を合格する可能性は3.41%に下がります。

このまんがでは抜き取り検査を行っていたロットの製品に不良があり、メーカーに対して問い合わせを行っているようです。

このように、抜き取り検査の場合には不合格としなければならないロットが合格として市場に出回ってしまう事があるのです。
情報
2012年7月8日

OSI参照モデル

OSI参照モデル_001
OSI参照モデルとは、ISOによって策定された、通信機能を階層構造に分割したモデルの事です。これは通信機能を7つの階層に分けて定義したものです。

このOSI参照モデルはデジュールスタンダード(標準化団体などによって規定された公的規格)の例です。このように、しっかりと規格が決まっていれば、その規格にさえ従っていれば、機種に依存せずにデータ通信を実現することができるのです。

このOSI参照モデルではデータ通信の機能を、7階層に分けて定義しています。それでは、以下に一つずつ見ていきたいと思います。
 
第7層:アプリケーション層
HTTPやFTP等、具体的なアプリケーション間でのやり取り方法を定義しています。

第6層:プレゼンテーション層
通信の開始から終了まででやり取りされる、データの表現方法を定義しています。

第5層:セッション層
通信の開始から終了までの手順を定義しています。

第4層:トランスポート層
ネットワークの終端から終端までの通信を定義しています。

第3層:ネットワーク層
ネットワーク環境の通信方法を定義しています。

第2層:データリンク層
データのパケット化の方法や、隣の通信機器への信号引き渡し方などを定義しています。

第1層:物理層
物理的な接続について定義しています。これは通信ケーブルの形状などまで含んでいます。

このまんがでは、この7つの「アプセトネデブ」という言葉を覚えてくださいと言って一緒に読んでいます。これは、 このOSI参照モデルの第7層から順番に頭文字を言っているものです。

この先生は、とにかく何があるのかを覚えたうえで、細かい説明をしていくという授業スタイルなのでしょう。

ちなみに、最後のコマの「シイレクリショウ、クリショウシイレ」とは簿記を勉強すると出てくるオマジナイで、決算の時に売上原価を算出するための仕訳を覚える言葉です。
経営
2011年10月2日

Off-JT(OFF the Job Training)

Off-JT_001

Off-JT(OFF the Job Training)とは職場外で専門の指導者によって行われる教育訓練の事です。いわゆる社外での研修会のイメージとなっています。この訓練は一般化された知識や技能を学ぶことを主眼としています。

Off-JTの長所と短所は次の通りです。
長所
・特定の分野について体系的に指導することが容易です。

・受講生がある程度の効果を実感しやすい。

短所
・研修の結果を日常の業務に生かすかどうかは参加者各自に委ねられてしまいます。

・対象者を適切に絞らないと研修の内容が抽象的になり、実践しにくくなる場合があります。

このまんがでは、1コマ目でみんなを集めて研修を行うと宣言しています。

それを受けて、2コマ目で研修対象者を募集し、3コマ目で研修を実施しています。どうやらいつもの学校ではなく外部の会場で実施しているようです。普段の練習では身に付きにくい内容を体系的に指導するといっています。

ただし4コマ目で、学んだことの使い方が分かりにくいと嘆いています。これは日常にどのように生かすかが参加者各自に委ねられているためであると考えられます。

関連用語
OJT
自己啓発
経営
2011年9月30日

OJT (on the job training)

OJT_001
OJT(on the job training)とは、仕事の場面で、『計画的』『継続的』『意識的』に指導し、知識、技術、技能を身に着けさせることを言います。

よくある誤解として、新人を仕事の場に配属し、先輩や直属の上長が場当たり的に仕事を教える事をOJTと考えることがあります。

しかし、これでは『計画的』『継続的』『意識的』に指導していませんし、指導する人の能力や指導にかける意欲などによって効果のばらつきが大きくなってしまいます。

今回のまんがでは新入生を1コマ目でOJTで育成すると宣言しています。それをうけて、2コマ目でまず新入生の現在の力量を見積もっています。

そのうえで、3コマ目で現状を認識し一定期間後に達成したいレベル感を決めて、具体的な育成計画を作成していっています。

最終コマでは、『計画的』『継続的』『意識的』に行った指導の効果が表れてレベルアップしています。こころなしか新入生が大きくなった気がしますね。

関連用語
Off-JT
自己啓発 
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