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財務・会計
2014年1月31日

EBITDA | 違いの出る項目を無視すれば比べやすくなります

EBITDA
EBITDAとは、財務分析に用いるための指標の一つで、資本全体(自己資本他人資本)に対してどの程度のキャッシュフローを生み出したかを簡単に見るためのものです。英語では、Earnings Before Interest,Tax,Depreciatiion and Amotizationと表記され、これらの文字の頭文字をとってEBITDAと呼ばれています。

この英語の直接の意味としては、『利息や税金、減価償却費を引く前の利益』といった感じとなるので、EBITDAは税引き前利益に支払利息と減価償却費を足したものとなるのですね。

計算式としては
【EBITDA=税引き前利益+特別損益+支払利息+減価償却費】
となります。
  • 何を意味している指標なの?
さて、この指標は何を意味しているのでしょうか?この指標は、複数の国にまたがっている事業の収益性を比較する際に有用であると言われています。

まず、税引き前利益を使っているわけですから国ごとに異なる税制の影響をかなりの部分排除できます。また、そこに特別損益を加えるため、会計基準によってどのような項目を特別損益とするかが異なっているという問題も軽減できます。

次に、支払金利をこの税引き前利益に加算するわけですから、国ごとに異なる金利水準の影響や、事業ごとの資本構成の影響を軽減できます。また、減価償却費は国ごとの税制によって償却額が異なってきますので、EBITDAを算出する際に加えることで、各国の税制や会計基準の影響も排除できます。

(例えば日本では、税法の認める費用よりも多く減価償却費を計上しても損金(税務上の費用)にならないといったルールがあります。そのため実務上の消却額は、税制によって縛られています。)

このことからEBITDAの意味するところをまとめると、国ごとの税制や会計基準の違いをある程度排除した、企業の収益力を測る指標であるという事ができます。
情報
2013年6月11日

Eラーニング 「技術が学びの形を変えた!」などと、もてはやされた時代もありました

Eラーニング_001
Eラーニングとは、インターネット等のネットワークを介したり、PCを用いて教育訓練を行う事を言います。英語ではElectric Learningと表記されます。

文字通り、電子機器を用いて学ぶといったイメージですね。という事は、別にインターネットを介していなくとも、Eラーニングに該当するようなケースはあるのです。(学習用ソフトウエアをオフラインで導入するといったイメージですね。)

とはいえ、ネットワークを介して学習することができるというのがEラーニングの非常に大きな強みとなっています。

というのは、インターネット等を介せば、遠隔地であっても教育訓練を行えますし、上手く使えば、講師と生徒の双方向でコミュニケーションを取る事も可能となります。(教室での講義に近くなるわけですね。)

このような、特性から企業が社員教育に活用するといった事も行われています。(教育訓練コンテンツを遠隔地の従業員に見てもらってoff-JTを実施するわけです。)

この場合、効果測定をPCで行う事もできますし、何度も視聴してもらう事もできるので、上手く使うと非常に強力な従業員教育のツールとなりえます。 

また、社員の自己啓発を支援するために、教育訓練用のコンテンツを社内のネットワークに公開しておくといった事も可能となります。
情報
2013年4月3日

EC(電子商取引) | ネットで売るから全世界を相手にして商売をすることができます

EC(電子商取引)_001
EC(電子商取引)とは、eコマースなどと言われ、インターネットなどのネットワーク上で商取引を行う事を言います。英語ではelectronic commerceと表記されます。

このECという言葉を聞いてどのようなサービスが思い浮かぶでしょうか?多くの人は、インターネット上のショッピングサイトが浮かぶと思います。

でも、インターネットなどのネットワーク上での商取引なので、別に業者対個人(これをBtoCと言います)に限りません。

例えば、業者同士が取引を行うBtoBや個人同士が直接取引を行うCtoCといった形態も考えられますよね。(個人同士の取引としてはネットオークションなどで直接やり取りするといったイメージです。)

■地理的な制約を越えて

売り手も買い手も、地理的な制約をほぼ無視できるというのがこのEC(電子商取引)の大きなメリットとなります。

例えば、北海道のジャガイモ農家の人が、従来は地元でしか流通していなかったような特別なジャガイモを遠隔地である首都圏に直接販売できるといった事が可能となるのです。

実店舗は立地にかなりの部分左右されますが、EC サイトにおいては率はそこまで大きな制約条件にはなりません。どこに存在していても日本全国また世界各地を相手に商売ができるというのは非常にECの画期的なところです。

このように商圏を大きく拡大できるといった事がこのECの大きな魅力なんですね。

■ECは当たり前になってきている 

このように非常に便利なものですからECは現在においてほぼ当たり前のものになってきています。

一昔前は決済がハードルが若干あったのですが今ではクレジットカードを持ってる人も増えましたし決済手段も多様化していますので決済に関するハードルはかなり下がってます。

そのため、Eコマースはまだまだ成長の余地があると考えてる人たちも多くくいます。 

■簡単に自分の店をオープンできます

商売に関わる配送業務など従来ならば全て自分で考えなければならなかったことを一括して委託することも可能となります。

また、ECサイトを非常に簡単に作ることができるサービスも存在しています。

しかし、簡単にできるからと言って法令を守らなくていいということではありません。

必要な法令は必ず守る必要がありますしその意味で伝統的な商売と流通形態が変わっただけで他には何も変わっていません。

特に商売に関する責任については従来の商売とまたは変わりませんのでその点は注意が必要です。 

neko
うちの店どんどんECで売って以降と考えているけど大変だね 。

kitsune
そうだね商圏が広くなるから競争相手も広くなるんだね。

neko
仕入れたもの売るんだとやっぱり価格勝負になるからオリジナリティなるもの売ってかないと厳しいかもしれないね。

■マーケティングが重要です

EC サイトの場合立地に左右されないというのが非常に大きな強みとなります。しかしこの強みは競合他社も全てが同じ土俵となります。

そのため、あなたお店でしか売れないもの、あなたのお店ならではの品揃え、あなたのお店ならではの売り方など、競合他社との違いを明確に出す必要があります。

そうしないと、どこの店で買っても同じものが買えるのならば一番安いものを買うのが合理的ですので、簡単に安売り競争に陥ってしまいます。

この意味でたまる小売業ではなくその他の業種、例えば菓子製造業などの従来はなかなか広域にまた、直接消費者に販売できなかったような業種にとって大きなチャンスがあると考えられます。

小売業で独自の商品を品揃えするの非常に大変ですが、製造業であれば ア太郎お店が作ったものは基本的にオリジナル商品であると考えられます。

そしてオリジナルと商品であれば、世の中に例えば1万人に1人欲しがるような商品を作ったとすれば十分商売になります。

ただいずれにしてもどういったものが売れるかという消費者ニーズをよく考えて製品を作る逆算して製品を開発するといったアプローチが重要となってきます。

情報
2012年8月29日

eCPM

eCPM_001
eCPMとはeffective cost per millの略称で、広告表示1,000回あたりの収益額の事を言います。

これは
【収益額÷広告表示回数×1,000】
という計算式で計算を行うことができ、広告が1,000回表示されたらいくら収益が得られるかを示す指標です。なんだか1,000倍にするところなどが、PI値に似た考え方ですね。

それでは、この指標がどのようなことを表しているのかを考えていきたいと思います。

例えば、100回広告が表示されるサイトと10,000回広告が表示されるサイトがあったとします。そして、100回広告が表示されるサイトは10円の収益を上げ、10,000回広告が表示されるサイトは200円の収益を上げたとします。

ではどちらのサイトの方が優れているでしょうか?単純に収益の額だけを比較したら10,000回広告が表示されるサイトですよね。

ではeCPMを計算して比較してみたいと思います。

100回広告表示のサイトのeCPM
eCPM=10円÷100回×1,000=100

10,000回広告表示のサイトのeCPM
eCPM=200円÷10,000回×1,000=20

となります。このことから100回広告を表示するサイトの方が収益率が高いという事ができます。

例えば、もし広告表示回数を1,000回増やす施策を取る事ができるのであれば、前者の100回広告を表示するサイトに行うべきであると判断することができます。

このまんがでは、若いエンジニアが十分な閲覧者がいない状態にもかかわらず、eCPMが高いと喜んでいます。しかし、上の定義の通り、広告表示回数が少ない状態でタマタマ高い収益を上げるような事が起こると、このeCPMは上振れします。

上の例では、100回表示のときに10円の収益を上げていますが、これがタマタマ10回の広告表示で同じ収益を上げていたらどうでしょうか?

この場合eCPMは
10円÷10回×1,000=1,000
となってしまいます。 

このような指標の特性を知っていたためか、年配の社長の方はもう少し様子を見ようと言っています。このように、指標を用いて判断するときには、その指標は何を意味してどのように計算するのかを把握しておくと 誤った判断を行わずに済みますね。

関連用語
RPM 
マーケティング
2012年7月18日

EDLP

EDLP_001
EDLPとはEveryday Low Priceの事で、特売をするのではなく、いつでも低価格で販売するという価格戦略の事を指します。

このようにいつも低価格で販売することによって、顧客に対してこのお店は安いお店だというイメージを持たせることを狙いにしています。

このEDLPとは逆に、定期的に特売を行うお店もありますよね。こちらは特売品を目玉商品として集客を行い、ついでに通常の価格の商品を買ってもらう事を狙いにしています。この方法をHigh Low戦略と言います。

このHigh Low戦略を採る場合、広告を発行して安くした値段を周知しなければならないですし、値札の付け替えや売り場の変更も必要です。

そこまで頑張ってお客様を集めてきても、特売品だけを購入するようなお客様もいます。(このようなお客様をチェリーピッカーと言います)
 
このような事に悩まされるのではなく、「いつでも安く売れば余計なコストがかからないよね。」といった発想がこのEDLPです。EDLPならば、High Low戦略と異なり、上で挙げたようなコストはかかりません。

このまんがでは、3コマ目までがHigh Low戦略を採っているようで、特売前に非常に忙しくしています。忙しくなるという事は、通常はその分だけコストが発生します。

逆にEDLPを採っている4コマ目学食の人たちはのんびりしています。EDLPを採用すれば、上の3コマで発生しているようなコストが発生しませんから、結果として安く販売することが可能となるのです。 
組織論
2012年3月21日

ERG理論

ERG理論_001
ERG理論とはモチベーションの理論の一つで、マズローの欲求段階説をアルダーファー(Alderfer)が修正したものです。

このERGはそれぞれ、生存(existence)、関係(relatedness)、成長(growth)の頭文字であり、この生存、関係、成長の三つの欲求を元にモチベーションについて説明しようとしたものです。

このERG理論はマズローの欲求段階説を修正したものであるので、マズローの欲求段階説の低次の欲求が満たされた場合にはその欲求の重要度を減少させ、更に高次の欲求の重要度を増加させるとした仮定を受け継いでいます。

そのうえで、次の仮定を加えています。

・欲求の各段階は同時に活性化することもある。
・高次の欲求が満たされない場合、より低次の欲求が重要視される。

マズロー欲求段階説の場合、低次の欲求が満たされた場合のみ、より高次の欲求へ段階的に移行するとしていました。しかし、ERG理論では同時に活性化することもあるし高次の欲求が満たされない事を低次の欲求で補う場合があるとしています。

一言で比較すればマズローの欲求段階説は低次の欲求から高次の欲求への一方通行を想定していましたが、ERG理論では相互に行き来できるし、唐突にほかの欲求が活性化することもあるという事です。

例えば、最上位の欲求である成長の機会に恵まれない人(Gが満たされない)が職場内での仲間づくりを非常に重視する(Rを満たそうとする)といったケースが考えられます。
 
また、職場内での人間関係がうまくいかない場合(Rが満たされない)にひたすら自己の成長を志向する(Gを満たそうとする)といったケースも考えられます。

これらの例はマズローの欲求段階説では説明しきれない現象です。

このまんがではパートの仲間がいない状態のオーボエパートの生徒が、人間関係が満たされない(Rが満たされていない)状態から、自己の成長を志向するようになった(Gを満たそうとする)ケースを表しています。

その結果、彼の腕前は抜群だと部長に言われています。 
店舗管理
2012年1月22日

EOQ(Economic Order Quantity)

EOQ_001
EOQとは経済的発注量(Economic Order Quantity)の略称で、発注作業にかかる経費(発注にかかる事務費や輸送費などです)と在庫の維持管理にかかる費用(在庫費用:倉庫代や、金利、保険料などです)の合計が最小となる点のことを言います。

例えば、在庫を沢山持てば発注の回数は少なくて済みます。その結果、発注業務でかかる費用は小さくなります。しかし逆に、在庫を持つことによってかかる費用は大きくなります。

それでは、逆に在庫量を減らして発注回数を増やしたらどうなるでしょうか?そうすると在庫を持つことによってかかる費用は減りますが、発注費用は多くかかるようになります。

この二つの費用の関係を図にしたものが下の図です。数学的なお話は止めておきますが、この二つの費用線が交わった点が費用が最小になる点です。
EOQグラフ
そして、この点をEOQ:経済的発注量と言います。そしてこの経済的発注量は以下の式で求めることができます。
EOQ式
それでは実際の例を考えてみたいと思います。

例えば、年間6,250個必要、発注費用=40円、単価20円、在庫維持費用比率0.1(在庫1個あたりの保管料=2円)とすると次のようになります。
EOQ計算例2
①で上の公式にそれぞれの値を代入して、計算をしてみます。④で計算結果がでます。今回の例では500個がEOQ:経済的発注量となります。つまり、上記前提の下では500個ずつ発注するのが一番総費用が小さくなるという事です。

このまんがでは2コマ目3コマ目で一番かかっている費用は在庫関係の費用であるか、発注関係の費用であるかを議論しています。

このまま議論しても、らちがあかないと思った先生が4コマ目で計算してみようと言っています。 というかこの先生数学の先生だったんですね。
生産管理
2011年7月21日

ECRSの原則 | 業務改善のための非常に有効な方法論です

ECRS_001
ECRSの原則とは業務改善のためのフレームワークの一つです。ECRSとは試すべき改善策の頭文字をそれぞれ取ったもので、
E(Eliminate)排除、なくせないか?
C(Combine)結合:一緒にできないか?
R(Rearrange)交換:順序は変更できないか?
S:(Simplify)単純化:簡単にできないか?
という意味です。

そしてこのECRSはこの順序で試すと効果が高いといわれています。以下、具体例を示していきたいと思います。

1.E:なくせないか?
そもそも不必要な仕事をなくすことができれば大きな効果を発揮することができます。たとえば、魚を捌くたびに、包丁を研ぐようなことは止めて、その日の仕事前に一度だけ研ぐようにするなどの改善があげられます。(魚屋さんではないため正確にはわかりませんが、素人考えでは切れ味に問題がなければそれでよいように思います。)

2.C:一緒にできないか?
業務をまとめて一緒にできれば改善の効果を発揮することができます。伝票を届けに事務所に行くのであれば、一緒にそのほかの作業票も届けてしまえばよいと考えれれます。

3.R:順序は変更できないか?
作業の順番を変更することによって改善をすることも可能です。A作業→B作業→A´作業みたいな順番の場合、A作業→A´作業→B作業といった順番にすれば段取り替えの手間が削減できると考えられます。

4.S:簡単にできないか?
わざわざ複雑にやっているようなところはないでしょうか?簡単にできることは簡単にやりましょう。

ただし、このまんがのように、肝心なこと(
品質が落ちるような事や、それがないと用をなさなくなるような事)をなくしてしまったりしてはダメです。念のため。


キャプチャ

  • やめることが何よりも効果的

さてこのECRSですがやはりやめることが何と言っても効果的です。

なんといっても止めることは、すぐにできますし、コストもかかりません。

例えば始めた当初は意味があったことでも今となった意味がないといったことはありませんか。

前例踏襲で何となくやっているような業務、これはなくすればすごく大きな改善となります。

例えば朝礼の時に一人5分のスピーチをするということをやっていたとします。

そしてこの5分のスピーチのためにかなりの時間を費やして準備をしなければならないようなことが常態化していたとします。

もちろんスピーチをすることでプレゼン能力が鍛えられたりと意味はあるのですが、それを惰性で続けていたらどうでしょうか。

この業務をやらないことで非常に大きな時間が生み出されると考えられます。

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