まんがで気軽に経済用語

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財務・会計
2019年2月5日

負債コスト | 税率分だけ安くなる理由をちゃんと解説しました

負債コスト_001
負債コストとは負債として資金を調達した際に支払う必要があるコストの事です。他人資本を利用した場合に支払うコストと言い換えることもできます。

他人のお金を使わせてもらうわけですから、何らかの対価は必要ですよね。通常はこの対価は利息として支払う事となります。そのため、この負債コストは借入金にかかる利息などが該当します。

また、あまり該当しないのですが社債などを発行するならばその発行コストも負債コストとなります。

要するに、お金を借りることにかかるコストといった意味合いの言葉なんですね。

■負債コストは税金の分だけ安くなります

さて話は変わりますが、企業が儲かった場合必ず取られるものがあります。それはなんでしょうか?

そう、税金ですよね。そして、この税金の分だけ、負債コストが安くなると言ったらびっくりする人がいると思います。

■1.税金の負債コストへ対する影響

では、利息を支払うという事は税金の額にどのような影響を及ぼすでしょうか?

まず、支払利息は損金に算入することができます。そのため負債コストは税金の分だけ低く考えることができます。

例えば、A社は営業利益の段階で120円儲けていましたが、営業外費用として負債の利息50円を支払っています。この場合税金の対象となる儲けは70円となるという事です。

そしてもうけが70円なので、税率を40%とすれば28円の税金の支払いとなります。その結果会社には
70円-28円=42円
が内部留保として残ることになります。

一方B社は無借金経営で同じ120円の営業利益を上げたとします。その場合、税金の対象となる利益は120円となるので、税率を40%とすえば48円の税金を支払うことになります。

こちらは、
120円-48円=72円

とすると、会社に残るお金は、50円の利息を支払ったにもかかわらず、前者の方は30円しか少なくなりません。

つまり、負債コストの利息は、税率の分だけ安くなるということがいえるのです。

■2.負債コストを計算式で示してみます

負債コストは以下の式で算出されます。

負債コスト=負債の時価×支払利率×(1-税率)

この計算式を書き換えると以下のようにも言うことができます。

負債コスト=負債の金利×(1-税率)

上の例では利益の額も出していますが、利益が出ている限りそれがいくらであっても負債コストには関係しません。

例えば、上の例で、負債の利息が50円、税率が40%とした場合の負債コストは

負債コスト=50円×(1-40%)=30円

となります。どうでしょうか、1.の計算結果と一致しましたよね。

■3.どうして負債コストは税金を考慮するのか表にしてみます

計算式は1.と2.の例を使って再度計算してみます。

A社は120円の利益を上げたましたが借入金があるため50円の負債の利息を支払います。
B社は120円の利益を上げ、借入金がないため負債の利息を支払いません。
また、税率40%だとすると

A社 B社
営業利益 120円 120円
支払利息 50円 0円
税引き前利益 70円 120円
税金(税率40%) 28円 48円
税引き利益 42円 72円

となります。このように最終的に残るお金が50円の利息を支払ったにもかかわらず、差は30円なのです。

このように、税率分だけ実質的な負債コストが安くなることから負債コストの計算式には税金が出てくるのです。

なお、利益が出ていない企業にとっては税金は関係ないので負債コストは圧縮されない事に注意が必要です。


このまんがでは負債の利息が損金扱いとなって税金が少なくなると言っています。そして、この節税分だけ負債として資金を調達した場合の負債コストは引き下がります。


解説で出てきた用語・関連用語
無借金経営
営業利益
デットファイナンス
他人資本
情報
2019年1月17日

フェールセーフ | 危険なときは潔く安全第一の発想で止めます

フェールセーフ_001
フェールセーフ(Fail Safe)とは、故障や操作ミスでシステムに不具合が生じても、安全な状態を保てるようにすることを言います。故障や失敗が発生しても、安全であるといったイメージです。

失敗(フェイル)したら安全に止める(セーフ)と言ったイメージですね。

■止めてもいいですし、むしろ停止させます

これは運用の続行を目指すフェールソフトと違い、安全性を確保することが目的ですのでシステムや機械は止まっても問題ありません。というか、むしろ止めてしまうイメージです。

例えば、転倒したら自動的に火が消えるストーブや、空焚きなどで一定温度を超えたら火が消えるガスコンロなどのイメージです。これらの狙いは、操作ミスや故障が発生しても安全な状態にすることです。

また、停電などで鉄道の信号機が消えてしまった時に、信号機の無灯火は停止を意味するといったルールを作ることもフェールセーフの発想であるという事が可能です。

■安全第一、異常があったら止めます

とにかく安全を最優先しようというイメージに近い言葉がこのフェールセーフです。 

電車などはちょっと異常があっただけでも走っていても止めます。これは安全第一の考え方で運用されているためです。電車はフェールセーフなんですね。

一方、飛行機などは飛んでいるときに故障が発生して止めると墜落してしまうので、エンジンが一機止まったぐらいでは、止まったエンジンを切り離してでも飛び続けられるように設計されています。その意味で飛行機はフェールソフトです。

・事故は起こるものです
事故が起こるという前提に立って対策を考えることは重要です。そして、事故が起こったときに、安全に止める(フェールセーフ)のか、多少しょぼくなっても続行させる(フェールソフト)のかといった考え方があります。

また、予備をしっかり用意しておいて事故が起こっても何事もないように運用を続ける(フォールトトレランス)といった考え方もあります。

ただし、いずれにしても危険が生じないようにするという前提はあるのです。

■止めてもいいものと止めてはいけないモノ

ただし、フェールセーフは止める前提に立ちますので決して止めてはならないモノについてはこの方法は採れません。

例えば、生命維持装置の電源などは、安全に停止といった考え方はあり得ず、止めるわけにはいかないのです。

そのため、フェールソフトか、フォールトトレランスといった考え方をするしかありません。

neko_akire
なんだかこの洗濯機、変な音をたてているんですけど。

onnanoko_bustup
そのまま使ったら大丈夫よ。危険が生じるようだったら自動的に止まるから。フェールセーフなのよ。

neko_akire
フェールセーフって、そういうことじゃないのでは…


■止めた方が安全なときは止める

このまんがでは、ガスコンロの調子が悪く点検を行っています。ガス管を動物が噛んでしまっていたようで、安全装置が働いてガスの供給をストップしていたようです。

このように、危険を避けるために安全な状態で止まることもフェールセーフの一つの形態です。

関連用語
フェールソフト 
フールプルーフ
フォールトトレランス  
経営
2019年1月14日

プロダクトイノベーション | 消費者に革新的な製品が届けられます

プロダクトイノベーション
プロダクトイノベーションとは革新的な製品を生み出す事をいいます。英語ではproduct innovationと表記されます。直訳してプロダクト(製品)のイノベーション(革新)といったイメージで捉えておくといいと思います。

さて、革新的な製品を作り上げるというのはどのようなイメージになるでしょうか?改善という言葉ではなく革新という強い言葉を使うぐらいですから、既存の製品やサービスにはない画期的なものであるはずです。

例えば、ポケットベルから携帯電話、携帯電話からスマートフォンといった風に、既存のモノやサービスとは異なるモノを作りだすようなイメージですね。

このプロダクトイノベーションが発生すると、消費者に届く製品やサービスが根本的に変わりますので、世の中に大きな影響を与えます。

これは、スマートフォンが存在していなかった頃の生活と、今の生活がどれだけ変わったかを考えてみれば理解できると思います。
  • 従来にない製品を生み出すイノベーションとは
このプロダクトイノベーションは従来には存在しなかった製品を作り出すことです。そして、従来には存在しなかった製品とは全く新しい製品を最先端の技術を活用して作り上げることのことのように思われます。

しかし、プロダクトイノベーションは別に最先端の技術が必要なモノだけではありません。以下、プロダクトイノベーションの類型について見ていきます。

1.技術型・新規型全く新しい技術を背景に製品を作り出すイメージです。このタイプがプロダクトイノベーションとして想像しやすい類型だと考えられます。

2.組み合わせ型技術自体は存在していたのですが、それを組み合わせることで新しい製品をうみすことができます。

そして、このタイプのイノベーションを生み出すために、企業は他社と連携をしたりしていきます。
このタイプもプロダクトイノベーションのイメージに沿うと考えられます。

3.顧客ニーズ型顧客のニーズに沿った商品を開発したら、プロダクトイノベーションとなったイメージです。

例えば、飲料を缶に詰めてどこでも飲めるようにした缶ジュースは、従来お店で買っていた飲料を気軽に飲めるようにしました。

また、従来はお茶は自宅で煎れて飲むものだったのですが、缶入りの緑茶やウーロン茶などが登場して外出先で気軽に飲めるようになりました。

一見するとそんなに最新技術が使われているわけではないのですが、顧客にとっては革新的に便利になっているのです。
  • プロダクトイノベーションでは最終製品やサービスが変わる
プロダクトイノベーションでは、消費者や顧客に届く製品やサービス自体が変わります。

類似の言葉であるプロセスイノベーションでは製品サービスはそのままに、企業内部のプロセスがかわるだけなのですが、ここが大きな違いとなります。

こちらは抜本的な生産性の向上に結び付くような、製造工程の革新や、物流の革新等のことを言います。 但し、こちらのイノベーションの結果、消費者の手元に革新的な製品やサービスが届くという事はありません。そのため、あくまで企業内部の革新であると言われています。

プロダクトイノベーションとプロセスイノベーションは、消費者の手元に革新的な製品が来るか否かで区別することができるのですね。

なお、プロダクトイノベーションにともなってプロセスイノベーションも発生する事があります。

新しい製品を効率的に作るために、従来の業務プロセスを改革すると言ったことが存在するためです。
  • 損益計算書の売上に効いてくる
また、このプロダクトイノベーションは、損益計算書上の売上を向上させる方向で効いてきます。

プロセスイノベーションが費用を削減して利益率を改善させる方向に効いてくるのと対照的ですね。
  • プロダクトイノベーション後の対応
このプロダクトイノベーションを発生させた後には、大きく分けて2通りの選択肢があります。

1.研究開発費の回収を急ぐ一つ目は、革新的な製品である事から比較的高額の価格をつけて早急に研

究開発費を回収するといった方法です。スキミングプライシングと呼ばれる考え方です。
比較的市場が小さい、もしくは製品ライフサイクルが短いと判断されるような場合はこの方法がとられます。

2.市場シェアの獲得を目指すもう一つは、なるべく安く提供して市場シェアを一気におさえる方法です。

比較的市場規模が大きい、もしくは製品ライフサイクルが長いと判断できるような場合は、この方法がとられます。

そして、作り続けているうちに製造原価が下がってきますので(経験曲線効果や規模の経済が効いてくる)、長期的に見て十分に儲けることができる可能性のある方法です。

解説で出てきた用語・関連用語
プロセスイノベーション
技術提携
スキミングプライス
市場浸透価格
製品ライフサイクル
市場シェア
経験曲線
規模の経済
物流



マーケティング
2019年1月8日

プライスライン | 設定された価格帯の中で幾つかの価格を決めるのです

プライスライン
プライスラインとは、取り扱っている商品品種ごとの売価の事を言います。英語では

例えば、『お財布』を取り扱っているお店があったとします。このお財布の価格の下限が3,000円で上限が10,000円だったとします。(この場合プライスゾーンは3,000円から10,000円になります。)

さて、このようなお店ではどういった価格で財布を取り扱っていくのが一般的だと思いますか?

例えば、「仕入れ値に一定の利益率を付加した価格にするから、一個一個違うよ。」というお店が考えられますよね?このようなお店では、「あ、その商品は3,200円ね、そっちのは5,400円だよ」といった風に商品ごとにバラバラの価格を付けていきます。

一方、厳密には仕入れ価格は違うけど、3,000円、5,000円、8,000円、10,000円の4種類の価格にするよ」という風に考えるような考え方もあり得ます。

このような考え方を採る場合に、3,000円とか5,000円の価格帯の事をプライスラインというのです。
  • 仕入れ値よりも優先されます
よく、小売業の粗利率は30%ぐらいと言われます。

これは、逆に言うと仕入れ値に30%の利益を乗せて販売する事を意味します。例えば、10,000円で仕入れてきたならば、30%の利益を乗せて13,000円で販売するといった感じです。

しかし、このようにやってしまうと、上で挙げた例のように価格がバラバラになってしまい価格面でわかりやすいお店にはなりません。

このようなことを避けるために、プライスラインの中は粗利率をあまり考えずに、価格設定をしていきます。そのため、プライスラインの中には利益がたくさん取れる商品もあれば、逆に利益がほとんど取れないような商品も存在します。

ただし、でたらめに値段をつけるわけではなく、全体としては適正な利益を確保するような値付けの方法を目指すこととなります。
  • 業務の効率にもつながる
このプライスラインですが、比較的少ない値付けだけとなりますので業務の効率化につながります。

そのため、手間が削減できお店全体の総コストは削減することができます。
  • お客様も選びやすい
また、お客様も選びやすくなると言った利点があります。

どの商品を手に取っても、ある程度価格が決まっているならば選びやすいですよね。例えば、回転寿司のお店などはお皿の色でプライスラインを明示していますので選びやすいのです。

そして、選びやすいことから「もう一品」という行動が誘発でき、最終的な客単価が上がってくるのです。

また、このプライスラインを徹底すれば1980円か2980円で買えるお店といった形で訴求ができますので、プロモーション的にも有利になります。

なお、こういった少し安くするような価格付けを端数価格と言います。


関連用語・説明で出てきた用語
アイテム
SKU
プライスポイント  
端数価格
客単価
マーケティング
2019年1月7日

プッシュ戦略 | プッシュと言っても押し売りではありません

プッシュ戦略_001
プッシュ戦略とは、製造業者側が自社の製品やサービスを取り扱ってくれている卸売業者や小売業者に対して様々な支援を行う、もしくは消費者に直接的に働きかける事によって販売促進を図る戦略です。

言葉は悪いですが、流通の下流へ対して押し込む(プッシュする)というイメージで捉えていただければと思います。(リベートや各種アローワンス(陳列アローワンス広告アローワンスなど)も駆使します)

例えば、卸売業者や小売業者に対しては、人的販売を行う、いろいろなインセンティブを提供する、販売を支援するために販売応援員を派遣するといった方策を駆使して製品やサービスを取り扱ってもらうというイメージですね。

消費者側からの需要で小売業者や卸売業者が取り扱わせてほしいというようなプル戦略とは異なり、何とかして、消費者に対して販売していこうというイメージです。

このようなプッシュ戦略は、製品ライフサイクルの導入期にあたり、消費者に十分に認知されていないような製品や、コモディティ化が進んで差別化が困難な製品を販売する際に有効であると言われています。
  • 最初はなんとしても消費者へ押し込むのです
どんな優れた商品でも最初は知名度がありません。そのため、最初の販売に伯郎するのですが、このような際に積極的に用いられるのがプッシュ戦略です。

とにかく消費者に使ってもらわない事には、フィードバックも得られませんし口コミもあり得ません。

「うちの商品は優れているから、口コミで売っていく」などという人もいますが、すでにお客様がついているならまだしも、これから販売するような商品の場合は、最初はなんとしてでも売上を作る必要があります。

プッシュという語感から、なんとなく押し売りのようなイメージがありますが、決してそんなことはありません。

「むしろ、素晴らしい商品あらばしっかりと売り込んで紹介する事のほうがお客様のためになるのです」ぐらいのガッツを持って売り込みをして行きましょう。
  • プル戦略も併用する事が大切
なお、プッシュ戦略と対比されることが多いプル戦略ですが、プッシュ戦略とプル戦略は相互排他的な関係にはありません。

言い換えると、どっちも同時にやっていいのです。むしろ、プル戦略で顧客候補の興味を広く喚起し、具体的に興味を持った顧客候補にしっかりとプッシュ戦略で売り込んでお客様にしていくと行った事が重要なのです。
  • プッシュ戦略はコストがかかる
さて、このようなプッシュ戦略ですが、売上を上げようとすればするほどコストがかかるといった弱点があります。

そのため、コストを多少かけてでも売上を作っていくのが重要な局面ではプッシュ戦略に軸足を置き、評判が確立できたら、プル戦略に軸足を移すといった考え方でトータルのコスト負担を抑えながら対応することが重要でしょう。

財務・会計
2018年12月21日

不渡り | お金が受け取れなかったら一大事です

fuwa_001
不渡りとは、小切手や手形を支払呈示したにもかかわらず支払いがされないことを言います。

大雑把に言うと小切手や手形は、銀行に持って行くと現金に換えてもらえる紙ぐらいのイメージで覚えておいていただければ大丈夫なのですが、その現金に換えてもらうという肝心の機能が機能しなかったらただの紙切れでしかありません。

言い換えると、小切手や手形は相手を信用して適法に呈示したら支払われることが期待されて運用されています。そのため、その支払いが拒絶されると言うことは極めて重いことなのです。

なお、不渡りとなった小切手や手形は不渡小切手、不渡手形と呼ばれます。
  • 不渡り即倒産ではありませんが…
さて、不渡りという言葉を聞くと直ぐに倒産という言葉が連想されてますが、不渡り即倒産ではありません。

確かに、約束していた期限までにお金を払ってもらうことができなかったというとても重い事故を起こしたことには違いがありませんが、それだけでは倒産までには至りません。

不渡りを起こしても、1回目では全金融機関に通知されるだけなのでその後の商売は信用がなくなるためとても難しくなりますが、それでも現金払いを徹底するなどの条件ならば続けることは可能です。

とはいえ、期日までにしっかりとお金を返してくれない企業と取引をしたいと望む企業はほとんどないと考えられますので(どんなに売上を上げても、現金が回収できなければ何の意味もありませんから。)極めて企業の存続は難しくなります。

そして、さらに2回目の不渡りを6ヶ月以内に起こしてしまうと、今度は銀行取引停止処分という重い処分が下されます。

こうなってしまうと、商売が止まってしまうので倒産まで突き進んでしまうこととなります。
  • 債務超過の場合
なお、似た言葉に債務超過という言葉があります。こちらは、会社の財産ををすべて売却しても負債を返済しきれないという状態であり、不渡りや倒産とは異なる言葉です。

特に、中小企業のなかでも比較的規模の小さい企業では役員が企業に貸し付けをすると言うことが行われるため、債務超過の状態でも問題なく経営している企業もあります。
組織論
2015年10月15日

フォーマル組織 | このような言葉はほとんど使いませんが、インフォーマル組織を説明するときには使います

フォーマル組織
フォーマル組織とは、インフォーマル組織の反義語で、公式に定められた組織のことを指す言葉です。公式に定められている組織ですから、組織の目的を達成するために意図的に構築された組織であるという事ができます。

指揮命令系統が明確となるよう、組織内での職位によって上下関係を明確化し、誰がどのような権限を持っているかを公式に定めるような組織形態となっています。

と難しそうに言っていますが、通常の組織図で定めれらるような組織が該当します。例えば、社長の下に各部署を統括する部長が存在し、その下に課長、係長がいるようなイメージです。 

とはいえ、このような言葉は普段は用いません。というのは、組織を運営していく中である意味当たりまえの事であるからです。

そのため、この言葉は組織内に自然発生的に生じたインフォーマル組織を説明する際に、対比を強調するために使われたりします。

ちなみに、インフォーマル組織のインとは否定を表す言葉になります。そのため、フォーマル組織を公式な組織とするのならば、インフォーマル組織が非公式な組織となるのです。

(インは日本語の『非』とか『不』に該当する言葉でポッシブルが可能と訳されるのに対し、インポッシブルが不可能とされます。)

なお、マンガに出てきた直接部門とは直接的に売り上げを上げるような営業部や販売部といった部署、間接部門とは直接的には売上を上げない総務部や経理部といった部署のことを指す言葉です。
マーケティング
2015年6月16日

ブーム | 定番になれなかった流行を後から振り返ってブームと呼びます

ブーム
ブームとはboomと表記され、急に熱狂的に盛んになる事を示す言葉です。にわか景気などともよばれます。

流行りを指す言葉には短期間の流行から長期的な流行まで順番に


ブーム

トレンド

といった風に言われます。

ファッドは本当に一過性の流行で、ブームはそれよりも長く1年ぐらいは続くことがあるモノをブームと呼びます。

しかし、流行り廃りは世の常と言いますか、流行は去るのが宿命です。しかし、その流行がファッドになるのか、ブームになるのか、それとも比較的長期間のトレンドになるのかは誰にも分からないのが現実です。

その為「よーしこれは息の長いトレンドになりそうだから生産設備を増強して…」と考えていたらあっという間に流行が終わり、後に残ったのは過剰な生産能力(とそれにかかる莫大な費用負担)だけだったといった事もあり得ます。

逆に、ブームはすぐ終わるからと乗らずにいたら、大流行になり、ブームに乗っていたら得られたであろう売上を逃すといった機会ロスが発生する場合もあります。

予測が難しいから
 
財務・会計
2014年9月24日

プロフィットセンター | 利益に責任を持つという発想なら、方策は沢山出てきます

プロフィットセンター
プロフィットセンターとは、収益及び費用が集計されていく部門のことを言います。

収益と費用双方が集計されていく部門ですから、収益から費用を差し引いた利益を業績評価に用いることが可能となります。という事は、プロフィットセンターの目標は利益を大きくする事、すなわち、収益を増加させ、費用を削減するといった事が目的となります。
 
となると、費用のみが集計されていく部門であるコストセンターと異なり、自部門の評価を高めるために4通りの考え方が出てきます。

すなわち、利益を増やせばいいわけですから、費用が増加したとしてもそれ以上に収益を伸ばせばいいという考え方や、収益が減少したと言ってもそれ以上に費用を押さえればいいという考え方。

費用はそのままで、収益のみを伸ばすという考え方、収益はそのままであっても、費用を押さえればいいという考え方です。

このように、プロフィットセンターに位置付けられると、いろいろな方策を採る事が出来るのです。

例えば、生産部門をプロフィットセンターであると位置づけたとします。その場合、単にコストを削減するといった判断以外にも、費用をかけたとしても、付加価値の大きな製品を作っていこうという発想もあり得ます。

いずれにしても、収益と費用の差分を大きくすればよいわけですからね。

関連用語
BU
インベストメントセンター
レベニューセンター 
経営
2014年8月6日

プロセスイノベーション | 日々の業務を確信して競争力を生み出すのです

プロセスイノベーション
プロセスイノベーションとは業務プロセス上の革新(イノベーション)の事を言います。英語ではprocess innovationと表記されます。

業務プロセス上の革新ですから、製造工程内の革新や物流に関する革新、研究開発についての革新など様々な面の革新がこのプロセスイノベーションに該当します。
  • 業務上のプロセスが革新されます
このプロセスイノベーションでは業務上プロセスが革新され、そのことによって生産性が抜本劇に改善されます。

例えば、今までの物流業務を改革して、劇的に安い費用で少量から短納期で配送できるような体制を整えた企業があったとします。

このような企業は、競合他社に対して非常に大きな競争優位を持つ事は想像できますよね。

また、今まで一つ一つ手作業で製造を行っていたモノを、製造ラインに乗せて分業をし、大量に製造するといった事もプロセスイノベーションに該当します。(フォードがT型フォードを初めて製造した時などが該当します)

いずれにしても、抜本的な生産性の改善につながるような革新(イノベーション)をプロセスイノベーションと呼ぶのです。

・プロセスイノベーションでは最終製品やサービスは変わらない
このプロセスイノベーションを理解するための注意点として、最終的に生み出される製品やサービスは変化しないと言うことです。

あくまで既存の製品やサービスを従来よりも抜本的に生産性を改革した方法で顧客へ届けるといったイメージとなります。

よくイノベーションというと、革新的な製品・サービスを作り出すことと捉えられるのですが。それはプロセスイノベーションには含まれていません。

この革新的な製品・サービスを作り出すという事はプロダクトイノベーションという名前が特別についているのです。
  • プロセスイノベーションのタイプ
このプロセスイノベーションには以下の4つのタイプがあるとされています。

1.新しい生産方法
生産方法を新しくすることで、抜本的に生産性が改善することがあります。例えば、トヨタ自動車が生み出したかんばん方式などがこれに該当します。

このほかにも、新しい生産プロセスを利用することによって歩留率が向上すれば、不良品にかかる費用が削減できるため製造原価が下がります。

2.新しい販路の開拓
従来の販路と異なる新しい販路を開拓することで、費用を節約し売上を上げることが可能となります。

3.仕入れ先の変更
原料や半製品の仕入れ先を変更することで、抜本的にコストダウンを図ることができるかもしれませんし、半製品購入後の手間を削減できるかもしれません。

また、地理的に近いところから仕入れる、もしくは短納期多頻度発注に対応してくれれば発注してから納品されるまでのリードタイムを減らすこともできます。(結果として在庫数量の減少が達成できます)

また、物流にかかる費用も削減できるかもしれません。

4.新しい組織形態
組織形態を新しくすることで生産性を向上させる可能性があります。

これらのタイプはいずれにしても、従来の製品やサービスをより安いコストで素早く届ける事につながります。

このことからプロセスイノベーションは損益計算書の費用の部に効いてくる、言い換えればコスト削減によって利益率を向上させて事業をよくするといったイメージとなります。

解説で出てきた用語・関連用語
生産性
プロダクトイノベーション
経営
2014年8月5日

ファーストムーバーズアドバンテージ | 世の中に先駆けて動くことの利点です

ファーストムーバーズアドバンテージ
ファーストムーバーズアドバンテージとはある市場に最初に参入することによって得られる利得のことを言います。英語ではFirst Mover's Advantageと表記され先発優位とも呼ばれます。

さて、一番最初にある市場を切り開くことに伴う利点とはなんでしょうか?カッコいいというイメージの獲得、最初に市場を押さえてしまい末永く販売を続ける事?なんだかいっぱい出てきそうですね。

このようにある市場を切り開いていくと非常に大きな利益を得られそうですよね。だからまさにファーストムーバーズアドバンテージなのです。

但し、美味しい話ばかりではありません。先駆者としてやっていくのは決して楽ではないのです。

例えば、ある革新的な製品を市場に販売しようとするとします。その場合、その製品が全く新しい価値を使う人に提供することを認知してもらわなければなりません。

そのためには莫大な広告宣伝費がかかるかもしれませんし、いろいろな仕掛けを考える必要があるかもしれません。

また、そもそも作った製品が本当に売れるかどうか分からないにもかかわらず投資するという状態ですから非常に大きなリスクを負う必要があります。

このように、先駆者として生きていくには非常な困難があるのです。
  • 困難をこえた先には…
さて、これらの困難をこえると、ファーストムーバーズアドバンテージを獲得することができます。

例えば、最初からその製品を作っているわけですから累積生産量が2番手以降の企業より大きくなるため経験曲線効果を享受することが可能です。

また、自社の製品がその製品カテゴリーの代名詞となる事が出来る可能性がありますし、大きな市場シェアの獲得につながるケースも多いです。

また、うまく自社の開発したものがデファクトスタンダードとなれば大きな利益を得ることが可能です。

このようにリスクを取る事で、様々な利点を得ることが出来る可能性があるのです。

関連用語
後発優位
セカンドムーバーズアドバンテージ
経済学
2014年6月3日

付加価値 | 差し引いたり積み上げたりして計算します

付加価値
付加価値とは、企業などが活動した結果、生み出された価値のことを言います。言い換えると、外から買ってきたモノやサービスに、自社が活動することによって付け加えられた価値のことを言います。英語ではadded valueと表記されます。付け加えられた価値といった意味ですね。
  • 付け加えられた価値って?
さて、製造業を例にして、企業が活動したことによって付け加えられた価値について考えていきたいと思います。モノを作る訳ですから理解しやすいと思います。

あるパン工場が小麦粉と勤勉な従業員の努力でパンを作っています。また、少しだけ外注もしているとします。

そして、このパン工場は一年間の活動の結果、200万円の売上を上げたとします。この際、小麦粉を50万円、外注費を10万円、人件費を50万円、減価償却費を50万円が発生したとします。(期首期末とも在庫は無かったし、作るそばから売れたものとします。)


すると、次のような経営成績となったわけですね。


売上高 200万円
売上原価 110万円
販売費及び一般管理費 50万円
営業利益 40万円
経常利益 40万円
税引前当時純利益 40万円
法人税等 16万円
当期純利益 24万円

(製造原価)
材料費 50万円
労務費 50万円
経費 10万円

※在庫が無く作るそばから売れたので、製造原価=売上原価となっています。

では、この数字をもとにパン工場が生み出した付加価値について考えてみましょう。
  • 付加価値は最終的な利益の24万円?
まずは、利益の額を考えてみましょう。この金額はなんとなく付加価値と言ってもよさそうな気がしますよね?企業が活動した結果生み出された価値ですから、最終的な利益はぴったりとくるような気がします。

しかし、そう考えるならば、従業員さんのお給料はどこから出たのでしょうか?付加価値とは、『外から買ってきたモノやサービスに、自社が活動することによって付け加えられた価値』の事ですから、従業員さんのお給料も引いている最終的な利益では少なそうですよね?
  • 差し引いて考えよう(中小企業庁方式)
それでは、従業員さんのお給料も含めて付加価値を計算するためにはどうしたらよいでしょうか?それは、売上高から外から買ってきた費用を差し引いてみればよいのです。

上の例では、

付加価値=売上高-(材料費+外注費)

で計算しますので、

付加価値=200万円-(50万円+10万円)=140万円

となります。この企業が活動した結果、140万円の付加価値が生まれ、そのうち50万円を従業員に分配したと考えるのですね。
  • 積み上げてもいいよ(日銀方式)
さて、同じことを売上高から差し引くのではなく、積み上げ計算でも求めることができます。こちらは以下のような計算式となります。

付加価値=経常利益+人件費+金融費用+賃借料+租税公課+減価償却費

付加価値=40万円+50万円+0+0+0+50万円=140万円

となります。こちらの方だと、明示的に人件費を足していますね。

店舗管理
2014年3月28日

フェイシング | 売場の顔を上手く作って売り上げ増を目指しましょう

フェイシング
フェイシングとは、各商品ごとに陳列する位置と陳列する数などを決定する事を言います。

お客様にとって買い物のしやすい売り場を構築する事は、売上を作っていく為に非常に大切なことです。そして、買い物をしやすい売り場を構築するためには、お客様に商品をどのように見せるか?言い換えると商品の顔(フェース)をどのように見せていくかを考えていく事がとても大切です。

例えば、商品が陳列されているゴンドラ内でバラバラに乱雑に陳列されているお店だとなんだか買い物しにくいですよね?また、誰も手に取らないような魅力の薄い商品が大きな場所を占めていて、魅力的な商品が少ししか置いていなかったらお店自体の魅力も下がってしまいますよね?(こういった魅力の薄い商品を死筋商品と言います。)

これに対して、しっかりと売れ筋の魅力的な商品を計画的に陳列されているようなお店は、お店自体の魅力も向上してくると思います。

このように、どのように陳列していくかを考えていくことを、商品の顔をどのように並べるかに例えて、フェイシングと呼ぶのです。

フェイシングが適切に行われていれば、お客様にとって買い物しやすい売り場を構築することができるので、売り上げの向上も見込めますし、在庫がなかったことによる機会ロスや過剰在庫による廃棄ロスも防ぐことができます。

関連用語
財務・会計
2013年12月30日

風説の流布 | ウソを広めて利益を得ようとする行為は罰せられる可能性があります


風説の流布
風説の流布とは、有価証券の価格を操作するといった目的を持って、虚偽(ウソ)の情報を流すことを言います。

オオカミ少年は、オオカミが来なければ被害を受けませんが、証券市場ではオオカミ少年はウソの情報を流布した事で罰せられるというわけですね。

さて、「風説の流布ってどういうこと?」と思われるかもしれません。ここで具体例をちょっと考えてみたいと思います。

例えば、この経営マンガの中の人はツイッターのフォローワーが沢山いて、経済評論家で名が通っていて、フェースブックページなんかも大人気だとします。(事実と異なる仮定なので書いていてむなしくなりますが、頑張って説明を続けますね。)

さて、そのような影響力のある状況で、経営マンガの中の人はAというメーカーの株式を沢山持っているとします。

このような場合、「この株式が値上がりすれば大儲けだよな…。そうしたら、この虚偽の情報で…」と考えて「A社は画期的な新技術を開発し、その技術は今後非常に有望です。株価の上昇が見込めるので今のうちに投資をしてみては…」といった情報を流したとします。

このような情報は、根拠のない噂話にすぎませんが、今回のように有価証券の価格を操作する目的を持って流した場合、風説の流布として罰せられる可能性があります。
  • 何が良くないの?
さて、このような風説が飛び交っている市場があったらどうでしょうか?A社は画期的な新技術を開発し(たらしい)B社は致命的なスキャンダルを抱えている(らしい)といった感じの根拠があるんだか無いんだか分からない情報が飛び交っている市場です。

どうでしょう?このような市場に貴重な資金を投じられるでしょうか?投じられたとしても、それはあまり健全な形ではなさそうですよね? 
店舗管理
2013年12月4日

プラノグラム | 棚割りという言葉も最近ではカタカナ用語になっています

プラノグラム
プラノグラムとは、売り場の活性化を意図して、棚割りをどういう風にすればよいかを考える計画の事を言います。英語ではplan on diagramと表記され、それを略してプラノグラムと呼ばれるのです。

例えば、思いつきで適当にゴンドラに商品を並べているお店って買い物しやすいでしょうか?

生鮮三品(青果、精肉、鮮魚)がバラバラに並べられていて、ひき肉の隣に、お刺身が置いてあって、その隣には、キャベツが山積みになっているような売場が作られているお店です。

また、別に売れているかどうかは関係なく、鮮魚部門ではやたらサバが沢山おかれているようなお店です。どうでしょうか、ちょっと買い物がしにくそうなお店ですよね?

そうではなく、サバの陳列量を販売数量のデータから決めていったり、ひき肉の隣に何を陳列するのが望ましいのかを計画したり、お刺身としてどのくらいの量をパックにして販売するかといった事をちゃんと考えているお店だったらどうでしょうか。

こちらの方が買い物がしやすそうなお店ですよね?そして、買い物がしやすいお店であるという事は、売り上げも期待できるというものです。

あ、マンガに出てきた『プラナリア』については各自調べてみてください。高校の生物とかで習うインパクトの強い生き物です。
マーケティング
2013年11月2日

ファッド | 一時的に爆発的に流行るという現象のことを言います

ファッド
ファッドとは、一時的な流行や、一部の人たちだけに受け入れられる流行のことを言います。英語ではfadと表記されます。

イメージとしては、一瞬だけ流行ったような商品のことを言います。そして、一瞬だけの流行ですので、特に重要ではない流行の事を言います。

時代を作った流行といったモノがあり得ると思います。例えば、『たまごっち』とか『ビックリマンチョコ』のように、社会全体で議論を引き起こすような大きな影響力を持ったような流行です。

これに対してファッドは、「理由は分からないけど、クラスの中で一瞬だけ流行ったよね…」といった感じに、短命に終わり、また社会的にも全然重要ではないような流行のことを言います。

このファッドを企業側からの視点で見るのならば、通常の商品のように、導入期、成長期、成熟期、衰退期といった風に製品ライフサイクルの考え方に沿って需要が推移するのではなく、大きく成長して、短期間でいきなり衰退するといった感じとなりますね。 
マーケティング
2013年10月24日

プライスレンジ | お店には主力となる価格帯があるのです

プライスレンジ
プライスレンジとは、あるお店の中で陳列されている量が最も多い中心価格帯の事を言います。

イメージとしては、お店の主力の価格帯といった感じですね。

例えば、980円の商品と1,980円、2,980円、4,980円の4つのプライスラインでやっているお店があったとします。(このお店のプライスゾーンは980円から4,980円となります。また、こういった価格の付け方を端数価格と言います。)

この中で、1,980円と2,980円の価格帯の商品に力を入れて、商品の大部分を1,980円と2,980円いう価格帯で販売していたとしたら、この1,980円から2,980円がプライスレンジとなります。

と、なんだか難しい感じで説明してみましたが、一言で言うと、お店の中心価格帯といった感じです。

関連用語
プライスポイント
マーケティング
2013年10月22日

プライスポイント | 売れ筋の価格ラインをプライスポイントと言うのです

プライスポイント
プライスポイントとは最も売れているプライスラインの事を言います。英語ではprice pointと表記されます。

さて、価格帯の幅はプライスゾーンといい、その中で一定の価格をプライスラインと言います。

これらの関係を図で示すと
プライス説明

といった感じです。

さて、この4本のプライスラインの中で、下から二番目の価格帯が一番売れるとすると、その価格帯をプライスポイントというのです。

簡単に言うと、売れ筋の価格帯といったイメージの言葉ですね。

関連用語
アイテム
SKU
プライスレンジ
マーケティング
2013年10月20日

プライスゾーン | 価格帯決定は大切過ぎて、改めて指摘されないレベルです

プライスゾーン
プライスゾーンとは、取り扱っている商品品種毎の売値の上限と下限の間の価格帯のことを言います。英語ではprice zoneと表記します。

例えば、お店で『おまんじゅう』を取り扱っていたとします。その『おまんじゅう』の中で一番安い商品が80円で一番高級な商品200円だったとします。

その場合、80円から200円の間がプライスゾーンとなります。

また、このお店で、『赤飯』を下は200円から上は350円で販売しているとすると『赤飯』のプライスゾーンは200円から350円となります。

このように、商品品種ごとの価格帯のことを言うのですね。(参考:アイテムSKU

さて、このプライスゾーンはどのように設定するとよいのでしょうか?

「原価が違うんだから結果として売価も異なるし、プライスゾーンが広くなるのも仕方ないよ」という考え方と、「お店の考え方をプライスゾーンで表現するよ」という考え方があります。

どちらの考え方も一理あるのですが、『おまんじゅう』を買いに行った際に、50円のモノと800円のモノがあるといった風にあまりにプライスゾーンが広すぎるような場合は、なんだか分かりにくくなりますよね?

それなので一般的にはある程度絞り込んだ方が良いとされています。

関連用語
プライスライン
プライスポイント
経済学
2013年9月30日

プロスペクト理論 | 得と損では感じ方が違うのです

プロスペクト理論
プロスペクト理論とは損する場合と得をする場合で、主観的な価値が異なることを説明した理論のことを言います。英語ではprospect theoryと表記されます。

この理論は、1979年にダニエル・カーネマン(Daniel Kahneman)とエイモス・トベルスキー(Amos Tverky)によって提唱され、行動経済学においての大きな成果として知られています。(もっとも、この辺は別に覚えなくてもいいと思いますが。)

さて、このままでは「ふーん損する場合と得する場合で感じる価値が違うんだ。」といっただけで特に印象に残らないと思いますので、一つの例を示してみます。

例えば、あなたが100万円をもらえるチケットを手に入れたとします。そして、そのチケットを使えば、さいころを転がして、偶数が出たら220万円もらえる賭けに参加できるとします。(要は2分の1の確率で2.2倍になるけど2分の1の確率で0になるという賭けですね。)

あなたはこの賭けに参加しますか?それとも、チケットを単純に100万円に換金しますか?

多くの人は、チケットを換金して確実に100万円を持って帰ると思います。(「ここでやらなきゃだめだっ、勇気を出して倍プッシュだ!」なんてやる人も中に入るかもしれません。)

さて、客観的にみるとどちらの方が得なのでしょう?期待値という考え方を持ち込めば、かけに参加した方が得になります。(チケットをそのまま換金すれば期待値=100万円、賭けをすれば期待値=110万円です。)

でも、失敗したら0になってしまうというリスクがある為、得をする場合にはリスクを避けて確実に儲けようという心理が働くのです。
  • 逆に損をする場合ではどうなるでしょう?
さて、上の賭けを持ちかける側で考えてみたいと思います。

100万円のチケットをとられてしまったけど、上の賭けを持ちかければ半分の確率で支払いをゼロにできるというわけです。

期待値的には、前述の通りなので、持ちかけた相手が受ければ、長期的に見れば(何度も繰り返せば確実に)損失が膨らむ愚かな行為ですが、多くの人はこの種の選択肢がある場合、確実な損失を回避するため、不確実な賭けに出る傾向があるのです。

そしてこのような観察結果から、「人は利益を得るケースでは、その利益を逃すようなリスクを回避し、損失が生じるケースではリスクを負ってでも損失を回避したがる傾向がある」との事が判明したのです。

このような心理的な傾向があることを知っておくと、イザというとき不合理な選択をしなくて済むかもしれませんね。
経営
2013年9月18日

フレーミング効果 | 心理的な効果を知っておくと役立つことがあるかもしれません

フレーミング効果
フレーミング効果とは、物事の表現方法によって見る印象が変わってしまい、結果として意思決定に影響を及ぼすといった心理的な効果のことを言います。

例えば、以下のような表現があったとします。

A:この手術をすると1%の確率で失敗して亡くなる可能性があります。
B:この手術は99%成功する手術です。

A:不良品発生率が2倍になってしまった
B:不良品発生率が1%から2%になった。

どうでしょうか?冷静に判断すると、どちらも同じことを言っていますよね。でも受ける印象は大きく異なると思います。

このように、情報の与え方や表現方法によって印象が大きく異なるというのがこのフレーミング効果なのです。そして、印象の差は意思決定に影響を及ぼすことがあるのです。 
組織論
2013年9月2日

ファシリテーター | 我が家にもファシリテーターがいればいいなと思いました

ファシリテーター
ファシリテーターとは、チームなどに対して中立の立場を保ちつつ、チームの構成員相互が成果を上げやすいように支援をしていく人のことを言います。

いわゆるリーダーとしてチームや議論をぐいぐい引っ張っていくといったイメージではなく、参加者のやる気を支援していくような発想なのですね。

例えば、議論をより深めるような質問をしたり、参加者の意見を引き出すような巧みな進行を行ったりするような役割がこのファシリテーターにはあります。

とここまで書くと、なんとなく学校の先生のようなイメージになりますが、ファシリテーターと学校の先生とは決定的に異なる点があります。

それは、学校の先生はいわゆる『正解』を持っていて、それに向けて生徒たちの議論を深め、誘導していくことができるのですが、ファシリテーターには目標とする『正解』はありません。

言い換えるなら、学校の先生は、議論を深めるといった事とともに、ゴールへ誘導するという事も目的なのですが、ファシリテーターには、誘導すべきゴールは持っておらず、議論を深めコミュニケーションを円滑にする手助けが目的であるという事です。

そして、メンバー相互の気づきを促すことによって、より高いレベルでの問題解決を図ったり、その方策の実施のためのモチベーションの向上を図っていくのです。

関連用語
ステアリングコミッティ
財務・会計
2013年8月3日

負ののれん | 数字はウソをつかないと言いますが、ルールが変わると数字も変わるのです

負ののれん_001
負ののれんとは、企業を買収した場合に、買収先の企業を安く買い取った際に発生する差額の事を言います。

例えば、100万円の価値のある会社を、50万円で買い取ったような場合に発生します。(ここで言う100万円の価値は、貸借対照表に現れる純資産の額のことを言います)

と、なんだか難しく書いていますが、端的に言うと買収をしたときに発生する利益ですね。

だって、100万円のモノを50万円で買っているわけですから、差額の50万円が利益になりますもんね。
  • その利益をどうするの?
さて、『負ののれん』は買収時に発生する利益であるため、買収を実施した期に全額計上してしまいます。

というと「あれ?通常の、『のれん』は均等に償却をしたよね?」との声が聞こえてきそうですね。

確かに、以前は『負ののれん』も通常の『のれん』と同様に均等に償却していました。

しかし、国際的に会計のルールを統一しましょうよという流れの中で、負ののれんが発生した場合には、発生した期に計上する事となったのです。

「数字はウソをつかない」と言う人もいますが、「ウソはついていないけど、解釈によって数字は変わるんです」といった所ですね。(参考:真実性の原則
法務・支援施策
2013年7月10日

フェアユース | フェアユースが認められると某著作権管理団体の仕事が増えそうですね

フェアユース_001
フェアユースとは、米国の著作権法で認められている、著作物の排他的権利を制限する条項の事を言います。

通常では、著作権は著者権者が独占的に利用することができるのですが、『公正な使用(fair use)』の場合には、著作権者の許諾を得なくとも、使用した人が著作権を侵害したことにならないという事です。

このフェアユースとしての利用は教育や批評などを目的としている場合があげられます。
 
例えば、あなたが教育目的で「○○という作品を生徒に見せよう。」と考えて実行したような場合がフェアユースとなるのです。

但し、具体的に「○○という行為ならセーフ」といったふうな具体的な基準が設定されているわけではないので、あなたの行為が実際にフェアユースとみなされるかどうかは、著作権者に訴えられた際に、判断されます。
  • 日本はどうなの?
さて、上の説明は米国の著作権法についての説明です。「じゃあ、日本はどうなの?」という疑問が出てくると思います。

日本では、フェアユースに該当する項目は限定列挙方式となっています。(著作権法30条~47条の3で列挙されています。一度目を通してみると思わぬ発見があるかもしれませんよ。)

例えば、演奏会等で音楽を使う場合でも、①営利を目的とせず②料金を徴収せず③さらに演奏者に報酬を払わない場合には公に演奏できるというような規定で限定列記されているんですね。(著作権法38条)

これは、米国の包括的な規定と比較して、判断に迷うケースは少なくなると考えられますが、適用範囲は少し狭い考え方になっているのですね。

※判断に迷う場合は、専門家に相談するようにしてくださいね。 
情報
2013年6月19日

フリーミアム | 沢山の人に無料で使わせて、一部のヘビーユーザからお金を回収するビジネスモデル

フリーミアム_001
フリーミアムとは、基本サービスは無料で提供しますが、追加のサービスや高度な機能、ゲームなどでは強い武器などを利用するためには有償で提供するというビジネスモデルの事を言います。英語ではfreemiumと表記します。

このフリーミアムはフリー(無料)という言葉とプレミアム(割増料金)を組み合わせた言葉で、文字通りフリーの顧客と割増料金を支払う顧客が共存するといったイメージとなります。

さて、このフリーミアムを簡単に言うと、無料で多くの機能を利用してもらい、そのうちの一定割合の人が有償でサービス等を購入してくれれば元が取れるという発想のビジネスモデルです。

このようなビジネスモデルは、ITの発達が背景となって広がってきました。というのは、IT技術を用いたビジネスの場合、無料で製品やサービスを提供する費用が無視できるほど小さいため「どんどん無料で利用してもらってその中の一部の人だけ有償利用してくれればいいよ」といった発想が成り立つのです。

例えば、あなたが何らかの映像コンテンツを作ったとします。このコンテンツをネット上で配信する場合、視聴者が増えたとしてもほとんど無視できるような追加コストしかかかりませんよね?

(すごくたくさんの人が見てくれたため、サーバーの増強が必要となるという事は考えられますが、それも、視聴者一人あたりの費用として考えたら小さな比率になると考えられます。)

でも、一昔前のようにネット配信という機能自体が普及していなかったらどうなるでしょうか?ビデオテープとかカセットテープにコンテンツを入れて配る必要がありますよね?という事は、一昔前に同じような事をやろうとしたら莫大な費用が発生してしまったのです。

このように技術の進歩によって、大量の人々に無料で製品やサービスを利用させ、そのうちの数%だけがお金を払ってくれれば成り立つといったビジネスモデルが成立したのです。
経済学
2013年6月3日

覆面介入

覆面介入_001
覆面介入とは、外国為替市場において政府や中央銀行が秘密裏に為替介入を行う事を言います。為替介入を秘密で(覆面を付けて)行うといったイメージの言葉ですね。

さて、なぜ為替介入などワザワザするのでしょうか?「市場が決める事なんだから、いちいち介入する必要などないではないか。」と考える人もいると思います。

しかし、為替の急激な変動はあまり好ましくないと考えられており、市場に任せておくとしばしば行き過ぎた水準に為替相場が動いてしまうといった事があるのです。

そのため、しばしば、様々な国の政府や中央銀行が為替市場に介入するといった事が行われています。
  • 覆面介入と覆面でない介入
「覆面介入があるのなら、覆面をしないで(公表して)介入することもあるの?」と考える方がいると思います。

例えば、政府や中央銀行が為替市場へ介入をした場合、「さっき、介入しましたよ。」といった感じで、介入の事実を公表するようなケースですね。この場合、公表しているので覆面介入ではありませんね。

これに対して、介入した事実を伏せて置くといった事を覆面介入というのです。このまんがのように、なんだかよく分からないけど相場が動いたといったイメージになります。
マーケティング
2013年5月28日

プロシューマー

プロシューマー_001
プロシューマーとは、製品開発を自ら行う消費者といった意味です。英語ではprosumerと表記されます。

このプロシューマーとは、商品の知識が豊富で、常に合理的な消費行動を取る、経済学でいう所の経済人のようなプロのコンシューマー(消費者)というわけではありません。

プロデューサー(生産者)+コンシューマー(消費者)を組み合わせた言葉なのです。

さて、生産者+消費者とは、どういった事でしょうか?

通常、消費者は生産者が提供した製品を単に消費するといった行動を取ります。

しかし、プロシューマーは、既存の製品だけに満足せず、自分で製品作り出す事を目指して製品開発を行ったり、既存のメーカーに生産してもらうように働きかけるといった行動を取るのです。
財務・会計
2013年5月26日

ファイナンスリース

ファイナンスリース_001
ファイナンスリースとは、借り手側(リースを受ける側)が選択した資産を、貸し手側(リース会社)が購入し、借り手側に貸し付けるといった取引のことを言います。

イメージとしては、リース会社に、自社が使いたい資産を代わりに買ってもらって、それを借りるといった感じです。

例えば、タコ焼きの移動販売業に参入したい人がいたとします。しかし、タコ焼き器を搭載する車両は非常に高額でなかなか自分で購入することはできなかったケースを考えてみたいと思います。

このとき、知り合いの業者にタコ焼き器を搭載する車両を買ってもらい、それを貸してもらうといった契約を結ぶことを考えたとします。

その際に、知り合いの業者は「君の言うとおりの契約を結ぶのはいいけど、次の条件に従ってね。」と以下のような条件を付けたとします。
  • 提示された条件
まず、車両を実際に使うのはタコ焼きの移動販売業を行う人ですから、その車両にかかる費用はすべて負担する事とします(固定資産税や車両を購入するに当たって発生した金利、保険料などを全部負担する)。

更に、途中で車両を返されても困ってしまう為、途中での契約解除はできないようにする。

また、車両を実際に使うのはタコ焼きの移動販売業を行う人なので車両のメンテナンスもその人が行い、車両に問題があったとした場合の責任もその人が負う事とする。

(車両を使う事によって発生するメリットもコストなどのデメリットもすべて借りてに帰属する。)
  • 実質的には融資を受けて自分で買っている?
どうでしょうか?このような契約は実質的には、自分でお金を借りてきて資産を購入したと言えませんか?

その為、実際には資産をお金を借りてきて購入したといった会計処理を行わなければならないのです。

このような条件でリース契約をむすんだ場合には、ファイナンスリース契約という特別な名前がついているのです。

関連用語
オペレーティングリース
マーケティング
2013年5月22日

フルライン戦略

フルライン戦略_001
フルライン戦略とは、自社が取り扱う製品・サービスについて、すべてのセグメントに属する人のニーズを満たすような品ぞろえを目指すといった戦略のことを言います。

これは、取り扱う商品を絞り込んで、特定のニーズを持つ人たちだけに、強く支持をしてもらおうというアプローチとは逆の方法です。

さて、すべての人に向けて製品やサービスを提供していくという考え方というと「マス・マーケティングとなにが違うの?」といった疑問が出てくると思います。

このマス・マーケティングとフルライン戦略の『すべての人に向けて』という所は一見すれば似ていますよね?

しかし、フルライン戦略とは、まず市場細分化を行い、セグメント分けしたうえでそれぞれのセグメントに商品を投入していくといった発想ですので、マス・マーケティングというよりも、製品多様化マーケティングに近い発想となっています。

「色々な嗜好を持った人に向けて、それぞれの人が満足できるような製品やサービスを取り扱ったら、お客さんが沢山いるよね。」といった発想ですね。

確かに、こういったフルライン戦略が効果を発揮すればとても効果があるという事ができます。というのは、すべての人のニーズを満たすような品ぞろえをするわけですから、想定される顧客の数は大きくなると考えられます。

但し、みんなが欲しがるような製品やサービスを幅広く取りそろえるという事は、非常に多くの経営資源を必要とする事となります。

その為、しばしば非常に大きな経営資源を持った企業しかこのような方法を採りえません。

例えば、トヨタ自動車が大衆車から高級車まで取り扱っているというイメージです。このような方法を、経営資源の乏しいベンチャー企業がマネしても、なかなか上手くいきそうにないですよね?
財務・会計
2013年5月3日

複利

複利_001
複利とは金利の計算方法の一つで、生じた利子を元金に繰り入れて、生じた利息部分にも利息が発生するという事です。

例えば、100万円を年5%の金利で借りていた場合、来年は105万円に5%の金利がかかるという事です。(単利の場合、来年も100万円に5%の金利となります。)

このように複利でお金を借りていると、たちまち借金が複利上がる(膨れ上がる)事から複利と名付けられました。(あ、石を投げたりしないで。もうくだらない事言いませんから。)

さて、複利で借金したらという景気の悪い話を書いていましたが、ココからは複利で資産運用を行ったらどうなるかを通して、複利の力を見ていきましょう。

例えば、100万円を7%で運用したとします。

1年経過すると100万円は107万円になります。【100万円×(1+0.07)=107万円】

2年が経過した場合、100万円は114.49万円になります。【107万円×(1+0.07)=114.49万円】

そしてこれを複数年続けていくと…次のような計算式で計算することができます。
複利1
この式に従って10年後の値を計算してみると
複利-計算
となります。どうですか、7%の複利だと、10年後には大体2倍になってしまうのですね。(複利での運用を行う場合、どれくらいで2倍になるかを示す法則として72の法則という法則があります)。
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