まんがで気軽に経済用語

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財務・会計
2019年1月21日

企業間信用 | 商売をやっている中で企業の間で貸し借りをする事です

企業間信用_001
企業間信用とは、商品売買に伴い支払期日をずらす事によって生じる企業間の債権・債務の関係の事を言います。この企業間信用は外部金融の一つの形となります。

はい、何のことかわかりませんね。ちょっと定義が堅すぎると思います。

それなので思いっきり柔らかくしてみます。

これは簡単に言うと、企業が支払いをお互いに待つことで、直接お金の貸し借りをしていないけど資金調達できてますよねーって事を言っているのです。

■お金を払うのを待ってもらうのは

例えば、払わなきゃならない支払いを少し待ってもらうとします。それも広い意味ではお金を借りている事にあたりますよね。

逆にもらうことが出来るお金の回収を少し待つ。こちらはお金を貸している事にあたりますよね。

あなたがお店を経営しているとします。そして、よく知っている常連さんにつけで飲ませてあげました。この取引では、常連さんにお金を貸しているのと同じですよね?

逆に、常連さんはあなたのお店にお金を借りているのと同じですよね?

これを堅く言うと、あなたのお店は常連さんに対してお金を請求する権利を持ち(債権:資産)常連さんはあなたにお金を払う義務が発生します(債務:負債)。

そして、簿記を勉強された方にとってはおなじみの「買掛金」「売掛金」「支払手形」等が、この企業間信用に該当します。

onnanoko_bustup
あのお店には2ヶ月分の貸しがあって、あっちには、3ヶ月分ね。ファンシーグッズのレンタルなんて需要がないと思ったけど、結構頼まれるモノね。

onnanoko_bustup
で、あっちの会社には1ヶ月分の貸しと。回収サイトをバラバラにしたのはミスだったかしらねぇ。でも、与信管理をしっかりしないといけないし。

neko
なんだか管理が大変ですね。でも、それだけ貸しがあったら全部回収できたらすごく儲かりそうですね。

onnanoko_bustup
そうでもないのよ。あちこちから借りているから。なんか企業間信用ってすごいわよね。現金がほとんど動かなくっても商売できちゃうんだから。


■企業間信用は流動○○

この企業間信用は一般的に、金融機関からの借り入れと比較して短期間となります。また、正常営業循環基準という基準にも当てはまるので流動資産、流動負債に該当します。

短期間で回収したり、短期間で支払ったりしないとならない貸し借りなので貸借対照表上には流動○○と表示されます。

そして、比較的短期間に払ったり回収したりするお金が足りているかを見るのが安全性分析にというのです。

■確実にお金が返ってくるかの管理が必要です

このように、企業間信用でもお金の貸し借りが発生します。そのため、しっかりとお金が返ってくるかどうかを管理する必要があります。(こういうのを決済リスクと言います)

もちろん貸し手側(売掛金を計上する側)は、その企業がお金を払ってくれないような事態になれば貸し倒れが発生してしまうので、与信管理をしっかりとやっていく必要があります。

このまんがでは、メガネの先輩はお財布を忘れたようですごく焦っています。それは、どうやら後輩へご飯をご馳走すると言ってしまったからのようです。

それを察した学食の先生は、お代はもらっている事にすると言ってくれています。この場合、学食は男子生徒に対して食事代を貸していることになります。


解説で出てきた用語・関連用語
流動負債
流動資産
決済リスク
法務・支援施策
2019年1月19日

行政指導 | 強制力はありませんが、みんなが従う事で効果が生じています

行政指導_001
行政指導とは、行政機関が誰か特定の人に対して、何かをする事(作為)や、しない事(不作為)を処分に該当しない形式で求める事です。

この行政指導は指導や勧告、助言といった形で行われます。但し、処分に該当しないため強制力はありません。

あくまで市民や団体などが自発的に行政機関に協力するからこそ、この行政指導が効果を発揮するのです。

行政指導って言葉は聞く機会が多いと思いますが、建前上は強制力がないって知っていましたか?

■強制力がないってどういうこと?

行政指導には、強制力がないといわれてもいまいちピンときませんよね?指導する以上、何らかの強制力が伴うと感じるのが通常の感覚だと思います。

しかし、行政指導には本当に強制力がないため、従わなくとも良いですし、(自発的に)したがってもよいのです。

■穴を掘る場合


『庭に穴を掘ろう!』と思った人が、役所に相談に行った場合に、行政の担当者に「庭に穴を掘るなんて止めた方が良いですよ。」と行政指導された場合を考えてみます。(この説明においては、庭に穴を掘るという行為が法律的には何にも問題がないと仮定します。)

この場合、役所の人の発言に強制力はありません。(つまり『庭に穴を掘る』という行為を、やめなければいけないという義務はありません。)

但し、そうはいっても庭に穴など掘ると落ちる危険がありますし、穴を掘っている間に事故があるかも知れません。

だから、行政側は止めて欲しいので指導とか勧告とか助言という形で「庭に穴を掘らないで」という風に言っているのです。

そのため、行政指導を受けた人が任意に協力をする(この場合は言われた人が、『庭に穴を掘らない』事に決める)事が期待されているのです。

そして、この行政指導は処分ではないため(強制力がないため)強制してはならないし、逆に処分ではないため(強制力がないため)法律の根拠がなくても行えるといった形になるのです。

・任意に協力する人が多い

どうでしょうか?強制でなく、任意の協力を求めているだけという言い方、ピンときましたか? そして、行政の担当者に言われたら、強制ではないと知っていたとしても「でも強制じゃないと言ってもお上に逆らうと色んな不利益が…」とか、「この程度の内容なら角を立てても仕方ないし…」と感じる人が多いのです。

また、少なくとも行政でその仕事をしている人なら、庭に穴を掘ることに対する知見も持っているでしょうから、行政指導に信憑性もあるのです。

そのため、強制力を持たないという建前の行政指導ですが、多くの人や団体は行政指導の通り、することやしないことを決めるため効果を発揮するのです。

また、この行政指導は、企業に対しても行われます。そして、企業側も上で挙げたように考えるため、従う場合が多く、行政の考えたとおりにある程度は誘導されていくのです。

■法令の隙間を埋める


我が国は法令上の根拠があって初めて行政機関が動くことができると言った仕組みになっています。 しかし、通常は法令の制定よりも世の中の動きの方が早いため、隙間が生まれます。

そして、その隙間で無秩序が発生しないように行政指導が行われているのです。
tanuki_2
…ということでお願いしますね。

kitsune
なんか役場の人が来ていましたけど、なんかやっちゃいました?ちゃんと消防法などにも準拠してお店をやっているはずなんですけど。

onnanoko_bustup
街作りのことでお店の営業方法で協力して欲しいって行ってきたのよ、さすが、役場の人は街全体を見ているから的確な行政指導だったわ。もちろん強制力がないのは知っているけど、別に従わない理由もないし、従うわよ。

■任意とは言っても 

そして、行政指導は任意とは言いつつもある程度は強制させる仕組みも備えています。例えば、行政指導に従わなかったことを公表するなど、企業のレピュテーションリスクに対する危機管理を刺激することが行われます。

と、なんとなく、不透明ですよね?

その通りで、この不透明さは一昔前、外国から市場参入を妨げていると非難されていました。

もっとも、「行政指導に従わない」と言われたらしつこく指導を続けてはいけないとされていますし、行政指導にもかかわらずあたかも強制力を持っているような表現をしてはなりません。

さらに、行政指導の内容や趣旨、責任者は誰なのかを明確に示すことも要求されています。これは求めれば特段に支障がない場合は書面で交付することがルールとなっています。

このように、なるべく不透明にならないように運用されているのです。

解説で出てきた用語・関連用語
レピュテーションリスク

法令
行政手続法
経営
2018年12月25日

金融持株会社 | 金融関係の持株会社には特別な名前がついています

金融持株会社
金融持株会社とは純粋持株会社の中で、子会社が金融事業を行っている企業のことを指す言葉です。この種の持株会社は純粋持株会社が我が国で解禁された後もしばらくは禁止されていました。

このような持株会社の形態は現在は解禁されていますが、2015年現在、金融持株会社は一定の業種しか企業を支配することは認められていません。

そのため、金融持株会社である○○銀行ホールディングスといった企業が、一般の○△製麺や○×自動車を傘下に置くことは認められていないのです。

■証券会社や保険会社等を傘下に収める金融グループ

そのため、現在の金融持株会社は、証券会社や保険会社(損害保険会社や生命保険会社)等を傘下に収めている金融グループの親会社となっています。

このように色々な制度の中運用されている会社形態なのですね。

なお、持株会社についてはマンガに埋め込んだ通り、下図のように整理することができます。

 持株会社体系図

持株会社は、事業持株会社と純粋持株会社に分類され(持株会社自体が事業を営んでいるか否かの分類なので必ず二分されます、純粋持株会社の中で特に子会社が金融事業を営んでいる場合、金融持株会社となります。)
  • 目的は
持ち株会社が設立される目的は、グループ内の他社を支配することを目的としています。そして、子会社が金融事業を行っている企業を金融持ち株会社といい、銀行業と証券業の相互参入を目的として考えられていました。

銀行業等の金融業は、ほかの業態への進出が禁じられており、例えば銀行が証券業を営むなどはできません。

とはいえ、銀行と証券、保険業などはとても親和性が高く国際的な競争を考えた際には金融グループを構築するほうが効率が良く経営を行うことができます。そのため、金融持ち株会社の設立が認められるまでは、特定の企業(例えば銀行など)が母体となって、子会社として証券会社や保険会社を設立していました。

しかし、親子会社の関係があると、利益相反の恐れもありますし、効率的な経営が難しくなると言った問題も生じていました。親子会社の関係というのは働く人にとってはやはり難しく、例えば子会社の方が業績が良くとも、子会社の待遇の方を良くするなどを行うのは難しかったりします。

それだけでなく、親子会社形式の場合は、親会社の経営悪化が子会社側に波及するなどの問題や、親子会社が上場すると少数株主の利益が侵害される恐れや、親子会社間での利益相反の恐れも生じます。

このような難しい問題を避けるため、金融持ち株会社を便宜的に親会社として、そこに銀行業や証券業、保険業をぶら下げるといった方法をとって効率的な経営をすることを狙いとしています。
 
経営
2018年12月24日

規模の経済

kibo_001
規模の経済とは同じ製品や事業では、生産量や営業量の大きい方が、単位当たりのコストが低くなる事を言います。但し、一概に規模が大きければよいという物ではなく、規模が大きくなりすぎると規模の不経済が生じるとされています。

これに似た概念としてこちらの経験曲線という考え方があります。こちらは累積生産量と単位当たりのコストに着目しているのに対し、規模の経済は一定時点での生産規模と単位当たりのコストに着目しています。また、規模の不経済は経験曲線の考え方では生じないとされています。

さて、なぜ規模の経済という現象が生じるかといいますと、

1.製品単位当たりの固定費が薄まるため。
 機械等の減価償却は一つ作ってもたくさん作っても同じであるため、たくさん作った方が製品単位当たりで負担すべき固定費が少なくなります。

2.効率的な生産規模が存在するため。
 鉄鋼業の高炉など、ある設備を導入すれば単位当たりのコストを下げられるような設備が存在しますが、小さな規模の企業では導入が難しい設備があるケースがあります。
 身近な所では学校などに置いてある輪転機でプリントを印刷するととても効率的に印刷できるのですが、コピー機だと同じプリントでも時間がかかる(人件費というコストの発生)ようなケースです。

3.労働力の専門化
 規模拡大によって、投入される労働が専門化され能率が向上する。専門的な仕事をする方が効率は上がるというケースです。

というような要因が考えられます。

さて、まんがでも指摘しているように、カスタネットのように小学校に入学する新一年生がみんな買うような楽器と、クラベス(拍子木みたいな楽器です)では一般的にはカスタネットの方が安い(もちろん高級品も存在ますが)というような現象が生じます。 

関連用語
範囲の経済

経営どうが「規模の経済
  • 中小企業においての規模の経済とは
さて、中小企業において規模の経済をガンガン活かした戦略の策定は基本的には難しいとされています。

これは、経営資源が相対的に乏しい中小企業が大企業を相手にして規模の経済性を発揮できるかといったことを考えて見れば納得できると思います。

しかし、規模の経済とは、たくさん作ればその分固定費が薄まって効率が良くなるといったのが基本的なコンセプトですので中小企業でも、小規模事業者でもその考え方を活用することができます。

例えば、工場の稼働に余裕があるならば、多少安くとも受注してしまうという意思決定の背景にも規模の経済の考え方があります。

具体的には、貢献利益がマイナスにならない限り安くしても受注すべきと言うのが規模の経済を活用した考え方となります。そして、工場長や、会計担当者は数字としては多少安屈してでも受注した方がいいといった考えを述べることとなります。

一方、経営全体を見た際には、価格を引き下げてでも受注すべきかどうかは既存の顧客とからの値引き要請の危険性、工場の稼働率向上による将来のよりよい条件での取引受注可能性の放棄(100個しか作れない工場で90個作ってしまっている場合、追加の受注をすることができません)など、決断が必要な問題でもあります。
店舗管理
2018年12月23日

競合店

競合店_001
競合店とは、営業を行う際に競争関係になる別のお店の事を言います。同じ商圏で営業し同じような客層を狙いにしているようなお店が競合店に当たります。

例えば、大衆的な定食屋さんのすぐ近くに、同じような定食屋さんがある場合、その二つの定食屋さんはそれぞれに競合店という事ができます。

この時、この二つの定食屋さんがそれぞれ東京と大阪にあるような場合、(非常に遠くにある場合)には競合店にはなりません。これは狙いとしている商圏が異なるからです。

また、大衆的な定食屋さんの近くにあるのが、高級な洋食屋さんである場合通常は競合店とはなりません。これは狙いとしている客層が異なるからです。

このように、同じ業種でも商圏が異なっていれば競合店ではありませんし、狙いとしている客層が異なっていれば競合店ではないのです。
  • 競合店が生まれることは避けられない
とはいえ、消費者のお財布は一つになりますので間接的には影響が出ます。また、本当に魅力的な商圏であれば競合店の進出は避けられません。

その意味で、現状としてとして競合店がない場合でも、潜在的な脅威としての競合店対策を講じておく必要があります。

そして、この競合店対策の本筋はお客様の支持を得るように日々の業務をよりよくしていくことです。
  • お客様の満足を高めよう
その意味で日々の頑張りこそが最大の競合店対策になります。しっかりとしたコンセプトを打ち出して、そのコンセプトをよりよくすることで商圏内お客様に満足していただく。

もっと進んで、商圏内のお客様になくてはならないお店であると愛してもらえるようになれば、競合店が進出してきても対抗することが可能となるのです。

また、お店の周りの環境は少しずつ変化していきます。地域に住んでいる人の年齢層も変わりますし、家族構成も変わります。また、地域に住む人の意識も変わってきます。

そのため、自社のコンセプトを明確にした上で『現在の』お客様に満足していただけるように微調整を行っていく必要があります。

例えば、お惣菜を売っているお店でも、お子様が独立していって世帯人数が減少するといった地域の環境変化があるのなら、一品の量を減らしてたくさんの種類を購入していただけるような商品構成に変えていくといった変化が必要になります。
  • とはいえ、直接的な対策も考える必要がある
店舗のコンセプトを明確にして価値を高めることが大切ですと言いましたが、敵を知ることも重要です。

その意味で、競合店調査を行い、その『結果を活かす』ことが大切となります。競合店調査は結果を活かさないと意味がありませんので、調査をコストをかけて行う以上、何が何でも活かすといった気持ちが重要です。(外部に頼まなくても時間を割いて調査を行う以上、人件費コストが発生しています。)

自社を取り巻く環境と競合店の状況を知りつつ、その情報を自社の経営に活かしていくと行ったアプローチを取っていくといった事が求められるのです。

財務・会計
2015年11月11日

季節資金 | 特定の時期に発生する資金需要を指す言葉です。季節という言葉を使うなんて詩的ですよね

季節資金
季節資金とは季節的な要因で発生する資金需要のことを指す言葉です。いつも必要となるような単なる運転資金ではなく、特定の時期に発生する資金を切り離して言う言葉です。
 
例えば、納税に必要な資金や賞与の支払資金、特定の時期のみに需要が発生するような商品の仕入資金等が挙げられます。

例えば賞与(ボーナスですね)を出している企業では、6月や12月には賞与を支払わなければならないため、その月については通常の月よりも支払いの原資となる資金が余分に必要となります。

また、食品小売業などでは年末にはお正月用の食材を買い求めるお客さんが殺到します。小売業は現金商売なのでそれほどではないかもしれませんが、小売業に商品を卸す卸売業や、商品を作る製造業は正月用の商品を確保するために、事前にお金を支払って製造を行ったり、製造業からの仕入を行うはずです。

その結果、お正月用の売上を確保するために、大きな資金需要が発生するというわけです。

そして、このような季節的な変動に基づく資金需要を季節資金と呼ぶのです。

■季節資金は予想できる

さて、このような季節資金ですが、かなりの確度を持って事前に予測できるといった特徴を持っています。

お正月用の商品を製造するのなら、年末前後に大きな資金需要が発生するのは毎年の事ですし、賞与の支払いや税金の支払いも前もって予測できるものとなります。

また、多くの業種には繁忙期というものがあり、大きな売り上げが作れる季節というのは逆に言うと多くの運転資金が必要とされる季節であるという事ができます。

このように、事前にある程度予測できる資金需要ですので、先を見越して事前に手当てしていくのが望ましい資金であると考えることができます。


法務・支援施策
2014年12月18日

共益権 | 自分が権利を行使することは皆のためになるのです(ゼロサムゲームではないのです)

共益権
共益権とは、株式会社の株主の権利として権利を行使した結果、株主全体の利益となるような権利のことを言います。

『共』通の利『益』となる『権』利、だから共益権といったイメージです。

さて、自らの権利を行使することが、共通の利益となる権利とはなんでしょうか?そういった者があると思いますか?それとも、「そんなことあるわけないよ。誰かの利益は誰かの損失だよ」といったゼロサムゲームの方が正しく思えますか?

と、答えの出にくいお話は止めにして、共益権の話に戻ります。
  • 具体例
共益権とは、権利を行使することが株主全体の利益につながるという事です。このことから、議決権を行使する事や、株主提案を行う権利が該当するとされています。

企業が上手く経営されれば株主は結果として株式の値上がり益からキャピタルゲインを得たり、配当金でのインカムゲインを得られるといった発想なのですね。

なんだかアクティビストみたいな考え方であるという事もできますね。

関連用語
自益権
組織論
2014年9月19日

企業風土 | 企業にも固有の風土が育ってくるのです

企業風土
企業風土とは、企業を構成しているメンバーが共有する、その企業特有の考え方や価値観などの環境のことを言います。と、なんだか難しく書いてしまいましたが平たく言うといわゆる社風の事です。

企業に長く勤務していると「あれがウチの会社の社風だからね…」といった言葉を聞くことがあるかもしれません。

別に言葉で定義されているわけではないのですが、その企業の従業員がなんとなく同じような価値基準に基づいて行動をする。その場合の価値基準が企業風土であるといったイメージです。

この企業風土が存在していることによって同僚同士のコミュニケーションがとりやすくなるといった効果が期待できます。

「うちの会社の社員だったら、こう言う風に判断するよな…」といった暗黙の了解があれば、その為に必要なコミュニケーションにかかるコストが節約できますからね。

関連用語
経営
2014年8月18日

機能資本 | 企業経営に影響力を行使できるような出資のことです

機能資本
機能資本とは、経営の関与に結びついている資本、つまり、経営に関与している出資のことを言います。

イメージとしては、モノを言う株主(アクティビスト)と言った感じで、経営に関与していきたいと考えているような出資者の事ですね。

でも「あれ、株式会社では通常は株を買えば議決権が行使できるよね?だったら基本的にはすべて機能資本では?」という考え方もあると思います。

しかし、大きな企業では所有と経営の分離という状況が発生しがちで、一株主は何ら経営に関与することができないという事があります。

例えばあなたが「経営に関与していきたいよ」と考えてソニーやトヨタ、イオン、といった大企業の株を取得したとします。

でも、あなたの議決権を行使したところで、取締役の選任に影響を与えられるわけではないですし、実質的には意味を持たないですよね?そのため、実質的には無機能資本という分類になるのです。(もちろんあなたは大富豪で莫大な数の株式を集められるならばこの限りではありませんが。)

逆に、大株主の持っている株式は同じ株式というモノでありながら数が多いという事で機能資本になります。こちらは会社の経営に影響力を行使できるわけですからね。
経営
2014年7月30日

MOT | 技術を経営に活かせればとても強い競争力を確保できるはずです

MOT
MOTとは日本語で記すと技術経営の事で、マネジメントオブテクノロジー(Management of Technology)の頭文字をとったものです。

技術経営なので「技術者が経営するのかな?」とか「さかさまにして経営の技術、つまり経営の技法の事かな?」といった風に考える方もいるかもしれませんね。でもMOTはもっと素直に捉えて、『技術力に立脚しているような事業の経営管理』といった意味になります。

つまり、技術力に立脚している事業の経営管理ですから、どのような技術が将来有望であるかを見極める必要がありますし、その技術をどのように事業に結び付けていくかを考えていく必要があります。(技術を事業化するまでには、死の谷ダーウィンの海魔の川といったRPGみたいな名前の付いた関門を越えていく必要があるのです。)
  • 学問分野の呼び方にもなっています
「そのような意思決定を適切に行うためには、経営管理のみならず技術にも精通した人材を育てないといけないよね」という発想から、MOTという学問分野も生まれています。

このMOTは技術分野のMBAなどと説明されることもあります。
経済学
2013年11月12日

基礎的消費 | 最低限を生活を営む上で必要な基本的な消費です

基礎的消費
基礎的消費とは、最低限度の生活を営む上で通常は必要となる消費のことを言います。英語ではbase consumptionと表記されます。

「最低限度の生活を営むための消費?」と思われた方もいるかもしれませんね。というか、最低限度の生活を営むための消費ですから、具体例を挙げていった方が分かりやすいかと思います。

例えば、生活していくうえで最低限必要な食品(食べないと生きていけません)、水道光熱費(水道や電気のない家には住みたくないですよね?)、住居費(家賃とかを払わないと家から追い出されます)、被服費(裸で暮らすわけにはいきませんからね)といったモノです。

簡単に言うと、生きていくうえで通常は必ず消費する必要があるモノのことを言います。
 
そして、このような消費は、たとえ所得がゼロであっても、消費が行われるのです。企業でいうところの固定費に近い考え方ですね。

関連用語
選択的消費
マーケティング
2013年11月7日

記号的消費 | 記号論とかボードリヤールとか言うとちょっと賢くなった感じがします

記号的消費
記号的消費とは、商品やサービスを消費する際に、そのもの自体の実用的価値ではなく、社会的な意味付け『記号』に価値を見出して消費を行う事を言います。

例えば、あなたが車を購入しようと考えているとします。その際に、「車の価値は安全に目的地にたどり着けることだよね。」と考えていたとすれば、別に中古であってもデザインが微妙であっても、かまわないと考えるはずです。

このような場合、商品の実用的な価値に目を向けていると考えることができますよね。

一方、「○○というメーカーのクルマは、職人が…で、そもそも19世紀に…、また、デザインも…」といった風に個人の趣味や嗜好、こだわりなどに合致することに価値を感じて購入するような場合もあります。

こういった『こだわった』車は、しばしば通常の車よりも高額となりますが、商品の実用的な価値に大きな差異はあるでしょうか?

言い換えると、『安全に目的地に着く』という実用的な価値が、追加に支払う価格に見合うほど向上しているでしょうか?一般的にはそんなことはないですよね?

しかし、このような社会的な『記号』があるような商品は高く販売されます。そして、このように、『記号』に着目した消費を記号的消費と言います。
組織論
2013年8月19日

キャリアプラン | 人任せにすることができない時代がやってきたようです

キャリアプラン_001
キャリアプランとは、自らが主体的にどのような仕事をし ていきたいかを主体的に決めて取り組んでいくことをいいます。英語ではcareer planと表記されます。

さて、どうしてわざわざ計画などたてる必要があるのでしょうか?「そうやって上の世代の人たちはいうけれども、本当にみんな自分のキャリアプランなんか考えていたの?」といった疑問も生まれるかもしれませんね。

というのは、このようなことが言われ出す以前の人たちでも、立派なキャリアを気づいたヒトがたくさんいますからね。

でも、近年になってわざわざこのようなことが言われ出したのには訳があるのです。
  • 終身雇用の崩壊
以前であれば、終身雇用を前提としていた会社が多かったため、そういった会社についてはその人のキャリアについて考えてくれました。

というのは、「雇い続けなきゃならないんだから、しっかりと成長してもらわないと困るよ…」といった発想があったからです。

そのため、ジョブローテーションといった風に、将来管理職になるために様々な職種を経験してもらったりと、いわば会社が代わりにキャリアプランを考えてくれていたのです。

しかし、残念なことに時代は『雇用は流動化する』といった風に変わってしまい、自分のことは自分で考える必要が出てきたのです。
  • 具体的になにを考えるの?
さて、「キャリアプランを考えましょう」とだけ言われても具体的にはなにを考えたらいいのか、わかりませんよね?

自分のキャリアについて計画を立てると言うことですから、どんな仕事をして、どんな人生を送るかといった結構本質的なことまで考える必要が出てきます。

このとき、「自分はなにができて、なにをしたいのか?」という視点と、「会社や社会はなにを求めているのか?」という外部の視点に分けて考えてみるといいと思います。

関連用語
キャリア開発
マーケティング
2013年8月9日

キャズム | 新製品が普及するためには大きく深い溝を超える必要があるのです!

キャズム_001
キャズムとは、新しい製品やサービスがイノベーターアーリーアダプターに採用された後に存在する深く大きな溝の事を言います。そして、この深く大きな溝(キャズム)を乗り越えて初めて一般層に普及していくのです。英語ではchasmと表記されます。

これは、新し物好きの人たちに売り込む方法と、一般層に売り込む方法には大きな違いが存在していて、その大きな違いを乗り越えるためには、非常に大きな壁や溝があるといった事を比喩的に表した言葉です。
  • 初期採用者が採用したら普及に弾みが付きます
イノベーターは新しい製品やサービスが『新しい』といった点に価値を置きます。また、アーリーアダプターは『新しさと有用性』に価値を置きます。

そして、これらの層に浸透した段階で(理論上では大体普及率16%)を超えた段階で、普及に弾みがつくとされています。(これをクリティカルマスと言います。)
  • と思っていた頃が私にもありました
と、「だったらイノベーターとアーリーアダプター向けにどんどん売り込んでいけばいいんだよね?」といった風に新規採用者層に向けて売り込む努力をしていき、結果として新規採用者層に浸透したとします。

ここまで頑張れば一安心のはずですよね?でも現実には、なかなか普及に弾みがつかないケースも存在しています。

例えば、本当に革新的な技術があったとします。この技術に基づく製品を導入すれば、生活が一変するような力を持っているようなものです。

このような技術は、初期採用者にとっては、上手く使いこなせれば、他者と大きな差別化が狙えるため、積極的に採用されていきます。

しかし、これら新規採用者層の後に採用していくであろう、アーリーマジョリティ層にとっては、他者との差別化ではなく、自分が便利に使えることが目的となっています。

そのため、「この製品を採用すれば、他者と一気に差別化できますよ!」などと言ってもこの層には刺さらないのです。

そういったアプローチではなく、「この製品はあなたの日常を便利にしますよ。」といった風に言って行かないといけないのです。

関連用語
死の谷
経営
2013年7月27日

金庫株 | 自社株を買っても金庫に入れておくくらいしか使い道がない件

金庫株_001
金庫株とは、企業が持っている自社の株式の事を言います。手許にある株式なので、「金庫にしまっているんでしょ?」という連想で金庫株と呼ばれています。

そして、自分で議決権を行使することはできないため、通常の株式と異なりどれだけ保有していてもあまり意味をなしません。

そのため、単純に金庫にしまっておくぐらいしか使い道がないといった意味でも『金庫株』と呼ばれています。
  • どうして金庫株を持つの?
さて、意味のない資産です。と書きましたが、それならどうしてワザワザ企業は自社の株式を取得するのでしょうか?

この金庫株の保有(自社株の取得)には、自社株の株価の上昇といった効果があります。株式を発行する場合、調達した資金を効率的に運用できなければ、一株当たりの利益は薄まります。(これを希薄化と言います)

そして、自社の株式を余剰資金で購入する場合、希薄化の逆の現象が発生するわけですね。

その場合、一株当たりの価値が高まり、その結果、株価が上昇するといった効果が得られるのです。
店舗管理
2013年7月15日

キーテナント | お客を呼べるテナントが一番大切なテナントです

キーテナント_001
キーテナントとは、商業施設内で顧客を吸引するための核となっているテナントのことを言います。英語ではkey tenantと表記します。(和製英語です。)

例えば、大規模ショッピングセンターなどにおいて、知名度の高いホームセンターが出店していて、「○△というショッピングセンターの○○というホームセンターに行こう」といった形の行動を顧客にとらせるようなテナントをキーテナントと言います。

この、『○○というホームセンター』に来た顧客の一定の割合は、ショッピングセンター内の他の店舗を見て回ると考えられます。

つまり、『○○というホームセンター』が集客の役割を果たしたと言えるのですね。

このように、集客の役割を果たすようなテナントをキーテナントというのです。

関連用語
組織論
2013年6月30日

業績連動型賞与 | 業績好調な時にこういった制度を導入してリスクを回避するのです

業績連動型賞与_001
業績連動型賞与とは、組織の業績に合わせて賞与の額を変動させようとするアプローチの事です。業績に合わせて変動するので、業績連動型と言われてるのですね。

さて、賞与(ボーナスの事ですね)は【基本給×○か月分】という形で一般的には支給されます。

このような形をとった場合に、「じゃあウチの会社の賞与は【基本給×2か月分】ね」と言われたときに、ある意味固定的な費用となります。(業績が良くても悪くても、基本給20万円の人だったら40万円を支払うわけですからね。)
さて、業績連動型賞与という形が採られた場合、賞与はどのような考え方になるでしょうか?

仮に支払総額が変わらなかった場合を考えてみたいと思います。

「どっちにしても払う額が同じなら変わらないんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれませんが、経営的には大きな違いが出てきます。

これは、賞与分が変動費化できるという点です。売上の水準に関係なく一定額が発生する固定的な賞与と異なり、業績が悪くなったら一定額を下げることはできますし、業績が良くなったら増額することもできます。

このことから、企業経営のリスクを減らすことができるんですね。(例年の7割しか売上が上がっていない時に、7割の賞与でいいとなればリスクは小さいですよね。)
  • モチベーションアップの効果
また、モチベーション面の効果も見逃せません。

報酬が完全に固定の状況では、「どうせ頑張っても、報酬は増えずに仕事が増えるだけだしね…」なんて考える人も、「頑張れば報酬が増えるんだよね。」となったらモチベーションが上がるかもしれません。

(『動機づけ要因・衛生要因』という理論では、報酬額は衛生要因に位置付けられるため、報酬アップが一概にモチベーションアップに結びつかないと言われることもあります。)
組織論
2013年6月25日

ギャップイヤー | 見聞を広げて学問へ問題意識を持って取り組もうという制度

ギャップイヤー_001
ギャップイヤーとは、大学の入学資格を得た学生が、見分を広げるために、入学前に入学猶予の権利を与えられるといった制度です。英語ではgapyearと表記します。

この入学猶予の権利を利用して、ボランティア活動を行ったり、外国に行ったりして、自らの見聞を広げるのですね。

さて、ギャップイヤー制度ですが、上手く運用できれば非常に有益な制度であると考えることができます。

というのは、大学で学ぶ前に社会をいろいろ見ることによって、大学で学ぶ理由や意思も育てられるでしょうし、「自分が何をしたいのか」を見つめなおす機会にもなると考えられるからです。問題意識や目的意識を持って学ぶとやはり、学習の効率は上がると考えられますしね。

但し、我が国ではあまりこのギャップイヤー制度は広がってはいません。というか、現在でも休学等を利用すれば似たような事は出来るのです。

しかし、そのような疑似ギャップイヤーを行った結果はあんまり芳しくありません。残念なことに就職活動などの際に「見分を広げ、問題意識を持って学問に取り組んだ君を評価するよ」といったポジティブな反応ではなく、ネガティブな反応を投げかけられることが多いのが現状なのです。 
組織論
2013年6月24日

企業内大学 | 企業にとって、優秀な人材を自ら育てようという発想が求められています

企業内大学_001
企業内大学とは、企業が行う研修制度の一環であり、あたかも大学のように従業員自ら選択し、教育訓練を受けるいったモノを言います。コーポレートユニバーシティなどとも呼ばれることがあります。

企業が、自社の従業員のために運営しているので、通常の大学と比較して実践的な内容が多くなります。

イメージとしては業務に直結する専門知識の習得などに重点を置いて教育訓練がなされるという事ですね。

この、業務と直結する教育訓練をおこなうために、関係部署の従業員が講師を務めたり、企業の経営管理層が自社の戦略や経営理念について語ったりします。

このように、実践的な内容を、自らが選択して受講していくといった所で企業内大学と言われているのですね。

但しこの企業内大学は正規の学校教育とは異なる為、「企業内大学」と言っていますが大学ではないので、卒業したからと言って学位は与えられません。

関連用語
off-JT
組織論
2013年6月21日

キャリア開発 | 自らのキャリアに責任を持って取り組もうという考え方です

キャリア開発_001
キャリア開発とは、個人が自分自身のキャリアを主体的に開発するために、自らスキルや能力を身に着けようとすることを言います。

かつての終身雇用の元では会社の思惑通りにキャリアを伸ばしていけば十分でした。また、ある意味では、会社の思惑通りのキャリアを積んでいくことが望まれていて、自分からキャリアを築き上げていこうという考え方はどちらかというと、会社から嫌がられる考え方でした。

しかし、雇用が流動化してきた今日では、個人が自らの責任でキャリアを築き上げていくといった発想が必要となってきています。

その為、キャリア開発という概念が誕生してきており、会社主導でキャリア開発が行われる場合でも、社内公募されているプロジェクトに自ら応募するといった形で自らのキャリア開発に関与できるようになってきています。
  • 会社にとって都合のいい人材とは
なぜこのような社内公募制といった事が行われるのでしょうか?「会社の言うとおり働いている方が、忠誠心も示せるしいいんじゃないの?」と考える人もいるかもしれませんね。

でも、会社側は「会社は別に、忠誠心競争を行う場ではないので、自らやる気を持って働いてもらった方が良いよ…だって成果を出してナンボでしょ?」と考えるようになってきているのです。

例えば、自分が「営業管理の仕組み作りに関与したい」といって始めた人と、「会社の命令で仕方なく営業管理の仕組みを作っています」といった人では一般的に言って、前者の方がやる気が出そうですよね?

そして、やる気があるという事はそういった人の方が高いパフォーマンスを発揮する可能性が高いというわけです。

このようなことを言い換えると、自らキャリア開発を行って、会社にとって雇用し続ける価値のある能力(エンプロイアビリティ)のある人を雇用していた方が、忠誠心をこじらせて「会社の言う事は何でも聞きます!」という思考停止に陥って、会社にぶら下がる人を雇用しているよりも、いいと考えているという事ですね。 

会社も、温情で「社員自らキャリア開発をしてください」と言っているわけではなく、その方が経済的に有利だからそういう風に言っているわけなんですね。

関連用語
キャリアプラン
経済学
2013年6月4日

協調介入

協調介入_001
協調介入とは、複数の国の通貨当局が協調して為替介入を実施することを言います。

イメージとしては日本の通貨当局とアメリカの通貨当局、欧州の通貨当局が一緒になって、共通の目的である為替相場の安定を図るといった行為となります。

協調介入を行う場合、どこかの国の通貨当局が単独で為替介入を行うのに比べ、大規模に行う事ができます。また、協調して介入しているという大義名分があるため、通貨当局が為替介入に全力を尽くす事ができます。(日本などの大国が介入する場合こちらの方が要素としては、大きいかもしれません。)

このような理由の為、為替相場を動かしたい方向へ強力に誘導することができるのです。

さて、「そんな一つの目的に向かって、各国の通貨当局が一致団結した行動を取る事なんてあるの?協調介入なんて単なる理念でしょ?」と考える人もいるかもしれませんね。

しかし、この協調介入は実際に行われたことがあり、結果として非常に大きなインパクトを私達に与えたことがあるのです。

例えば、1985年のプラザ合意で「ドル買いを各国が行おう」といった合意がなされ、協調介入が行われたという実績があります。
マーケティング
2013年5月25日

均一小売制(ワンプライスショップ)

均一小売制_001
均一小売制とは、主に最寄品の販売を行う小売業で採られる価格政策で、一種類ないし数種類の価格で販売をするというものです。ワンプライスショップともいいます。

例えば、100円均一のお店とか、1,000円均一のお店とかがこの均一小売性(ワンプライスショップ)に該当します。

このようなお店は消費者にとっては分かりやすいし、一定の価格であるという安心感があります。

逆に小売店の側にとっては、細かく値段を付ける手間が省けますし、値段を均一に設定する事によって需要を喚起する事もできます。
  • どうやって利益を上げているの?
さて、この均一小売制(ワンプライスショップ)は均一価格を採っているわけですが、すべての商品で同一の粗利益を確保しているのでしょうか?

逆に言うとお店で売っている、カップめんも、飲み物も、収納用品も掃除用品もすべて同じ原価率で仕入れているのでしょうか?

実は、そんなことはなく、例えば飲み物で大きく利幅を確保し、収納用品はほとんど儲かっていないといった事が起こり得るのです。

それでも、全体として一定の水準の利幅を確保しようという発想の小売業なのですね。
店舗管理
2013年5月12日

業態 | 売り方で分類した考え方です

業態_001
業態とは、どのような方法で販売活動を行うかという観点で事業を分類した言葉です。方法ですので、誰に何をどのように売るかといった切り口になります。(事業ドメイン)

イメージとしては、スーパーマーケットや、コンビニエンスストア、百貨店といった分類になります。

このようなスーパーやコンビニといった切り分けは扱う商品での分類だけではないですよね?(最寄品を中心に扱うスーパーマーケットに対して、百貨店は買回品専門品を取り扱っていますが、モノの違いだけではありません。)

ではどのような分類なのでしょうか。これから詳しく見ていきます。

■業態はモノだけでは分類できません

例えば、ナショナルブランドのカップめんは、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、ドラッグストア、ホームセンターなどでも同じものを扱っています。

また、スーパーもコンビニも百貨店もある程度、扱っている商品やサービスは共通しています。

そのため、モノを切り口とした場合、上にあげた様々な業態は分類することが難しいのです。

なお、パン屋さんと魚屋さん、金物屋さんのように明確に扱っている商品が違う場合は、モノで分類ができます。(こういった考え方を業種と言います。)

■業態とは売り方や顧客ターゲットが違います

では、スーパーマーケットとコンビニエンスストアは何が違うのでしょうか?

仮に扱っているモノが同じであっても、スーパーとコンビニが同じという人はいないと思います。

よくよく考えて見れば、「どのように売っているか?」という売り方が違いますよね。また、「誰に売っているか」という顧客ターゲットも違いますよね。このような売り方の違いを切り口にして業態というのです。

■業態は顧客視点と言われることもあります

このような事を捉えて、業態は顧客視点であると捉えられることがあります。何を売ると言ったお店の都合ではなく、どうやって売るという顧客視点であると言った捉え方です。
ただ、業種の「何を」といった切り口に加えて、「誰に」「どのように」といったように検討する要素は増えていますが、それを以て必ずしも顧客視点とは言い切れません。

お店の独りよがりな顧客と売り方の設定は常に可能ですので、業態は顧客志向であるとまではいえないと考えられます。

例えば、「うちのサービスは日本一だから、気持ちのいい接客で富裕層に高級品を売るんだ」などと言っても、所得水準が高い地域でなければそのような商売は成り立ちません。
このように、正確に言うならば、「業態はより顧客志向になる可能性が強い」と言った歯切れの悪い言い方になるでしょう。

onnanoko_bustup
隣町にすごいファンシーショップができたらしいのよね。

hiyoko
ですわ。定員さんは一切接客をしないでセルフサービスでお買い物をするみたいですわ。

onnanoko_bustup
うちは人的販売を重視した業態だから、別業態って考えていいわよね?

hiyoko
そうですわ。同じファンシーショップだけど、売り方が違うから別業態ですわね。


■新しい業態が生まれる事への説明

小売りの輪と言った仮説があります。この仮説は小売業の業態が、らせん状に発展していくといった仮説で、業態と関連づけて説明させることが多い内容です。

革新的な低価格の業態の小売業が市場を席巻しますが、そのうち同じような業態の競争相手が参入してきます。そのような競争相手に対抗するため、革新的小売業はサービスの向上と言った方向に舵を切り、最終的に別の革新的な低価格の業態の参入を招くといった理論です。


解説で出てきた用語・関連用語
事業ドメイン
小売りの輪
店舗管理
2013年5月12日

業種

業種_001
業種とは、どのような商品やサービスを取り扱っているかという観点で事業を分類した言葉です。

イメージとしては、野菜を扱っている八百屋さん、魚介類を扱っている魚屋さん、衣料品を扱っている洋服屋さんといった感じですね。

他には、金融というサービスを行っている金融業や、建築業といった感じです。

このように、取り扱っている商品やサービスを元にした切り口であるという事ができますよね。 
この業種と似た言葉で業態という言葉があります。「何を売っているか」という観点の業種に対して、業態は「どんなやり方で売っているか?」という観点になります。
経営
2013年5月10日

キャッシュフロー経営

キャッシュフロー経営_001
キャッシュフロー経営とは、キャッシュフローの最大化を目的として経営を行うといった経営手法のことを言います。

「どれだけ儲けられるか」という観点ではなく、「どれだけの現金を稼ぎ出せるか」を目的とするといったイメージです。
  • 儲けと現金の違い
一般的な企業会計では、一定期間の経営成績として損益の計算を行う事が大きな目的の一つです。(損益計算書を作るのが目的の一つです。)

しかし、会計上の損益の額は相対的な真実に過ぎません。というのも、全く同じ会社であっても、棚卸資産の評価方法や減価償却の方法などが異なってくると、損益の額にもズレが出てくるからです。(それでも、真実を報告していることになります。参照:真実性の原則

これに対して、キャッシュフロー経営の場合は現金をベースに考えるので、非常に客観性が高い経営方法となります。

また、従来の損益計算書を見て経営をする場合、現金の流れは見えてきません。極端な例を出せば、一円も現金を回収しなくても儲けが計上されるような場合もあるのです。

このようにキャッシュフローを無視していれば資金ショートを起こし、黒字倒産に陥る危険性もあるのです。
店舗管理
2013年5月7日

キャッシュ&キャリー

キャッシュ&キャリー_001
キャッシュ&キャリーとは、会員制で、現金購入を行って商品を持ち帰る卸売業者を指します。

キャッシュ(お金)でキャリー(運ぶ)という言葉なので、「お金を払って持っていく」といった、感じの言葉です。卸売業者では、掛けで取引を行ってくれるケースが多いにもかかわらず、「現金のみでお願いします」と言っているようなものです。

会員制かつ卸売りなので、ホールセールクラブと似ていますが、こちらは原則として小売販売はしませんし、現金販売のみになっています。

また、キャッシュ(お金)でキャリー(運ぶ)というように、配送も行わず、顧客自ら購入した商品を運びます。このように運営に費用がかからないような仕組みになっていますので、低価格販売を実現しているのです。

ドイツの「メトロ」がこの業態を開発しました。

もっとも、最近ではサービス競争のため、配送サービスを行ったり、クレジットの利用を許容したりしています。(参考:小売の輪理論

関連用語
ハイパーマーケット
カテゴリーキラー
パワーセンター 
スーパーセンター
GMS
ボックスストア
ネイバーフッド・マーケット
 
ハード・ディスカウンター 
アウトレットストア 
法務・支援施策
2013年4月30日

期差任期制度

期差任期制度_001
期差任期制度とは買収対抗策の一つで、取締役の改選時期を意図的にずらす事を言います。スタッガードボードとも言われることがあり、英語ではstaggered boardsと表記されます。

さて、取締役の任期をずらす事がどうして買収防衛策となるのでしょうか?それは、任期が異なっていれば、一度に過半数の取締役を送り込むことができないためです。(いわば時間稼ぎですね。)

任期をずらすというイメージとしては、参議院のような感じです。

参議院は任期が6年あり、解散などの制度がないため一度当選したら6年間は議員を務める必要があります。

但し、3年毎に半数ずつ改選をするという規定となっているため(任期がずれているため)、ある時点でどこかの政党が非常に大きな票を集められたとしても、その前の選挙で当選した人たち(今回改選されない人たち)は議員として残ります。

そのため、参議院で過半数を獲得しようとした場合、瞬間最大風速的に国民の支持を集めてもダメで、継続的に支持を集める必要があります。

これと同じように、期差任期制度を採れば、取締役の総取り替えを防ぐことができ、取締役の過半数を入れ替えるまで株式を保有し続けることが必要となります。

このことは、株式の購入しても、実際に経営権を手に入れるためにはしばらくの時間がかかるという事を意味しています。

素早く利益を上げたいと考える買収者にとっては、経営権を握るまでの時間が長くなるため、より買収のハードルが上がるというわけです。

関連用語
クラウンジュエル
焦土作戦
ティンパラシュート
スーパーマジョリティ(絶対的多数条項)
第三者割当増資
ホワイトナイト
パックマンディフェンス
情報
2013年4月11日

キラーコンテンツ

キラーコンテンツ_001
キラーコンテンツとは、あるサービスを一気に普及させるための原動力となるコンテンツを言います。

たとえば、○○ってサービスを利用すればできるゲームがあったとします。そのゲームは非常に魅力的なゲームで「そのゲームがやりたい。どうしてもやりたい!」って思わせるような魅力があるようなケースです。

さて、このようなゲームを提供できたらどうなるでしょうか?おそらくこのサービスは一気に普及が進むと思われます。

このように、普及の原動力となるような、決め手になるようなコンテンツをキラーコンテンツというのです。

それではなぜキラーコンテンツが必要なのでしょうか?上の例では、サービス自体が有益ならば別にキラーコンテンツなどなくとも普及が進むと思いませんか?

でも。新しい事を始めるためにはハードルがあります。あなたも、有益と言われているサービスすべてを試してみるわけではないですよね?

でも、本当に試してみたいコンテンツ(キラーコンテンツ)があればそのサービスをやってみたいと思いませんか?
店舗管理
2013年3月22日

客席回転率

客席回転率_001
客席回転率とは、お店がどれだけ効率よく運営できているかの指標の一つです。

この客席回転率は次の計算式で算出することができます。

客席回転率=(1日の)客数÷客席数

この計算式の通り客席回転率とは、一日に一つの客席あたり何人のお客様が来店したかを示す指標ですね。そのため、一般的には、客席回転率が高いほど効率が良いという事ができます。

例えば、客単価が千円のお店で、10席のA店とB店があったとします。そして、A店は客席回転率が4回、もう片方のB店は客席回転率が2回だったとします。

このような時、それぞれのお店の売上高は

客単価×客席数×客席回転率

でもとめられますので、A店の一日当たりの売上高は、

1,000×10×4=40,000円

B店の一日当たりの売上高は

1,000×10×2=20,000円

となります。

このように、客単価や客席数という条件が同じ場合は、客席回転率が高い方が売上高も高くなります。
  • じゃあ客席回転率は高い方がいいの?
しかし、一般的に客単価が高いお店は客席回転数が低くなる傾向があり、客単価が低いお店は客席回転数が高くなるという傾向があります。

(高級レストランは客席回転率を高くしようとして、「食事が終わり次第すぐに出ていってください。」なんて言わないですよね?その逆にファーストフードのお店でも「何時間でもゆっくりしていってください」という風にもあまり言われません。)

その為、客単価と客席回転数はある意味ではトレードオフの関係にあるという事ができます。
経営
2013年3月11日

業務提携

業務提携_001
業務提携とは、2社以上の企業がお互いの独立性を保ったまま業務上の提携関係を結ぶことを言います。

この業務提携を行う際、資本提携や技術提携が同時に行われることもあります。

さて、業務上の提携関係と言っていますが、具体的にどのような提携関係を結ぶのでしょうか?

「明日から業務提携ね。仲間だからね。」って言うだけでは実効性がないですよね。やはり、何らかの具体的なメリットがお互いにあるので、ワザワザ業務提携などというのです。
まずは、規模の経済を追求するという事が考えられます。例えば、仕入れや物流を一元化すれば、コストの削減や買い手としての影響力が強まる(買い手は買う量が増えると交渉力が強まりますよね)ことが考えられます。
また、業務提携の効果として様々なノウハウの共有や、人事交流といった事も業務提携として考えられます。また、プロモーションを協力して行ったり、技術開発を共同して行う(技術提携)といった事も考えられます。

このように、いわゆるシナジーを獲得することも業務提携の目的なのですね。

関連用語
資本提携
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