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財務・会計

財務・会計
2015年1月11日

財務会計 | 企業外部に情報を適切に伝えるための方法論です

財務会計
財務会計とは、主に企業外部の利害関係者に対して報告を行うための手法です。報告のための手段、外部向けの会計といった風に理解すれば大丈夫だと思います。英語ではfinancial accountingと表記されます。

と、ここで外部向けと強調して書いたのには理由があります。それは、外部向けの会計に対して、企業内部のための会計という考え方がある為です。

そして、この企業内部向けの会計を(企業)管理に役立つ会計という意味合いから、管理会計と呼びます。
  • どうして外部に報告するの?
さて、財務会計ですが、先ほど企業外部のための会計といった風に言いました。それではどうして企業外部にワザワザ報告をしなければならないのでしょうか?

この疑問に答えるため、企業を運営するために何が必要かを考えてみましょう。

まず、企業を運営するためにはお金が必要です。そしてそのお金は、他人から調達、自己資金いずれの場合でも別の誰かのモノです。

(自己資金(自己資本)であっても株式会社の場合株主がもともとは出したお金ですし、自分で稼いで内部留保しているようなお金も、株主に帰属します。)

また、企業が儲けるためには社会全体のインフラを利用しているわけですから、その対価として税金を支払う必要もあります。

このように、企業を様々な人たちが利害関係を持って取り巻いているのです。(こういった人たちをステークホルダーと呼びます。)

そして、そのステークホルダーに対して情報提供を行う事。経営者自身が責任を果たしている事を報告することが必要となってくるのです。
  • 細かいルールがあります
さて、外部に伝達する事が財務会計では大切だと書きました。それでは、外部に伝達するときに大切なことはなんでしょうか?

正確なことですか?適宜報告される事ですか?誰が見てもわかる事ですか?これらの事はどれも大切ですよね。ただ、いずれにしても、一定のルールに則って報告されていないことにはこれらの要件を満たすことはできなさそうですよね。

そのため、財務会計は管理会計と比較して細かいルールに則った対応が必要となるのです。
  • 情報提供が機能しないと
「別に、そんな細かいルールなんか気にしなくてもいいんじゃないの?」と考える方もいるかもしれませんね。そこで、財務会計の報告機能がしっかりと機能していないとどうなるかについて考えてみたいと思います。

例えば、あなたが会社に対してお金を貸して運用したいと考えているとして、このまんがのようなルールに則っていないあやふやな報告書が出てきたらどうでしょうか?ちょっと、リスクが高そうに感じますよね? 

そして、リスクが高い借り手には通常よりも高い金利を付けないと、とてもじゃないけど貴重な資金を投じることはできません。

その結果、真面目にやっていて、リスクの低いと考えられる企業も、(報告の方式が整備されていないがために)リスクが高いとみなされて高い金利を要求されてしまいます。

その結果、本来低利で借りられたはずの企業も高い金利に苦しむこととなるため、その市場から負債(他人資本)としての資金調達を諦めるといった結果になります。

しかし、リスクの高い企業にとっては、いずれにしてもその市場からの資金調達は必要となるため、市場には質の悪い企業があふれかえってしまうのです。

このような事を逆選択といい、情報が適切に提供されないなどの情報の非対称性があると発生すると言われています。(アカロフのレモン市場とも言います。)

財務会計のルールがしっかりと整備されていないとこういった大きな問題が発生するのですね。
財務・会計
2015年1月10日

売上高総利益(粗利率) | いわゆる粗利率で、これが低いとなかなか儲かりません

売上高総利益率
売上高総利益率とは収益性の分析の一種で、販売している商品の利益率が高いかどうかを示す指標です。粗利益率とも言います。この指標は売上高から売上原価を控除した売上総利益を用いて算出します。

そしてこの指標は高ければ高いほど、望ましいという事ができます。

この売上高総利益率は【売上高総利益率=売上総利益÷売上高×100%】という計算式で求めます。この式はその企業の売上高で売上総利益を除すという構造になっているため、売上高や売上総利益の大きさが異なっていても比較することができます。

例えば、100万円の売上で30万円の売上総利益を確保する企業の場合、売上高総利益率は30%となります。
  • 一概に○%以上とは言えませんが、傾向は重要です
さて、高い方が良いという売上高総利益率という指標ですが、一般的に○%以上あればよいといった風に言う事はできません。

売上高総利益率の水準は、どういった商売を行っているかによっています。例えば、自社で商品を一から製造し、販売しているような垂直統合が進んでいるような事業では粗利率は高くなる傾向がありますし、販売を専門の企業に任せているような場合は、低くなっていきます。

このため、同業他社と比較しても、この数値の水準は異なる事が普通ですし、低いからよくないとは一概には言い切れないのです。

しかしながら、この数値がだんだん低くなっていくような傾向が表れているような場合、営業力、商品力が以前よりも悪くなっている、販売管理が適切でないため、見切り販売による値下げロス、廃棄ロスが発生している等の原因が考えられるので、何らかの対策を採っていく必要があります。

関連用語
売上原価
売上高経常利益率
財務・会計
2014年9月29日

インベストメントセンター | 投入した経済的資源の量も考えあわせて業績評価を行います

インベストメントセンター
インベストメントセンターとは、プロフィットセンターのように利益だけではなく、投下資本の収益性についても責任を負う部門のことを言います。

コストセンターは費用だけに対して責任を負うとされています。また、レベニューセンターは収益のみに責任を負うとされています。

これに対して、プロフィットセンターは収益と費用の差額である利益に対して責任を負います。

これらの部門に言えることは、損益計算書(P/L)上の科目に対して責任を問われるため、ざっくりというと、費用を小さくして、収益を増やす事が目的となるという事です。
 
これに対して、インベストメントセンターは、一定期間の経済的成果を獲得するために投入される経済的資源にまで責任を負わされるという事ができます。

つまり、貸借対照表(B/S)にまで責任が拡大されるという事です。
  • どういう事?
さて、「貸借対照表にまで責任が拡大される?どういう事?」という風な反応があるかと思いますので簡単に考えてみたいと思います。

例えば、A部門は100円の元手で10円を稼ぎました。これに対してB部門は50円の元手で10円を稼ぎました。どちらの方が優秀でしょうか?

この場合、少ない元手で同じだけの利益を稼いだB部門の方が優秀ですよね?でも、プロフィットセンターだった場合、A部門もB部門も獲得した利益は同じ10円となります。
 
なんとなく不合理な気がしますよね。そこで、利益という指標ではなく、投資額にまで考え方を拡大して業績評価を行うというのがインベストメントセンターの考え方です。

上の例で、投資額まで考慮した場合ROIといった指標を用いることができます。

ROIは、投資資本利益率と言われ、獲得した利益を投資額で除すといった指標です。

この場合A部門のROIは10%、B部門のROIは20%となるのでインベストメントセンター的に考えると、B部門の方が優秀であるという事が出来るのです。
  • 近視眼的になるかも
さて、あなたが部門責任者で「君の部門はインベストメントセンターだからROIで業績評価するよ」と言われたらどうなるでしょうか?

もちろん、誠実に少ない投資で多くの利益の獲得を目指すという行動を採ると思います。しかし、このROIを短期的に大きくする魔法の杖があります。

というのは、ROIは獲得した利益を投資額で除すという指標なので、投資額を減らせば同じ利益でも数値を高めることが可能になります。

この事を利用して「将来的には必要だけれども今の収益に貢献しない投資を控えよう」などと考えたらどうでしょうか?

焼き畑農業的ですが、部門の責任者を長くやらないという前提があるのならば有効な施策となりえますよね。

このように、インベストメントセンターでは視野が短期的になるというデメリットも指摘されているのです。
財務・会計
2014年9月25日

レベニューセンター | 収益のみに責任を負わされるなら色々抜け道がありそうです

レベニューセンター
レベニューセンターとは、収益のみに責任を負う部門のことを言います。英語ではrevenue centerと表記されます。

このように書くと「収益のみ?つまり利益に責任を負うプロフィットセンターの別名ね。」と考える方もいると思いますが、ちょっと違います。

このレベニューセンターは収益のみに責任を負うので、プロフィットセンターのように利益については気にしなくても良いという考え方になります。

収益ですから、ざっくりというとお金が入ってくる取引だけに責任を持つという事ですね。これは、お金が出ていく費用と収益の差額である利益とは異なる考え方であるという事がポイントです。
  • 収益のみに責任を?
と、収益のみに責任を負うというのがイマイチ良く分からないと思いますので、身近な例を挙げて考えてみたいと思います。

例えば、営業の仕事をしている人が、売上だけに責任を持てといわれたらレベニューセンターといった発想となります。売上は典型的な収益科目ですからね。

でも、売上だけに責任を持つってよくよく考えたらおかしいですよね。というのも「いやいやちゃんと粗利に責任を持ってもらわないと…」となりそうですからね。

この粗利に責任を持つとなると、売上という収益と、売上原価という費用の双方に責任を持つのでプロフィットセンターとなります。

関連用語
BU
インベストメントセンター
コストセンター
財務・会計
2014年9月24日

プロフィットセンター | 利益に責任を持つという発想なら、方策は沢山出てきます

プロフィットセンター
プロフィットセンターとは、収益及び費用が集計されていく部門のことを言います。

収益と費用双方が集計されていく部門ですから、収益から費用を差し引いた利益を業績評価に用いることが可能となります。という事は、プロフィットセンターの目標は利益を大きくする事、すなわち、収益を増加させ、費用を削減するといった事が目的となります。
 
となると、費用のみが集計されていく部門であるコストセンターと異なり、自部門の評価を高めるために4通りの考え方が出てきます。

すなわち、利益を増やせばいいわけですから、費用が増加したとしてもそれ以上に収益を伸ばせばいいという考え方や、収益が減少したと言ってもそれ以上に費用を押さえればいいという考え方。

費用はそのままで、収益のみを伸ばすという考え方、収益はそのままであっても、費用を押さえればいいという考え方です。

このように、プロフィットセンターに位置付けられると、いろいろな方策を採る事が出来るのです。

例えば、生産部門をプロフィットセンターであると位置づけたとします。その場合、単にコストを削減するといった判断以外にも、費用をかけたとしても、付加価値の大きな製品を作っていこうという発想もあり得ます。

いずれにしても、収益と費用の差分を大きくすればよいわけですからね。

関連用語
BU
インベストメントセンター
レベニューセンター 
財務・会計
2014年9月22日

コストセンター | 費用のみを集計していく部門ですが全体最適を考えて管理する必要があります

コストセンター

コストセンターとは、費用のみが集計される部門(収益が集計されない部門)のことを言います。会計用語としては原価中心点などとも呼ばれます

■コストセンターとして位置づけられる部門

コストセンターとは直接売り上げが上がらないような部門でが位置づけられます。

そのため、一般的には売上を生み出さない、経理部門や人事部門、生産部門などが該当します。

いわゆるバックオフィスの部門や製造部門が該当します。会社内でコストセンターという言葉が使われるならば、大抵このようなバックオフィス部門か製造部門のことを指していると理解して間違いないと考えられます。

■コストセンターの業績評価は

このコストセンターは売上が派生しないため、費用のみしか管理対象となりません。そのため、コストセンターの責任の範囲としては自部門で発生する費用のみとなります。

例えば、会計上の指標で業績評価を行う場合、コストセンターに位置付けられる部門は、費用をどれだけ低減できたかといった視点で業績評価を行う事となります。

人事部門は採用コストをどれだけ削減したか。経理部門はどれだけ少ないコストで会計報告や管理会計上の指標を作り上げたか。生産部門はどれだけ少ない費用で製造を行ったか。といった感じです。

このように、コストセンターの業績評価は、コストダウンによって測られる事となります。

その結果、部門の目的はコスト削減となるのですね。言い換えれば、効率的な仕事を実施し人件費やその他の経費を低減するといった事が目標達成の手法となるのです。

まさに、同じ成果を最小の犠牲(コスト)でといった発想ですね。

■バックオフィスや製造部門がコストセンターでないケースもあります

人事部門や経理、生産部門を例に出しましたが、これらの部門が必ずしもコストセンターであると決まっているわけでない事に注意が必要です・

例えば、人事部門であってもシェアードサービス化してグループ会社内でお金を取っていくことが可能となります。

この場合、収益にも責任が生じるわけです。このように利益を生む部門をプロフィットセンターと呼びますが、営業や販売部隊以外でもプロフィットセンターになり得るのです。
また、経理部門も会計事務所などにとってはそれ自体が商品であるため、経理業務を受注すればプロフィットセンターですし、製造部門も他社の製品を外注などで製造していればプロフィットセンターです。

onnanoko_bustup
だめよー、清掃業務は確かに売上を上げないかも知れないけど、それで気持ちよくお客様がお買い物できて、売上が結果としてあがるなら決してコストセンターじゃないのよ。

kitsune_odoroki
でも、コストをかけて隅々まで掃除するなんて意思決定は、清掃部門の長にはできませんよね。コストセンターとしては業績が悪化するわけですから。

onnanoko_bustup
そうね、そういうのが部門毎にコストセンターとかプロフィットセンターとか言うことの弊害なのよね。

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■収益を生んでいなくてもコストセンターではないケースもあります

会社の考え方次第ですが、従業員の能力に業績が左右されるような仕事もあります。例えば講師派遣業などは、どれだけ優れた人材を採用できるかで成否の大きな部分が決まります。

(凡庸な人材でも一定の成果を上げるようにするのが経営管理の重要な点ですが、そうはいっても、企業ごとに求める凡庸な人材の水準は異なります)

この意味で、直接収益を生んでいなく、定義上ではコストセンターである人事部がプロフィットセンターに位置づけられる余地はあります。

■別にコストセンターだからと言って悪い事ではありません

コストセンターとは費用しか発生しない部門といった意味合いです。

ともすると、コストセンターは費用だけしか発生しないといった事を捉えて、会社の中であまり必要がないといった風に考えられがちです。

このあまり必要ないといった雰囲気を一歩進めて「コストセンターを脱却してプロフィットセンターになるべき」といった風に言われる事すらあります。

しかし、別にコストセンターである事やプロフィットセンターである事に良し悪しがあるわけではありません。あくまで、費用のみが集計される部門であるといった意味合いの言葉です。

そのため、コストセンターであることが悪い事であるかのように言われる場合もありますが、そんな風に悪しざまに言われる筋合いは言葉本来の意味としては全くありません。

hiyoko
これからはうちはプロフィットセンターだわ。ちょと小銭を稼ぐのよ。

onnanoko_bustup
あらあら、コストセンターをプロフィットセンターにするってかけ声もいいけど、君たちが小銭を稼ぐ事は全体最適なのかしら?

neko_akire
オーナーさんはコストセンターから脱却とかそういった話しが好きじゃないんですね。

onnanoko_bustup
そうよ、コストセンターはプロフィットセンターに向かうのではなく、コストセンターのアウトプットに対する費用対効果で計測すべきと思うわ。

■全体最適の方が重要です

もっと言えば、コストセンターが無理に稼ごうとするよりも組織内で必要な役割を果たして、組織全体の生産性を向上する事の方が重要です。

サッカーでも何でも、守りを仕事とする選手がいます。その人に、持ち場を離れて点を取ってこいというのは全体最適にはなりえません。

この意味から、短期的な利潤獲得のために不得意なことをあえてやらせるような意思決定は慎む必要があります。

また、コストセンターに位置付けられるとコスト削減が部門の成果指標となってくるので、全社的に良くなるために自部門が積極的にコストをかけていくといった意思決定はなかなかなされなくなります。

製造部門で1億円かければ全体として2億円のコスト削減ができると言った場合でも、部門毎に厳格に業績評価をするならば製造部門はそのような意思決定はできなくなります。

この意味から、部門毎に過度に目標を追いかけさせるだけでなく、全体最適の視点も業績評価に取り入れる必要があります。

人の行動は設定された成果指標によって変わってきてしまうので評価の設計はとても重要なのですね。

関連用語
シェアードサービス
プロフィットセンター
インベストメントセンター
レベニューセンター
財務・会計
2014年9月3日

IPR&D | 仕掛研究開発費という呪文のような日本語訳です

IPR&D
IPR&Dとは、仕掛研究開発費(in process research and development)の略称で、特定の研究開発のために利用されていて、将来的にも別の目的に使用できないような資産を企業買収などの際に一括で費用計上するというものです。

例えば、あなたの会社がサバを水産加工しているような企業を買収したとします。その際、被買収企業はサバの健康効果を高めるために怪しげな装置を用いて、栄養が人体に取り込まれやすくなるような加工する研究をしていたとします。

この怪しげに見える装置が他の研究開発に流用できるか否かによって会計上の取り扱いが異なるというのがIPR&Dのポイントとなります。

仮に怪しげに見える装置が、ある博士が独自の理論に基づいて開発していたようなもので、他の研究開発には流用できないものであったと判明した場合、従来は一括して費用計上する必要があったのです。

研究開発費として取り扱うようなイメージですね。但し、現在では会計基準が改定され、資産として評価することが求められるようになっています。

関連用語
財務・会計
2014年4月27日

経常利益 | 特別な事が発生しない場合の企業の総合的な実力を示します

経常利益
経常利益とは、企業が経常的な活動で獲得した利益のことを言います。

この経常利益は本業からの利益である営業利益に、企業が実施している金融活動で生じた収益(受取利息とか受取配当金ですね)や費用(支払利息などですね)を加減して算出します。

このように、経常利益は、企業の金融活動の成績も含んでいます。但し、ある会計期間だけに発生した偶発的な費用や収益は含まない様にされています。このため、経常利益は毎期反復的に発生する利益の水準を示しているので、企業の総合的な実力を示すと考えられます。

イメージとしては
【経常利益=当期の企業全体の利益-当期のみ特別に発生した損益】
といった感じですね。 
  • 経常利益からどんなことが言えるの?
例えば、有利子負債が非常に多く、営業利益はしっかりと出ているのにもかかわらず、経常利益が出ていないといった場合、その企業の総合的な実力を判定するならば『利益が出ていない企業』という事ができますよね?

逆に、しっかりと粗利益の取れる商品を販売し、財務体質も良好であるため、経常利益が毎年しっかりと出ている企業に、偶然火災が発生して多額の損失を計上したといった場合はどうでしょうか?悪い企業ですか?

もちろん最終的な損益ではマイナスになってしまうかもしれませんが、悪い企業とは言えませんよね?(特別利益、特別損失は経常利益の計算後、加減して当期純利益(損失)を計算します。)

これらの例のように、経常利益は毎年繰り返される経常的な活動によって発生する収益と費用を集計しているモノなので、企業の総合的な実力を示す数値なんですね。
  • 最終的な損益は結構ぶれる
最終的な損益は結構ぶれます。大規模なリストラを実施すればそれに伴い特別損失が発生しますし、不動産等を売却して利益が出ればその分だけ、特別利益が計上されます。

このように、ある意味経営者の裁量で発生させることができるような損益を含んでいる、当期純利益(損失)だけを時系列に見ていくよりも、経常利益を見ていった方が、企業の本業の実力を追いかけるには役立つと考えられます。 
財務・会計
2014年4月14日

営業利益 | 本業の実力を示す利益なので営業利益が赤字だとピンチです

営業利益
営業利益とは、企業が活動していく中で本業から獲得した利益のことを言います。本業からの利益なので、財務活動によって得られた利益や特別に発生するような利益は含まれません。

言いかえると、小売業の場合、商品を仕入れてきて販売することによって獲得した利益のことを、製造業の場合、製品を製造して販売し、獲得した利益のことを言います。
さて、小売業が本業で利益を獲得するためにはどのような活動が必要でしょうか?単純に商品を仕入れ、それを販売すればいいと言うものではなく、商品を販売するための店舗を構える必要がありますよね。

また、お店で実際に販売活動を行う人に支払うお金が必要ですし、多店舗展開を行っている場合、すべてのお店で円滑に販売活動が行えるような調整機能も必要です。

このような活動にはもちろん費用がかかります。そして、この種の費用は事業を営むために必要な費用であるという事ができます。(このような費用を『販売費および一般管理費』と言います。)

そのため、本業の利益という場合、売上高から売上原価を差し引いた売上総利益(粗利益)から、更に本業を営むための費用(販売費および一般管理費)を差し引く必要があります。

これを整理すると

【営業利益=売上総利益-販売費および一般管理費】

という関係になりますね。
  • 本業だけの成果です
この営業利益には利息の受け払いや配当金の受け取りといったモノや特別に発生する損益(災害が起こってしまった際に発生した損失などですね)は入っていません。そのため、純粋に本業の実力を表した数字になります。

このことから、多額の有利子負債を抱えており、利息の負担が非常に大きいため赤字続きであっても本業(営業利益)では儲かっている企業なら、有利子負債が何らかの形で綺麗になれば復活することができると判断することが可能です。(もっとも、なかなかそういった事は難しいですが…)

逆に言うと、営業利益が赤字の会社は本業が赤字なわけですから非常に苦しいと判断することができるのです。

関連用語
固定負債
流動負債
損益計算書
財務・会計
2014年2月17日

線引小切手 | 小切手をもらったら何も考えず必ず線を引きましょう

線引小切手
線引小切手とは、小切手の表面に二本の平行になる線を引いた小切手のことを言い、銀行口座経由でのみお金が支払われる小切手の事です。横線小切手とも呼ばれます。

通常の小切手は、持っている人(拾った人や盗んだ人であっても)が金融機関に持ち込めば換金できることとなっています。これに対し、線引小切手を現金化するためには、自分の銀行口座への入金が必須とされるので、防犯効果を発揮すると言われています。

自分の銀行口座を経由しなければ現金化できないのであれば、不正な方法で小切手を入手した人が自分の銀行口座を経由して現金化しにくいですよね?

仮に現金化されたとしても、「小切手を現金化したのはだれだ?」という情報が銀行側に残りますので、事件となった際には、明確な証拠を残してしまう事になるわけです。
  • 小切手を受け取ったら線を引くこと
さて、このような効果がある線引小切手ですが、通常の小切手を受け取ってしまった場合はどうなるでしょうか?

現金化するまで「線引小切手じゃないから防犯上非常に心配だ…」という風におびえて暮らさないといけないのでしょうか?これじゃあ、先日付小切手を通常の小切手としてもらったら最悪ですよね?

でも、大丈夫です。簡単に線引小切手にする方法があるのです。それは、小切手の表面に平行に二本の線を引く、斜めの二本の線の間に「BANK」もしくは「銀行渡り」とすればよいのです。(一般線引小切手になります)

このように簡単にできますので、小切手を受け取ったら必ず線を引いてくださいね。
  • それでも心配な人に
「銀行口座経由でなければ現金化できないというだけでは心配だ」という人もいると思います。

そういった人は、先ほどの線引小切手の二本の平行線の間に特定の金融機関名を明記してください。

例えば、「三井住友銀行」と書いてしまえば、「みずほ銀行」や「りそな銀行」では現金化できなくなるのです。(こちらは特定線引小切手となります。)
財務・会計
2014年2月9日

先日付小切手 | あなたは約束を守れますか?守れる人だけ受け取れる小切手があります

先日付小切手
先日付小切手とは、小切手の振出日に将来の日付を記載したものになります。そして、受取人に対して記載されている振出日まで換金しないでくださいと約束して振り出すものになります。先付小切手とも言います。

この先日付小切手を振り出す側の意図としては「記載されている将来の振出日になったら換金してくださいね」という事です。

そのため、先日付小切手を受け取った側の簿記上の扱いとしては、通常の小切手を受け取った際の『現金勘定』ではなく、日付が到来するまでは『受取手形』とされます。一応、換金できないお金扱いなので受取手形扱いされるのですね。
  • 換金自体は可能です
とはいえ「小切手自体は小切手の振出日が到来していなくても銀行に持っていけば交換してくれるんだよね?」と思われる人がいると思います。実はその通りで、ルールとしては銀行に持ち込めば換金されます。(小切手の振出側との約束違反ではありますが)

但し、先日付にもかかわらず無視して銀行に持ち込むと、小切手を振り出した側が困ることになる可能性があります。

というのは、先日付小切手を発行した側からすれば「あの小切手には先の振出日を書いているからお金はまだ用意しなくてもいいや…」と考えているためです。そのため、資金繰りに窮して資金ショートを起こす可能性があるのです。

関連用語
線引小切手 
財務・会計
2014年2月4日

小切手 | じゃあ小切手で…というのは映画の中の世界ではありません

小切手
小切手とは、現金の代わりに用いられる額面を記載してある用紙で、指定された支払場所で、小切手を持っている人に対して、小切手を振り出した人の口座から現金が支払われる事が約束されている証書のことを言います。英語ではCheckと表記されます。

さて、こんな風に書いてもなんだか分からないですよね。色々書くと逆に分かりにくくなるので、おおざっぱに「銀行に持っていくと現金に換えてもらえる紙」ぐらいに覚えておいても良いと思います。
  • 現金でいいじゃない?
さて、「銀行に持っていけば現金に換えてもらえるのなら、現金をそのまま使えばいいじゃない?」といった素朴な疑問が出てくると思います。

でも、例えば1億円の支払いをしなければならない際に、大きなケースに1億円を詰め込んで持っていくのはなんとなくいやですよね?(というか、盗まれたり落としたりしたら大変ですよね。)

この時、小切手なら一枚の紙で済むので非常に便利です。
  • でも落としたり盗まれたらおんなじだよね?
と、この説明だけでは「でも盗まれて銀行に持っていかれたら同じことだよね?」となってしまいますよね。

そこで、銀行口座を経由しないと支払われないようにもできます。小切手の上部に平行な横線を引いておけば、小切手を持ち込んでも銀行で直接現金化することはできなくなり、預金口座にいったん振り込まれることになります。(こういった横線を引いた小切手を線引小切手と言います。)

このように横線を引いておけば、少なくとも預金口座を開設できる程度に身元がはっきりした人にしか支払われなくなるのです。

また、自分の預金口座を経由しないといけないという事から抑止効果も期待できます。(自分の口座を経由するというわけですから、道で落ちている小切手見つけても、出来心で換金するといった風にはなりにくいですよね。)

関連用語
先日付小切手
財務・会計
2014年1月31日

EBITDA | 違いの出る項目を無視すれば比べやすくなります

EBITDA
EBITDAとは、財務分析に用いるための指標の一つで、資本全体(自己資本他人資本)に対してどの程度のキャッシュフローを生み出したかを簡単に見るためのものです。英語では、Earnings Before Interest,Tax,Depreciatiion and Amotizationと表記され、これらの文字の頭文字をとってEBITDAと呼ばれています。

この英語の直接の意味としては、『利息や税金、減価償却費を引く前の利益』といった感じとなるので、EBITDAは税引き前利益に支払利息と減価償却費を足したものとなるのですね。

計算式としては
【EBITDA=税引き前利益+特別損益+支払利息+減価償却費】
となります。
  • 何を意味している指標なの?
さて、この指標は何を意味しているのでしょうか?この指標は、複数の国にまたがっている事業の収益性を比較する際に有用であると言われています。

まず、税引き前利益を使っているわけですから国ごとに異なる税制の影響をかなりの部分排除できます。また、そこに特別損益を加えるため、会計基準によってどのような項目を特別損益とするかが異なっているという問題も軽減できます。

次に、支払金利をこの税引き前利益に加算するわけですから、国ごとに異なる金利水準の影響や、事業ごとの資本構成の影響を軽減できます。また、減価償却費は国ごとの税制によって償却額が異なってきますので、EBITDAを算出する際に加えることで、各国の税制や会計基準の影響も排除できます。

(例えば日本では、税法の認める費用よりも多く減価償却費を計上しても損金(税務上の費用)にならないといったルールがあります。そのため実務上の消却額は、税制によって縛られています。)

このことからEBITDAの意味するところをまとめると、国ごとの税制や会計基準の違いをある程度排除した、企業の収益力を測る指標であるという事ができます。
財務・会計
2014年1月23日

リバースモーゲージ | 住宅を担保にお金を貸します。返済?あなたは気にしなくて大丈夫ですよ

リバースモーゲージ
リバースモーゲージとは、住宅を担保として金融機関から融資を受ける方法のことを言います。主に住宅という資産は持っていても、手元の現金に余裕がない高齢者を対象とした考え方になります。英語ではreverse mortgageと表記します。

通常の住宅ローンは、返済が進むとだんだん借入金額が下がっていきます。これに対し、リバースモーゲージは自宅を担保にして、資産価格の範囲内で定期的に融資を受けていきます。(一括で借りることもできます。)

また、借入金の利息についても支払わず、借入残高を増やしていきます。そのため、だんだん借入額が増えていきます。

通常の住宅ローンと逆になりますよね?このような事からリバース(逆)モーゲージ(担保)と呼ばれるのです。

さて、融資というとやはり抵抗のある人が多いと思います。さらに、自宅を担保にして借り入れをするというわけですから、「どうしてそんなことするの?大丈夫なの?」といった風に不安になる人も多いと思います。

また、融資を受けるのはいいのですが、返済はどうするのでしょうか?不足する生活費などに使うために借り入れをしているわけですから普通に考えたら返せなさそうですよね。
  • 売却して返します
リバースモーゲージは、不動産という資産を持っているけれども現金が不足しがちの人に役立つように考えられている方法です。と言っても、貸し手側としては商売ですから必ず回収しなければなりません。

そのため、最終的には(契約者が亡くなってから)担保に入れている不動産を売却して回収するという考え方になります。

もちろん、最終的に自宅を売却して…などという考え方なので、抵抗を持つ人が多いと思います。

ただ、どれだけの豪邸を所有していても手持ちの現金がなければ生活水準を引き下げる必要が出てきます。どんな豪邸に住んでいてもそれ自体はお金を生み出しませんからね。

そのため、従来は不動産を持っている人が現金を確保しようとした場合、誰かに貸すか、売却するしか方法がありませんでした。

但し、住宅を貸したり売却してしまうと、住むところが無くなってしまいます。

そのため、自宅に住み続けながら自宅を売却したかのように現金を確保できるというリバースモーゲージという方法があるのです。
財務・会計
2013年12月30日

風説の流布 | ウソを広めて利益を得ようとする行為は罰せられる可能性があります


風説の流布
風説の流布とは、有価証券の価格を操作するといった目的を持って、虚偽(ウソ)の情報を流すことを言います。

オオカミ少年は、オオカミが来なければ被害を受けませんが、証券市場ではオオカミ少年はウソの情報を流布した事で罰せられるというわけですね。

さて、「風説の流布ってどういうこと?」と思われるかもしれません。ここで具体例をちょっと考えてみたいと思います。

例えば、この経営マンガの中の人はツイッターのフォローワーが沢山いて、経済評論家で名が通っていて、フェースブックページなんかも大人気だとします。(事実と異なる仮定なので書いていてむなしくなりますが、頑張って説明を続けますね。)

さて、そのような影響力のある状況で、経営マンガの中の人はAというメーカーの株式を沢山持っているとします。

このような場合、「この株式が値上がりすれば大儲けだよな…。そうしたら、この虚偽の情報で…」と考えて「A社は画期的な新技術を開発し、その技術は今後非常に有望です。株価の上昇が見込めるので今のうちに投資をしてみては…」といった情報を流したとします。

このような情報は、根拠のない噂話にすぎませんが、今回のように有価証券の価格を操作する目的を持って流した場合、風説の流布として罰せられる可能性があります。
  • 何が良くないの?
さて、このような風説が飛び交っている市場があったらどうでしょうか?A社は画期的な新技術を開発し(たらしい)B社は致命的なスキャンダルを抱えている(らしい)といった感じの根拠があるんだか無いんだか分からない情報が飛び交っている市場です。

どうでしょう?このような市場に貴重な資金を投じられるでしょうか?投じられたとしても、それはあまり健全な形ではなさそうですよね? 
財務・会計
2013年11月21日

獲得資本 | 資本も獲得することができるのです

獲得資本
獲得資本とは、企業が本来の活動によって生み出した利益からなる自己資本の増加分事を指します。

例えば、期首に総資産1000万円、負債600万円、純資産400万円の企業があったとします。
その企業は会計期間を通じて努力した結果、期末には総資産1100万円、負債600万円、純資産500万円となったとします。

このような際に、純資産の増加分100万円が獲得資本のイメージとなります。

具体的な勘定科目としては、利益準備金やその他利益剰余金などがあげられます。

となんだか難しめに書いていますが、簡単に言うと、文字通り、事業を行った結果本業で獲得してきた資本金といった感じですね。

関連用語 
払込資本
評価替資本
受贈資本
財務・会計
2013年11月20日

受贈資本 | 他者から贈られた資本ってどういう事でしょう?

受贈資本
受贈資本とは、企業が外部から資産を提供される事や債務の免除を受けることによって、発生する自己資本の増加部分の事を言います。

例えば、総資産1000万円、負債600万円、純資産400万円の企業があったとします。

この企業に債権を持っている債権者が「あの借金200万円はもう返さなくてもいいよ…」という意思表示をしたとすると、どうなるでしょうか?

総資産1000万円は変わらないですよね?(借金を免除されても、手元の現金などは増えないですよね?)

でも、負債は600万円から400万円に減少します。

この時、純資産は200万円増えて、600万円になります。(総資産から返さなければならない負債(他人資本)を差し引いた部分が純資産(自己資本)となります。)

そして、この増加した200万円の部分を受贈資本と言うのです。贈られた資本といったイメージですね。

関連用語
払込資本
評価替資本 
獲得資本
財務・会計
2013年11月18日

評価替資本

評価替資本
評価替資本とは、企業が保有している資産を評価替えすることによって発生する、自己資本の増加部分の事を言います。

例えば、取得原価が100万円分の資産を持っていたとします。貸借対照表上はそのままでずっと計上していたのですが、評価替えをする必要が出てきたとします。

この際、現在の時価では500万円になるとすると、差額の400万円が資本金の評価益となります。そしてこの評価替えによって発生した自己資本の増加分を評価替資本とするという考え方があるのです。

この場合、株主が「商売の元手を出すよ」といって出資するようなケースではなく(払込資本)もともとあった資産の評価額が変わって、結果として純資産の部分が増えるというイメージですね。

関連用語
受贈資本
獲得資本
財務・会計
2013年11月17日

払込資本 | 株主が実際に払い込んだ部分を払込資本というのです

払込資本
払込資本とは、資本金のうち株主によって出資されて生じた自己資本の増加額の部分を言います。また、別の言い方では拠出資本金とも言います。

具体的に言うと、資本金の部分に資本剰余金(これは『資本準備金』と『その他資本剰余金』からなります)を加えた部分がこの払込資本とされます。

さて、簿記を学習した事のある方ならなんとなく、「ああ、そういう事ね」と分かってもらえるかもしれませんが、一般的にはどういう事かよく分かりませんよね?
  • そもそも資本金って
資本金とは、資金の調達源泉のうち、自前の資金(返さなくても良いお金)になります。この反対に、他人から調達して来て返済の必要があるようなモノを負債(他人資本)と言うのです。

そして、その自己資本は大きく分けて、『株主が払い込んだお金』と『稼いできたお金』に分けられます。

このうち、『株主が払い込んだお金』は「今度商売を始めるんだって?だったら100万円出資するよ」といった感じで、株主から払い込まれた商売の元手といったイメージとなり、『稼いできたお金』は「一年間頑張って、200万円の利益が出たよ」といった感じの稼いできた部分になります。

この会社の場合、元手が100万円で、稼いできたお金が200万円なので、300万円の自己資本を持っているというわけです。

そして、このうちの元手部分(株主が出資した部分の100万円)が払込資本の当たるのです。

と、いろいろ書いていますが、結局のところ「株主が払い込んだ資本金」なので『払い込み』資本なのですね。

関連用語
受贈資本
獲得資本
財務・会計
2013年10月27日

費用性資産 | 『費用になる資産!』ってなんの事でしょう?

費用性資産
費用性資産とは、将来的に費用として計上されるような資産のことを言います。この言葉は貨幣性資産に対する言葉です。

さて、いきなりよく分からない言葉になりました。こういった説明では、「えっ、費用として計上される資産?マイナスの資産ってこと?」と訳が分からなくなってしまう人が多いと思います。

でも、将来費用になるという事はそんなに特別なことではないのです。
  • 償却資産を買った時
さて、費用性資産の例としてプリンターや車両という固定資産を考えてみたいと思います。

こういった資産は、100万円で購入したら貸借対照表には100万円で計上されますよね?でも、実際には長く使っていく中で、だんだんと価値がすり減っていきます。(こういう考え方を減価償却と言います。)

このことから、固定資産はいつまでも資産として計上され続けるのではなく、いつか費用として計上されるという事ができます。
  • 棚卸資産(商品)は?
また、棚卸資産(商品)についても同様に、販売された際に、売上原価という費用となります。

いずれにしても、いつかは費用になるような資産なので費用性資産なのですね。
財務・会計
2013年10月26日

貨幣性資産 | お金に近い資産といったイメージです

貨幣性資産
貨幣性資産とは現金や預金、売掛金などといったように、現金などの貨幣そのものや、回収できる額が決まっているような資産のことを言います。

この貨幣性資産とは、棚卸資産等の費用性資産に対する言葉で、このほかには、売ればすぐに現金化できるような一時保有の有価証券も貨幣性資産として挙げられます。
  • 会社を運営していく中での貨幣性資産
さて、この貨幣性資産は会社を運営していく中でどのような時に発生するのでしょうか?モノを仕入れて販売し、現金を回収するという営業循環の中で考えてみたいと思います。(流動資産固定資産等を判定するための正常営業循環基準でいう所の営業循環で説明をします。)
 
まず、商品を仕入れてきます。この時、現金という資産を使って棚卸資産(商品)という資産を購入することになります。

そして、棚卸資産(商品)が販売されると、現金で代金を受け取れば現金という資産に、「後払いでお願いしますね。」となれば、売掛金という資産になります。

営業循環の中で考えると、売れるかどうかわからない棚卸資産(商品ですね)は費用性資産になり、他方、既に売れて後はお金を回収するだけの売掛金や現金そのものを貨幣性資産というのです。

もちろん、売掛金や受取手形などは回収できる額が決まっていると言いますが、貸し倒れが発生する場合もあります。

また、棚卸資産は、売れるかどうかわからないから費用性資産なのではなく、いずれ費用として計上されるから費用性資産なのですが、それはコチラの説明を確認してみてくださいね。(費用性資産
財務・会計
2013年10月4日

クラウドファンディング | 不特定多数の人からお金を集めて事業を実施していくのです

クラウドファンディング
クラウドファウンディングとは、不特定多数の人からインターネットなどを経由してお金を集める事を言います。

この言葉は、群衆(クラウド)と資金調達(ファンディング)を組み合わせた言葉なのですね。英語ではcrowd fundingと表記されます。

例えば、「素晴らしい楽曲を作ったけど、みんなに届けるためには資金が足りないのです。それなのでお金を出してくれたら…」という風な案件があったとします。

その案件に、「見返りを求めずにお金を出してください。」という寄付としてお金を集めたり、「お金を出してくれたら作った楽曲を提供します」といった風に『購入型』としてお金を集めたりすることができます。

(この購入型の場合、事前に売上のめどを立てたうえで作るのでリスク低減にも役立ちますね。)

また、「楽曲が売れて収益が上がったら、出資者でシェアしましょう。」という『投資型』のイメージでお金を集めることもできます。

このように、クラウドファンディングは、従来の資金集めの概念を変えたのですね。

関連用語
クラウドコンピューティング
クラウドソーシング
財務・会計
2013年9月29日

ポジショントーク | 人は自分の立ち位置にとって有利になるような発言をしがちです

ポジショントーク
ポジショントークとは、自らの持っているポジション(建て玉:○○社の株を持っているとか、○△社の株を空売りしているといった事)にとって有利な情報を発信することを言います。

例えば、○○社の株を持っているとします。そのような場合、○○社の株価を上昇させられれば、儲かりますよね?

このような時、影響力のある投資家ならば、「○○社は有望である。その理由は…」といった発言をして自らのポジションを有利に導くといった行動を取るインセンティブが働きます。

そしてこういった投資家の発言は、特に意識して行っていないとしても、自らの願望(持っている株が上がってほしい)から無意識に出てくる可能性があるので、気を付けて効く必要があるのです。
  • 転じて
このポジショントークという言葉は転じて自らの立ち位置を有利にするような言論を指すようにもなっています。

例えば、中小企業診断士である経営マンガの中の人が、「診断士にお願いすれば何でも解決さ☆」なんて風に発言して自らのポジション(立ち位置)を有利にするような発言を行うような行為です。

関連用語
ステルスマーケティング
財務・会計
2013年9月21日

クレジットスコアリング | 数値化して融資を判断する手法です

クレジットスコアリング
クレジットスコアリングとは、統計的なモデルを用いて、法人や個人の信用度を数値化し、それを元に融資を決定するというアプローチのことを言います。スコアリングシステムなどとも呼ばれます。

■一般的な融資審査のイメージとクレジットスコアリングの違い


融資というと、銀行等の融資担当者が経営者の人物を見たり、担保の有無を確認したりと非常に専門的かつ属人的なアプローチのように思われるかたもいるかもしれません。

例えば、事業計画を基本はしますが、融資の申込者の評判や、金融機関とのこれまでの付き合いを考えつつ融資の判断を行い、「この企業からは追加の担保を取る事は難しいけど、社長の経営に対する姿勢が良いので今回の融資は前向きに検討します」みたいな判断が介在するようなイメージです。

そして、融資できるかどうかギリギリの線の場合は、「連帯保証人をお願いできないのなら、社長の家屋敷を担保に入れてください」などといったように交渉を行い、最終的な融資の可否は融資担当者の高度なノウハウに依存しているようなイメージです。

このような融資判断は、高度なノウハウなので上手く活用できれば非常に強力なアプローチとなります。しかし、ノウハウの蓄積に時間がかかりますし、融資の判断にも時間がかかります。

これに対してクレジットスコアリングの場合は、個人のノウハウを活用してというよりも、様々な情報を元に、企業の信用度を数値化し、その数値をもとに与信枠の設定の可否について迅速に判断するといったイメージになります。

■審査業務の省力化に役立ちます


例えば、消費者金融やクレジットカードなどの大量の申込者がいるような場合、いちいち融資担当者が判断するとお金も時間もかかってしまいます。

そして、融資を受けたいと言ったお客様は急いでいるケースが多く、早く融資を実行できるというのは大きな価値となります。

また、統計的に判断できるだけの大量の過去データの蓄積もありますので、このようなクレジットスコアリングというアプローチが採られるのです。

■クレジットスコアリングモデルを活用した融資の問題点

と、なんとなく良さそうな言葉がたくさん並んでいますが、問題点もあります。

一つは、企業の新規事業に対する資金ニーズに対しての対応は難しいということです。特に、創業期の場合は、過去の実績という融資判断のための情報が不足しているためクレジットスコアリングで融資判断をすると、必要額の融資が難しいと言った問題が存在しています。

今後、AI技術などが進展し、経営者の行動パターンや事業形態、立地などのビッグデータと返済されないリスクの関係性などが見えてくれば、もっとクレジットスコアリングモデルが活用され、精度が上がってくるかも知れませんね。

解説で出てきた用語・関連用語
財務・会計
2013年9月12日

バランスシート調整 | バランスシートを改善するために新規投資を抑えるのです

バランスシート調整
バランスシート調整とは、資産価格の変動などによって資産が目減りしてしまった際に、負債を圧縮するためや利益率の改善を図るために投資などを抑制する事を言います。

イメージとしては、バブルが崩壊して土地などで莫大な含み損を抱えた際に、新規投資を押さえて負債の圧縮に励むといった感じです。

バランスシート(貸借対照表)上に出てくる問題(資産の目減り)→調整のために新規投資の抑制といった流れになります。

図で示すと次のような感じです。
スライド1
資産価格の変動などによって、資産が目減りしたとします。しかし、負債の額は従来通り変わらないので(「土地の値段が下がったから借金を減らしてください」なんて言っても通用しませんよね?)結果として純資産が少なくなります。

このようになってしまった場合、自己資本比率等も悪化しているので負債の圧縮を図る必要が出てきます。 

なんだか後ろ向きな感じの言葉ですね。

そして、この種の調整は社会全体でみると悪循環を引き起こす可能性があります。

例えば、「景気が悪くて、土地の値段が目減りしたよ」→「当面は成長よりも損失の穴埋めのために利益率の改善が必要だ」→「投資を抑制して今ある資産で事業を行おう」→「社会全体で一斉に投資の抑制を行う」→「さらに景気が悪くなって、土地の値段の目減りが加速」→「最初に戻る」

といった事が起こるのです。
財務・会計
2013年9月8日

貸倒引当金 | とりっぱぐれるのが分かっているのなら、その原因が発生した時の費用にしましょう

貸倒引当金
貸倒引当金とは、売掛金や貸付金、受取手形などの債権が将来貸倒れることに備えて見積もった費用の事を言います。

でも、どうしてこういった引当金をワザワザ計上する必要があるのでしょうか?

「実際に取引先に問題が発生して回収できなくなった場合(貸倒れた場合)は分かるけど、そうでないのに費用にするのってどうなの?」といった声も聞こえてきそうですよね。
 
でも、こういった風に考えてみたらどうなるでしょうか?

まず、広く取引を行おうと考えた際には、なにがなんでも現金商売というわけにはいきません。(もちろん「現金決済のみでお願いします」と頼むことはできますが、そうすると取引獲得の機会は確実に少なくなってしまいます。)

その為、『現金取引』ではなく『掛取引』を認めるという事は、取引先に対して信用を供与し販売促進を図っているとみることも可能です。

その場合、貸し倒れに伴う損失は売上に対応する『費用』になりますよね?(こういう考え方を費用収益対応の原則と言います。)
  • いつの費用?
さて、この貸倒は経験上一定の割合で発生することは避けられないと言われています。では、実際に発生した貸倒はいつの費用とするのがより合理的でしょうか?

例えば、今期の末日に残っている100万円の売掛金のうち、経験上2万円程度は貸倒れるとわかっているような場合、この貸倒損失はいつの費用とするのが合理的なのでしょうか?
 
どうも、実際に貸し倒れが発生するであろう来季の費用にするより、今期の費用にする方が合理的な感じがしますよね?(今期の販売促進を行うために支払いを待っているお金が回収できなくなるわけですからね。)

とすると、決算時に貸倒れの発生額を見積もって、あらかじめ今期の費用にしておくという会計処理は合理的であると考えることができるのです。

その為、決算書を見ていると貸倒引当金なる費用が毎期末に発生するのです。(税法で認められた費用(損金にできる)という面も大きいのですが。)
財務・会計
2013年8月27日

オフバランス | 貸借対照表に全ての情報を載せないと、経営側にとっては様々な利点があります

オフバランス_001
オフバランスとは、事業に活用しているけれど、貸借対照表(バランスシート)に計上されない資産や負債等の事を言います。

貸借対照表(バランスシート)に乗ってこないからオフバランスなのですね。逆に通常の貸借対照表に乗ってくる取引はオンバランスといいます。

なお簿外資産とか簿外負債とかと言うと違法になりますので気をつけてください。

■どうしてオフバランスにするの?

貸借対照表に記載されない資産や負債があるという事にはいくつかの利点があります。

例えば、収益性を測る指標について考えてみます。もしこういった指標で経営陣の経営成績を測っているとしたら、オフバランスにする大きな利点が出てきます。

例えば、100万円の総資本で10万円の利益を上げたらROAは10%ですよね?

でも、20万円分の資産を貸借対照表に記載しなくてすめば80万円の総資本で10万円の利益を上げたことになるのでROAは12.5%となります。(詳しい計算式はコチラをご覧ください:ROAとは)

このようにオフバランスを上手く使うことで外部からの評価を高めることが可能となります。

この外部の評価というのは馬鹿にしたものではなく、外部からの評価が高まればエクイティファイナンスで資金の調達も簡単となりますしてとデットファイナンスも有利となります。

このほかには、オフバランス化の過程で資産を所有する事をやめる事となるため、資産の価格変動から生じるリスクを避けることができるといった利点もあります。

■あれ、おかしくない?

さて、貸借対照表に記載されない資産や負債があるという事はどういう事でしょうか?「貸借対照表には一定時点の財政状態がすべて記載されるはず?」ですよね?

でも、逆に言うと自社のモノでない物品については貸借対照表に載ってこないですよね?
 
自分のモノでない、土地や備品を貸借対照表に計上したら、せっかく作っている貸借対照表の意味が無くなってしまいますからね?それなので別にオフバランスのものがあっても、おかしくはないのです。

自社のモノではないけど事業に使う資産って?
例えば、コピー機を考えてみます。あなたの会社ではコピー機が欲しいのでしょうか?それとも、コピー機を使いたいのでしょうか?

多くの場合、所有する事ではなく利用することが目的ですよね?

それならば、自社で購入する(資産になります)のではなく、借りてくるという発想はどうでしょう?(この場合利用料が費用となりますが、資産にはなりません。)

素朴な形でのオフバランスの発想はこういった感じです。

また、不動産などを担保に供している場合も重要な取引ですが貸借対照表上はオフバランスとなります。この場合は一般的には注記という形で対応されます。

但し、あまりオフバランスが横行すると、利害関係者(ステークホルダー)の判断を誤らせる危険性が出てくるため、オフバランスとして処理できる範囲は縮小されていく傾向にあります。


neko
不動産って使いたいだけですよね 。

onnanoko_bustup
そうだよ、だからオフバランスしてしまうのよ。持っていても持っていなくても同じように使えるなら、それでいいからね。


■オフバランスにする方法

■1.リースを活用する方法 

さてリースなどのお話が出てきましたが自社で持っている不動産などの資産をオフバランスする方法もあります 。

例えば不動産を売却してしまいその後リースして借りるケースを考えます 。この場合利用してるだけですので貸借対照表には載せる必要はなくなります。

ただ貸借対照表に載せる必要はなくなりますが利用自体は従来どおりできます。そのため貸借対照表に現れる資産や負債の圧縮をすることができます(これがオフバランスですね )

こういったオフバランスを実現する方法をセールスアンドリースバックと言います 

■2.証券化を活用する方法

不動産と特定目的会社に移してしまいバランスシートから外します。その後それらの資産を担保にして証券を発行し資金調達までするという方法です。

このような方法は非常に典型的なオフバランス処理ですが、そのような処理が横行すると貸借対照表が実態を表しているとは言えなくなるため、オフバランス処理の方法論は縮小されていく傾向にあります。

ただしこのように不動産とオフバランスする場合、単に貸借対照表をスリムにできるだけでなく将来の不動産等の価格変動を会計から切り離すことができるため、その面からも有利となります。


解説で出てきた用語・関連用語
貸借対照表
ROA
ステークホルダー
財務・会計
2013年8月21日

アクティブ運用 | 銘柄を選んで市場を出し抜く運用方法です

アクティブ運用_001
アクティブ運用とは、ファンドを運用する際の考え方の一つで、ファンドマネージャーが独自の調査結果などを参考として、自ら積極的に購入・売却する銘柄を選択していくような運用方法です。

イメージとしては「あの会社の業績はこれから良くなりそうだから、この機会に買い増しておこう。」とか、「あの会社は今まで好調だったけど、調子が悪くなりそうだから売ってしまおう」という判断をし、その判断の結果を資産運用に反映しましょうというものです。

そして、このような判断を介在させることによって長期的に市場平均を上回る運用成果を得ることを目的としています。
  • それいいじゃない
さて、市場には平均を上回るような運用成果を出す株式や、平均に満たないような非常に悲惨な運用成果を示す株式があります。

そのうち、平均を上回るであろう株式だけをプロが厳選して選ぶというわけですから、とってもよさそうなやり方ですよね?

しかし、一概にこの方法がイイとは言い切れません。

というのは、調査の費用やファンドマネージャーが判断した株式を買ったり売ったりするための費用も掛かりますし、ファンドマネージャーの人件費もかかります。

そのため、パッシブ運用ではかからないような費用が沢山発生するといったマイナス面があります。
  • それでも
それでも「かかった費用以上に運用成果がよければ問題ないよ」と考える人もいるかもしれませんね。

但し、運用成果を継続的に市場平均より良くすることは至難の業となります。(市場平均を長期間にわたって継続的に上回るファンドは極めて少なくなっています。)

そして、アクティブ運用は費用が余計に掛かるといったハンデ戦となる為(市場平均が10%の上昇であっても、2%の費用がかかっていれば12%の運用成果を上げないと市場平均と同じになりません。)なかなか厳しい運用方法なのです。

関連用語
パッシブ運用
財務・会計
2013年8月20日

パッシブ運用 | 何も考えずに市場平均をひたすら狙うという投資方法があります

パッシブ運用_001
パッシブ運用とは、ファンドを運用する際の考え方の一つで、ファンドマネージャーなどの判断を考慮せず、市場の平均的なリターンになるように運用する方法です。

イメージとしては、市場の変動に対して受動的に(パッシブに)運用するといった感じになります。一言で言うと、平均点を目指す運用方法であるということができますね。

と、「平均なんて言われてもちょっとよく分からないよ」と思われる方もいるかもしれませんね。具体的には、このパッシブ運用は、日経平均やTOPIX、海外ではS&P500といった株価指数と同じ運用成果が得られるように運用するといった方法です。(インデックス運用とも呼ばれます)
  • 平均点で満足ですか?
さて、「平均点で満足ですか?」と少し挑戦的なみだしをつけましたが、平均点を狙っていくパッシブ運用といったやり方も、もちろんありです。

というのは、平均という成果がどういった水準なのかを考えてみるとご理解いただけると思います。

例えば、ある市場にはAさんとBさんとCさんが参加していたとします。

この市場の平均的な運用成果は、AさんとBさんとCさんの運用成果の平均となりますので、最下位になる事はないですよね?

また、この種のパッシブ運用は、個別の企業の業績がどうのこうのと調査する必要がなく、また、しょっちゅう取引をする必要もないため非常に低コストで運用することができます。

このような利点がある為、このパッシブ運用は広く行われている投資の方法となるのです。

関連用語
アクティブ運用
財務・会計
2013年8月3日

負ののれん | 数字はウソをつかないと言いますが、ルールが変わると数字も変わるのです

負ののれん_001
負ののれんとは、企業を買収した場合に、買収先の企業を安く買い取った際に発生する差額の事を言います。

例えば、100万円の価値のある会社を、50万円で買い取ったような場合に発生します。(ここで言う100万円の価値は、貸借対照表に現れる純資産の額のことを言います)

と、なんだか難しく書いていますが、端的に言うと買収をしたときに発生する利益ですね。

だって、100万円のモノを50万円で買っているわけですから、差額の50万円が利益になりますもんね。
  • その利益をどうするの?
さて、『負ののれん』は買収時に発生する利益であるため、買収を実施した期に全額計上してしまいます。

というと「あれ?通常の、『のれん』は均等に償却をしたよね?」との声が聞こえてきそうですね。

確かに、以前は『負ののれん』も通常の『のれん』と同様に均等に償却していました。

しかし、国際的に会計のルールを統一しましょうよという流れの中で、負ののれんが発生した場合には、発生した期に計上する事となったのです。

「数字はウソをつかない」と言う人もいますが、「ウソはついていないけど、解釈によって数字は変わるんです」といった所ですね。(参考:真実性の原則
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