卸売価格
卸売価格とは、卸売業者が商品をメーカー、生産者から購入するときの価格になります。

メーカー、生産者が卸売業者を通さずに小売業者へ販売するときの価格もこう呼ばれています。

これに対し、小売業者が卸売業者から購入するときの価格を仕切り価格、小売業者が店頭で消費者に販売する価格を店頭価格、もしくは小売価格といいます。(なお、製造メーカーが希望している小売価格は希望小売価格と呼ばれます。)

通常、物販の流通経路はメーカーや生産者から卸売業者、小売業者を順に通って消費者に届けられます。それぞれの業者を通るたびに、原価に利益が上乗せされますから、商品の価格は消費者に近づけば近づくほど高くなります。

一般に小売業者はメーカー希望小売価格の2~3割引きで販売することが多いので、仕切り価格は2~3割引いても利益が出るよう小売価格の5~6割前後、メーカーから卸売業者への卸売価格は小売価格の3~4割前後となることが多いといわれています。

■卸売業はいらないのか?

このように書くと、卸売業者は中間にあって利益を取るだけの消費者にとってはあまりありがたくない存在のように思えますが、卸売業者は次のような機能を担っています。

・社会全体の取引数の削減
・需要の結合機能

・情報伝達機能

・金融機能
 
・リスク分散機能

・物流機能

・アソートメント機能

・リテールサポート機能

この細かい内容については卸売業の記事で紹介していますが、卸売業者も大量の商品を一括購入することで流通コストを抑え、安く商品を仕入るなどの努力を重ねているのです。
 
事業を営むのに必要な情報
姉妹サイトとして開業や創業、事業経営に大切な情報をコンサル目線でまとめてみました。