おみこし型経営
おみこし型経営とは、日本的経営の特徴の一つであり、トップマネジメントミドルマネジメントが支えながら(というか担ぎながら)経営を行っていくといった言葉です。

自分の統括する職能を管理するのがミドル層の役割ですので、「人事は任せておけ!」とか「製造は自分に訊いてください。」といった人たちの集まりが、トップを担いで経営をするといったイメージとなります。

そのため、ミドル層自体には、企業全般を見通すような権限が与えられていません。

企業全般を見通すような権限を持っていない人たちが集まって、経営をするわけですから、近視眼的になりがちですし、部門ごとの部分最適になりがちです。

また、責任の所在があいまいになりがちです。(会社に問題が発生した場合に原因を特定しようとしても、製造部だけが悪いとかそんなケースは稀です。)
  • トップマネジメントは
このような状況になっていたとしても、おみこし型経営となっている場合、トップマネジメントは株主から送り込まれた代理人といった色合いよりも、従業員の代表といった色合いが強いため、リーダーシップを発揮して、方向性を決定するような力に欠けています。
 
そのため、この『おみこし型経営』とは、みんなで決めてだれも責任を取らない(権限と責任が一致していないので、誰に責任をとらせても望ましくない:権限責任一致の原則)といった(かつての)日本的経営の陥りがちだった悪い体質を表す言葉なのです。
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