テクニカルスキルとはアメリカの経営学者であるカッツが提唱した管理職に求められるスキルのうち一つであり、特定の業務を遂行するために必要な力、技術的な力の事を言います。
そして、このようなスキルは管理者層の中でも比較的現場に近い管理者層、いわゆるロワーマネジメント層において重要であると言われいます。
例えば、営業部の主任さんや係長さんならばこのようなスキルは非常に重要になります。自分の部下が具体的な内容で困っているようなときに、登場して問題を解決するといった事ができますし、これらの階層の管理層にはプレーイングマネージャー的な仕事の仕方が求められるからです。
つまり、テクニカルスキルとは、特定の業務を遂行する 具体的な能力といったイメージのモノとなるのです。
つまり、テクニカルスキルとは、特定の業務を遂行する 具体的な能力といったイメージのモノとなるのです。
- 偉くなると
さて、このテクニカルスキルは順調に出世街道を進んでいった際には相対的にあまり重要ではなくなります。
というのは、営業部で部長さんとか本部長さんにまでなった人にとっては現場に出て行って問題を解決することよりも(もちろんできるに越したことはありませんが)事業全体の進むべき方向を的確に導くことの方が重要だからです。
そして、このようなトップマネジメント層に近くなった際に相対的に重要となるスキルをコンセプチュアルスキルと言います。
- とはいえ
さて、偉くなれば相対的に重要度が下がると言っても、現場に近い管理者にとっては非常に重要なスキルです。何といっても、組織内で地位を得ようとする場合、当初は具体的な業務で存在感を示していく必要があります。
そして、 部下を持った際にも自分に業務についての卓越した能力があれば部署全体の業績も良くなってきます。
しかし、組織内で偉くなって行こうと考える場合、どこかのタイミングでこのテクニカルスキルに頼る仕事の進め方から、部下に具体的な業務を任せるといった感じの仕事の仕方に変えていかなければなりません。
但し、自らの強みをあえて活かさないようにするというのは中々難しい判断となるので、偉くなるのも難しいのですね。
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