売上高総利益率
売上高総利益率とは収益性の分析の一種で、販売している商品の利益率が高いかどうかを示す指標です。粗利益率とも言います。この指標は売上高から売上原価を控除した売上総利益を用いて算出します。

そしてこの指標は高ければ高いほど、望ましいという事ができます。

この売上高総利益率は【売上高総利益率=売上総利益÷売上高×100%】という計算式で求めます。この式はその企業の売上高で売上総利益を除すという構造になっているため、売上高や売上総利益の大きさが異なっていても比較することができます。

例えば、100万円の売上で30万円の売上総利益を確保する企業の場合、売上高総利益率は30%となります。
  • 一概に○%以上とは言えませんが、傾向は重要です
さて、高い方が良いという売上高総利益率という指標ですが、一般的に○%以上あればよいといった風に言う事はできません。

売上高総利益率の水準は、どういった商売を行っているかによっています。例えば、自社で商品を一から製造し、販売しているような垂直統合が進んでいるような事業では粗利率は高くなる傾向がありますし、販売を専門の企業に任せているような場合は、低くなっていきます。

このため、同業他社と比較しても、この数値の水準は異なる事が普通ですし、低いからよくないとは一概には言い切れないのです。

しかしながら、この数値がだんだん低くなっていくような傾向が表れているような場合、営業力、商品力が以前よりも悪くなっている、販売管理が適切でないため、見切り販売による値下げロス、廃棄ロスが発生している等の原因が考えられるので、何らかの対策を採っていく必要があります。

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