セカンドムーバーズアドバンテージ
セカンドムーバーズアドバンテージとは、既に市場が存在する事がわかっているところに2番手の企業として参入する事による利点のことを言います。英語ではSecond Mover's Advantageと表記されます。

文字通り、二番手のアドバンテージといったイメージの言葉になりますね。

さて、先駆者は、市場があるかどうかわからない、本当に売れるかどうかわからない、どんな困難が発生するか分からないという非常に大きなリスクを負って市場を開拓していきます。

その為、その市場に参入した時の目論見が上手く当たれば大きく儲けることができますが、外れた時にはかなりの損失を受けてしまいます。

しかし、2番手としてその市場に参入する場合、市場は存在することがわかっていますし、ある程度は作ったモノやサービスが売れることもわかっています。また、発生するであろう困難も、先駆者となった企業を観察すればある程度は読むことが可能です。

すると、大きくリスクを下げることができますし、市場を作り出すために広告費を使ったり、技術開発を行ったりする必要もないので費用負担も少なくて済みます。

例えば甘納豆を練りこんだ『納豆メロンパン』なる商品を販売するケースを考えてみます。(あまり美味しくなさそうですが…)

この『納豆メロンパン』の先駆者として新規参入しようとすると、甘納豆とメロンパンの組み合わせを考える必要もありますし、今まで存在していない市場を作り出すために試食キャンペーンを行ったりと様々な費用がかかります。

また、本当に『納豆メロンパン』が売れるかどうか分からないというリスクもあります。

しかし、2番手として市場に参入するのであれば、少なくてもある程度は納豆メロンパンが売れることがわかっているのでリスクが小さくなりますし、このパンを周知するようなコストを支払わなくても済むので費用面が安く済みます。

このように、2番手として参入する事による利点をセカンドムーバーズアドバンテージと呼ぶのです。

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