債務免除
債務免除とは、債権者側が債務を免除する旨の意思表示を行い、債務を一方的に消滅させる行為のことを言います。

債権を持っている側からすると、債権放棄に当たります。

債務免除ですから、債務を免除される側にとってはいいことであるという事ができると思います。

例えば、あなたの借りている住宅ローンや車のローンを、銀行側から急に「債務を免除しますので今後支払わなくて結構です」なんて言ってきたら、かなりうれしいですよね。(ブラックリストうんぬんは抜きにしてですよ。)

このように、債務を免除される側からすればかなりうれしい事なのです。
  • 慈善事業なの?
さて、債務を免除される側はそれでいいかもしれませんが、ワザワザ債務を免除する方はどうしてそのようなことをするのでしょうか?

企業の社会的責任(CSR)というやつで、債務に苦しんでいる企業や人を救いたいといった感じでしょうか?

いえいえ、別に慈善事業をやっているわけではないので、何のメリットもないのに債務を免除するような事は無いハズです。というか、経営陣が株主に無断で勝手にそんなことをしたら問題ですからね。(こういうのをエージェンシー問題と言います。)

その為、債務を免除するという行動にも冷静な計算が働いているのです。
  • 債務を免除する理由
まず一つ考えられる理由は、どうやっても回収する見込みがないような債権であるという事です。

「でも、いつか返してもらえるかもしれないから、債務免除などせず、債権を持っておけば?」と考える人もいるかもしれませんが、それは損になることがあります。それに、そういう意思決定の仕方はサンクコストに囚われた意思決定であるかもしれないのです。

例えば、100万円の債務免除を行い、それが損金として認められれば、100万円×税率分の節税につながります。

回収できない債権を放棄(債務免除)した場合、それを損金とする余地があるという事ですね。(場合によっては寄付金扱いされて、損金にならないというケースもありますが。)
 
次に、債務を免除した方が回収可能額が増えるというケースがあります。

例えば、あなたは、100万円の債権を持っているとします。でもそれを無理に取り立てようとしたら、確実に取引先は倒産し、どんなに多く見積もっても、5万円しか回収できないとします。

でも、50万円分の債務を免除すれば取引先の倒産は避けられ、50万円の回収ができるとします。

そういった場合なら、債務を免除する方が得になりますよね。

こういった風に債務免除をする側にとっても一方的なマイナスだけではないのです。
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