貨幣性資産とは現金や預金、売掛金などといったように、現金などの貨幣そのものや、回収できる額が決まっているような資産のことを言います。
この貨幣性資産とは、棚卸資産等の費用性資産に対する言葉で、このほかには、売ればすぐに現金化できるような一時保有の有価証券も貨幣性資産として挙げられます。
- 会社を運営していく中での貨幣性資産
さて、この貨幣性資産は会社を運営していく中でどのような時に発生するのでしょうか?モノを仕入れて販売し、現金を回収するという営業循環の中で考えてみたいと思います。(流動資産や固定資産等を判定するための正常営業循環基準でいう所の営業循環で説明をします。)
まず、商品を仕入れてきます。この時、現金という資産を使って棚卸資産(商品)という資産を購入することになります。
そして、棚卸資産(商品)が販売されると、現金で代金を受け取れば現金という資産に、「後払いでお願いしますね。」となれば、売掛金という資産になります。
営業循環の中で考えると、売れるかどうかわからない棚卸資産(商品ですね)は費用性資産になり、他方、既に売れて後はお金を回収するだけの売掛金や現金そのものを貨幣性資産というのです。
もちろん、売掛金や受取手形などは回収できる額が決まっていると言いますが、貸し倒れが発生する場合もあります。
また、棚卸資産は、売れるかどうかわからないから費用性資産なのではなく、いずれ費用として計上されるから費用性資産なのですが、それはコチラの説明を確認してみてくださいね。(費用性資産)
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