定款とは、会社や様々な社団法人といった組織の基本的なルールのことを言い、組織の目的とか、組織の名前といった非常に重要な事項がこの定款の中で定められます。(定款は『ていかん』と読みます。)
そして、非常に重要な事項が定められるものであるため、定款の変更には社団法人であっても、財団法人であっても通常よりも重い要件が必要となってきます。
例えば、株式会社の定款の変更には株主総会での特別決議が必要であるように、そう簡単に変更することができないのです。
- どんな内容でもいいの?
さて、定款には組織における重要な事項が定められるものですから、「何の決まりもなく自由に作っていいよ」という風にはいきません。
そのため、法律では『絶対に』定款に記載しておかなければならない事項といった事も定められています。
逆にいうと、絶対に定款に記載しておかなければならないことが書いていないような定款は(絶対記載事項が無い定款は)無効となります。
例えば、組織の名称(商号)は絶対記載事項ですので、名称(商号)が記載されていないような定款は、定款自体が無効というわけです。
また、「書いても書かなくてもいいよ」といった相対的記載事項というものも定められていて、こちらは書いていなかったら効果を発揮しないといったモノです。
例えば、株式会社における取締役の任期についての事項といった決まりがこの相対的記載事項となります。(これを利用して買収防衛策とする場合もあります。参考:期差任期制度)
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