csr
CSRとは、企業の社会的責任の事を指す言葉です。英語ではcorporate social responsibilityと表記され、文字通り、企業の社会的な責任といった意味の言葉です。

と言う風に、企業の社会的責任というと、「企業の社会的責任?当たり前のことをワザワザ言うのはどうかと思うよ?」という方や、「企業?しっかり儲けて雇用を守る。これこそ社会的責任だよ」と考える方など、いろいろな考えの方がいらっしゃると思います。

しかし、今日のように巨大化した企業が存在する世界では、企業の社会的責任は非常に大きくなってきているのです。

というのは、ステークホルダー(利害関係者)の範囲が、活動が広く行われていくようになればどんどん拡大していくためす。

例えば、地域に愛されている小規模なお店と、世界展開しているような企業では、世界展開している企業の方が利害関係者が多くなりそうですよね?

地域で愛されている小規模なお店は、生産国の人たちの生活にまで目を向けることはありません。(というか、基本的には影響力を行使できませんからね)

しかし。世界展開しているような企業では、巨大な購買力を背景に、自社の利益のみを追求し、生産国の人たちに適正な利潤が残らないような水準で『買いたたく』ような事があれば批判にさらされるでしょう。

また、いくら消費者が欲しがっているとしても、社会的に害悪となるような商品を提供するような事も許されませんし、株主が喜ぶからと言って従業員を無責任に解雇するような事も許されません。

(従業員の解雇は、自社の貴重なノウハウの流出といった副作用が想定されますが…)

このように、今日では企業は従来よりも大きな社会的な責任を課せられているのです。
  • 逆手にとって
さて、このように大きな社会的責任を「コストが増えて大変だよ…」と捉える企業もありますが、逆に「ウチはこんなに社会にとって必要な企業なんですよ!」という風にアピール要素として用いる企業もあります。

CSRが求められる傾向は今後も強くなっていくと考えられます。 どうせ対応しなくてはならないのであれば、企業側としても、逆手にとってPRするくらいの『したたかさ』が必要かもしれませんね。
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