市場化テスト
市場化テストとは、公共財の提供を従来の行政だけではなく、競争原理を取り入れるため、民間業者と競争をさせて、品質面・コスト面で優れている方が提供するという仕組みのことを言います。

「競争がない状況では、どうしても現状に甘えてしまい、高コスト低品質のモノしか提供されない。そのため、競争原理を取り入れる」といった発想の方策です。

とはいえ、公共財はその性質上、市場に任せて置いたら供給されないか、供給されたとしても著しく量が少ないといったケースが多くなります。

(みんなが同時に使えるような『道』とか『街灯』といったような財なので、供給するのはいいのですが、お金の回収が困難なんですね。)
  • 民間に供給の責任を任せるわけではありません。
さて、公共財については上記のように完全に民間に任せていたら、供給量が著しく少なくなってしまうといったモノです。

その為、市場化テストと言っても供給の責任まで民間に任せるわけではありません。

あくまで供給の責任は官(行政等)が負っていて、その供給の仕方に民間との競争原理を持ち込もうという発想なのです。

例えば、公民館の窓口業務を民間との競争の結果、より安いコストを提案してきた○○社に任せます、といった事なのですね。
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