労働債権
労働債権とは、企業が倒産したような場合に、未払いとなっている賃金等の権利のことを言います。

簡単に言うと労働者が持っている債権の事から『労働+債権』で『労働債権』なのですね。

「債権なんて大げさな…」と思う人もいるかもしれませんが、労働者は、事業者に対して労働を提供したわけですから、その対価を受け取る権利が発生します。

そして、その権利がまだ行使されていないわけですから、債権が発生していると表現する事ができるのです。

さて、この労働債権ですが、労働者としては特に担保を取っているわけではありません。そのため、いざ会社が倒産といった状況に襲われた際にはなかなか回収が難しくなってしまいます。

(担保を取っている債権の回収は容易ですが、担保を取っていないような債権については回収はなかなか困難になる場合があります。)

但し、「労働の対価だから、会社がつぶれたら、未払い賃金は諦めないといけないよね…」といった風に考えて泣き寝入りする必要は全くないですし、『未払賃金の立替払制度』といったモノも用意されています。

そのため、もし困った事が起こったら、諦めるのではなく労働基準監督署等に相談してみる事が大切です。
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