PLU
PULとは、小売店側が独自に作成するバーコード(これをインストアマーキングと言います)の中に、価格情報を含めていない仕組みのことを言います。略さずに表記するとprice look upとなります。

「あれ?値段の情報が入っていないって言っても、レジを通ると値段が分かるよね?」という疑問出てくるかもしれませんね。もちろん、どこかで値段の情報を持っていないとレジで値段を出すことはできません。

そのため、このPLUでは、レジで商品コードを読み取った後、該当する商品コードを元に商品マスタを参照してその商品の価格を見に行くという仕組みになっています。

その様な仕組みなので、値段の情報をバーコード自体が持っていなくても大丈夫なのですね。

と、イマイチわかりにくいかもしれませんので、具体例を示してみます。 

例えば、商品マスタ上に「商品コード1番はトウモロコシで価格は198円」と登録しておきます。(こういった値段の付け方を心理的価格政策のうちで端数価格と言います。)

そして、実際販売するトウモロコシには商品コード1番のバーコードを付けておくのです。

すると、レジを通った際、「商品コード1番のモノが来たから…(商品マスタを検索中)…198円です」といった風にPOSレジが動くのです。

プライス(値段)をその都度、ルックアップ(見に行く)といったイメージですね。
  • 何が便利なの?
さて、インストアマーキングを行う際には、バーコード自体に価格情報を埋め込むといった事も可能です。(これをNonPLUと言います)

「なんかそっちの方が簡単じゃない?」という声も聞こえてきそうですが、PLUには大きな利点があります。

例えば、「トウモロコシだけど旬が過ぎたから一括して値段を下げて処分したい」と考えたとき、バーコード内に価格情報が埋め込まれていると、すべての商品のバーコードを直す必要が出てきてしまいますよね?

でも、PLU形式ならば、商品マスタの価格情報を更新するだけなので手間が少なくて済みます。

このような利点があるため、量り売りをしないような商品についてはPLUという仕組みでバーコードを付与されるケースが多いのです。 

関連用語
NonPLU
ソースマーキング 
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