クラウドソーシング_001
クラウドソーシングとは、インターネットなどを通じて、不特定多数の群集(クラウドと言います)に仕事などをお願いする事を言います。英語ではcrowdsourcingと表記されます。

この、英語表記を見て「あれ?クラウドコンピューティングと違う?」と思われた方もいるかもしれませんね。そうなのです、このクラウドソーシングのクラウドは(crowd)群衆の意味になり、クラウドコンピューティングの(clowd)雲とは異なるのです。
  • 誰かに仕事をお願いする(従来のやり方)
さて、従来では「仕事を誰かに依頼しよう」と考えたとき、誰かを雇用するか、どこかのプロにアウトソーシングするといった事が行われていました。

誰かを雇用すれば当然、人件費は固定的に発生(固定費)しますし、いろいろと管理すべき内容も増えていきます。

また、それを嫌がってアウトソーシングを実施しても、プロに個別の仕事を依頼するといった形となるので、仕事を依頼する側にとってはあまり手ごろな価格で依頼することはできませんでした。(もちろん、変動費化できるといったメリットはあります。)
  • クラウドソーシング
クラウドソーシングでは、仕事をあらかじめ登録されているクラウド(群衆)に一斉にお願いします。そのため、基本的には「誰に頼もうか?」とか「どうやって仕事をしてくれる人を集めようか?」といった問題からは解放されます。

そして、一般の人たちが、一斉に取り掛かるため、非常に素早い納期で仕事を終えることができます。

また、一般の人たちに向けて、コンペ形式で仕事をお願いすることも可能です。このコンペ形式を簡単に言うと「このお題で提案してください。一番いいと思った人の提案を採用しますので。」みたいな仕事のお願いの仕方です。
  • 一般の人たちっていうけど
さて、『一般の人たち』と連呼しましたが、別に「仕事を素人にお願いするので、安かろう悪かろうですよ」といった感じではありません。

例えば、腕のいいデザイナーの人が海外に住んでいて、コンペに応募してくるといった事も考えられますし、(こういう物価の差を利用したライフスタイルってイイですよね?)在宅勤務を希望しているプロが仕事をしたりするわけです。

インターネットは世界を狭くしましたが、このクラウドソーシングは働き方や組織における資源の調達方法そのものを変える可能性があるのかもしれませんね。

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