ウォンツとは、ニーズを満たすためにもつ、具体的な欲求のことを言います。英語ではwantsと表記されます。
例えばお腹が空いたという漠然としたニーズに対して、ラーメンが食べたいとかチャーハンが食べたいという具体的な欲求をウォンツと言います。
ココでは、ニーズは「お腹が空いた」という事になり、ウォンツはそれを具体的にした「ラーメン」や「チャーハン」になりました。
そして、ニーズがウォンツになって初めて何かを買おうという行動が生まれてくるのです。
- 厳密に言うと
さて、『ウォンツは具体的な欲求です』と書きましたが、厳密に言うと使う人によって少しずつ違うようです。
例えば、ある人たちは、ニーズは潜在的な欲求であり、ウォンツは顕在化されている欲求であると言っています。
この人たちの定義を簡単に言い換えると、ニーズは目に見えない欲求で、ウォンツは目に見えるようになっている欲求という事です。
また、別の人たちは、生活を営むうえでの必要を満たすための欲求をニーズ、生活をより良くするような欲求をウォンツと言っています。
コチラは、基本的な衣食住はニーズであり、ぜいたく品はウォンツであるという捉え方ですね。(マズローの欲求段階説的に、低次の欲求をニーズ、高次の欲求をウォンツとしている説明もあります。)
※経営マンガの説明では、コトラーの見解を使っています。(何と言ってもマーケティングの父と称される人の見解ですから)
このように、マーケティング用語にありがちなことなのですが、カタカナ言葉の用語は使っている人によって定義が異なる可能性があるから注意が必要です。
そのため、カタカナ言葉を使っていて、「あれ?」と感じたら、どういう定義でその言葉を使っているかお互いに確認した方が良いと思いますよ。
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