3つの過剰_001
3つの過剰とは、バブル崩壊後に日本を苦しめてきた『雇用の過剰』、『設備の過剰』、『債務の過剰』のことを言います。このような過剰があったため、バブル崩壊後、日本は長期の不況に陥ってしまったとされています。

さて、ではこの3つが過剰だとどのような問題が発生するのでしょうか?

「別に雇用が過剰であっても、みんな働けているって事だし、設備が過剰でもモノを作ってなければ関係ないよね。ただ、債務の過剰だけはちょっとまずそうだね…」と考える人もいるかもしれません。

しかし、この3つの過剰はいずれも企業業績を悪化させる『重し』になっていたのです。

例えば、『雇用の過剰』は高い人件費が固定的に発生し、損益分岐点を押し上げ、売上を多く獲得しないと赤字になってしまうという状態を作り出しました。

『設備の過剰』も同様に、固定費である過大な減価償却費を発生させ、その結果損益分岐点を押し上げました。

また、本来なら設備を更新すべきところ、過剰に行っていた設備投資のために、生産性の上がらない古い設備を使い続ける事になってしまったという問題も発生していました。

『債務の過剰』も元金の返済や利息の支払いに伴う資金流出を招き、また、支払利息自体が経常利益を押し下げる要因となっていました。

このように3つの過剰が発生した結果、日本企業は大きな苦境に陥ってしまったのです。

ただし、今でこそ「そんな無理して規模を拡大したからだよ。」などと言うことができますが、実際に景気が良かった頃にはこの3つの過剰は決して過剰ではなかったのです。

というのは、将来の業績拡大が高い確度で見込まれていた場合において、「過剰を避けるためにゆっくりと経営を行う」といった意思決定はしばしば、競争からの敗北を意味したからです。

競合が、債務という形で現金を調達した上で、将来の業務拡大を見越して人をどんどん雇用し(人の成長には時間がかかりますから先を見越すことが必要ですよね?)、設備投資もどんどん行うといった行動を採ったときに、自社が黙ってそれを見ていたら、市場シェアをどんどん奪われてしまいそうですよね?

このように、気が付かないうちに過剰に陥ってしまうという事がありますので、注意が必要なのですね。
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