退職金前払い制度_001
退職金前払い制度とは、文字通り将来支払うはずの退職金をお給料などに上乗せして支払ってしまうという制度の事です。

このような制度は、会社側にとっては、退職給付にともなう債務を計上しなくても良くなりますし、支払った側から損金にでき(税務上の費用として良いという事)、利益を圧縮して節税できるといったメリットがあります。

この反面、将来の退職金をインセンティブにして、優秀な人材を企業に引き留める力は減少してしまいます。

また、労働者側にとっては終身雇用が崩壊し、雇用が流動化している現代において、賃金の後払いといった性格を持つ退職金を実際に退職するまで留保するという事にはリスクが伴います。

企業が労働者の退職時まで存続していれば問題ないのですが、途中で企業の存続に問題が発生した場合、約束通りの額の退職金をもらえるかどうかは分からないですよね?

このように考えると、実際に退職するまで留保するのではなく、月々の賃金に上乗せしてもらった方がいいという発想が生まれます。

もっとも、退職金は現行の税法上、かなり優遇されている報酬の受け取り方となります。そのため、退職金を前払いしてもらうと実際の手取りという面では不利になってしまうケースがあるので、注意が必要です。

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